【SV男子 第3節見どころ】唯一の開幕4連勝は日本製鉄堺ブレイザーズ。序盤で勢いに乗るのはどのチームだ
「2024-25 大同生命SVリーグ」は第2節(計4試合)を終えて、全勝と全敗がそれぞれ1チームのみ、上から3勝1敗と1勝3敗が2チームずつ、そして2勝2敗が4チームという状況に。むろんまだまだ始まったばかりとあって、お互いに手探りの部分や戦力が固まっていないことが背景にはあるだろう。とはいえ、シーズンの立ち上がりは拮抗した展開となっている。
その中でも全勝をキープしているのは日本製鉄堺ブレイザーズ。在籍4季目の大砲シャロン・バーノン・エバンズが不動のポイントゲッターを務める一方で、今季は若手選手の活躍が光る。その代表格が2季目の安井恒介で、昨季は主に二枚替えのオポジットだったが、今季からアウトサイドヒッターとしてレギュラーの座を掴むと、エバンズに次ぐ得点源を担っている。またルーキーの上村琉乃介が19日のVC長野戦ではリリーフサーバーとして4本のサービスエースをマークするなど、チームに勢いをもたらしている。今週末はジェイテクトSTINGS愛知をホームの日本製鉄堺体育館に迎え、連勝を伸ばさんと意気込む。
そのSTINGS愛知は開幕2戦目にて黒星を喫するも、先週末はアウェーでウルフドッグス名古屋から2連勝。国内移籍で加わった髙橋健太郎のブロックや小川智大のレシーブはチームの強みとなり、攻めては新加入のトリー・デファルコが勝負どころで高い決定力を見せる。2016年リオデジャネイロ金メダリストのリカルド・ルカレッリも徐々にコートに立つ機会が増えてき、ここからチームの真の姿がベールを脱ぐか。
同じく先週末に連勝を収めたのがサントリーサンバーズ大阪と東京グレートベアーズ。サントリーは19日にヴォレアス北海道からストレート勝ちを収めて今季初勝利を挙げると、続く20日はドミトリー・ムセルスキーとデアルマス・アラインがチーム最多19得点と並んだほか、髙橋藍も3本のブロックシャットを含む17得点をマークするなど充実の気配。また東京GBはルーキーの後藤陸翔がチームの得点リーダーを担うほか、新加入の大竹壱青が現在リーグトップのサービスエース12本を記録している。今週末はアウェーの島根県立浜山体育館で広島サンダーズと対戦。弾みをつけたいところだ。
迎え撃つ広島THは先週19日の大阪ブルテオン戦で2セットダウンからの逆転勝ちを収めた。その試合ではフェリペ・モレイラ・ロケが驚異のブロックシャット7本を浴びせる活躍。東京GBとのカードはお互いの武器がはっきりした好試合となる予感がする。
反対に先週末の2試合で勝ち星をあげられなかったのは3チーム。そのうちの東レアローズ静岡とヴォレアスが今週は、リクルートスタッフィング リック&スー旭川体育館で対戦する。東レ静岡はアラン・ソウザとフランチェスコ・レチネの新加入外国籍選手2枚と、さらには12日の開幕戦でチーム最多26得点と大暴れのルーキー山田大貴が攻撃の軸に。対するヴォレアスは在籍6季目の張育陞が大黒柱として変わらぬ存在感を発揮、新加入のアウトサイドヒッター池田幸太も先週20日のサントリー大阪戦では張に次ぐ17得点をマークしたほか、ティモ・タンメマーと陳建禎がともに3本のブロックポイントを上げた。連敗ストップを果たすのは、どちらか。
またWD名古屋も先週末はホーム開幕週で手痛い未勝利に終わったが、20日には途中出場のルーキー水町泰杜が強烈なインパクトを残した。今週末はパナソニックアリーナへ乗り込む。ホームの大阪Bも広島THに敗れた翌20日にはしっかりとストレート勝ちを収めるなど立て直した。そう易々と勝ち星を譲ることはないだろう。
■SVリーグ男子第3週試合日程・放送情報・配信情報
●大阪ブルテオン vs ウルフドッグス名古屋
●ヴォレアス北海道 vs 東レアローズ静岡
●広島サンダーズ vs 東京グレートベアーズ
●日本製鉄堺ブレイザーズ vs ジェイテクトSTINGS愛知
文:バレーボールキング(https://volleyballking.jp/)