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【レポート】女子ファイナル6が開幕!~V・ファイナルステージ 女子ファイナル6岡山大会~

2016/17V・プレミアリーグ女子 V・ファイナルステージ ファイナル6は2月12日(日)、ジップアリーナ岡山(岡山県総合グラウンド体育館)にて開幕しました。

第1試合はV・レギュラーラウンド6位の東レアローズが、同4位のJTマーヴェラスにフルセットで勝利し、第2試合は同1位のNECレッドロケッツが同3位の日立リヴァーレをストレートで下しました。最終試合は同2位の久光製薬スプリングスが同5位のトヨタ車体クインシーズにフルセットで勝利を収めました。

<第1試合>  JTマーヴェラス2(25-23・22-25・23-25・25-17・10-15)3東レアローズ
第1セットは序盤から東レがペースを握ります。東レは前日に「絶対に取りたい」(木村沙織選手)と言っていた1点目こそ譲りますが、先行して優位に進めます。しかし中盤以降はJTがリズムに乗り、田中瑞稀選手や中村亜友美選手のアタックなどで巻き返し、25-23で取りました。第2セットは逆に木村沙織選手や堀川真理選手らアタッカー陣の活躍で、東レが取り返します。第3セットは東レ、第4セットをJTが取り合ってタイスコアとなります。最終セットは、これまで当たりの少なかった東レのカーリー,ウォーパット選手がスパイクにブロックに躍動します。センター線を使ってリズムが生まれた東レが先行し、JTもレシーブで粘って田中瑞稀選手や中村選手に集めますが、追撃は及ばず。10-15で東レが振り切り、ファイナル6の初戦を飾りました。



VOMには東レの木村沙織選手が選出されました。



選手コメント
■JTマーヴェラス  奥村麻依 選手
「初戦なので絶対勝ちたいとみんなで思いながらやったのですが、大事な所でのミスや落ち着きがなくなってしまったことが敗因だったかなと思います」

■JTマーヴェラス  田中美咲 選手
「中盤の大事なところで連続失点をしてしまい、自分たちのミスもありましたし、そこは反省点です。負けると悪い部分ばかりフォーカスされますが、発展途上のチームだと思っているので、試合ごとに良くなっていきたいです」

■東レアローズ  木村沙織 選手
「初戦で硬くなってしまったこともあって、勝てたこと自体は良かったですが、内容としてはあまり良くなかったです。つなぎで人と人がぶつかったり、チャンスボールをセッターに返せなかったり、足もあまり動いてなかったのがもったいなかったです。5セット目にカーリーが当たり、ブロックも出てミドルが増えてきたので、サイドばかりになっていたところにリズムが出たと思います」



■東レアローズ  迫田さおり 選手
「私たちにとっては負けられない試合が続くので、一戦一戦を大事に戦っていきたいと思っていましたが、もったいない失点やチームでつながっていない所がありました。コートに入っていて、つながっていないなと感じる場面が本当に多くて、技術面だけではなく、声出しとか慌てずにやることとかそういう部分を出来ていればよかったのかなと思っています。一試合にというよりは、一点一点を大事にという気持ちが勝ちきれたことにつながったと思います」

<第2試合>  NECレッドロケッツ3(25-18・25-23・25-19)0 日立リヴァーレ
サーブが好調だったNECが第1セットから主導権を握ります。日立は、松田明彦監督が「あまりにも出だしが良くなかった」と試合後に振り返った通り、サーブレシーブを崩されて安定した攻撃が出来ず、島村春世選手や古賀紗理那選手のブロックも出たNECが、このセットを25-18で先取します。第2セットは日立がリードしますが、NECは途中出場のニコロバ,エミリヤ選手のポイントなどで対抗し、逆転で第2セットも奪います。第3セットも日立が流れをつかみましたが、ミスなども絡んで徐々にNECにペースが傾きます。NECはピンチサーバーの上野香織選手や山内美咲選手の起用も奏功し、終始サーブで攻めきり、25-19でセットを奪取。試合を通してリズムを崩さなかったNECが快勝で3ポイントを獲得、V・レギュラーラウンド1位のアドバンテージで得た5点と合わせて、ファイナル6初日に早くも8ポイントを積み上げました。



VOMにはNECのセッター・山口かなめ選手が選出されました。



選手コメント
■NECレッドロケッツ  山口かなめ 選手
「ファイナル6の入りをいい形で勝てたのは良かったです。レギュラーラウンドで負け越したチームに勝ちきれたのは大きいことなので、来週につなげていきたいです」

■日立リヴァーレ  佐藤美弥 選手
「自分たちの試合の入り方が悪くて、攻め込まれました。リードの場面もありましたが、全体的に受け身になって、攻めることが出来ませんでした。前半にミドルがブロックにつかまることがあって、それで自分がうまく使いきれなかったという印象です」

<第3試合>  久光製薬スプリングス3(21-25・22-25・25-19・27-25・18-16)2トヨタ車体クインシーズ
序盤はトヨタ車体がリズムをつかみました。トヨタ車体は「一度も久光製薬に勝てていないので、何かを変えて仕掛けたかった」(多治見麻子監督)とV・レギュラーラウンドからフォーメーションを変更し、ポリーナ選手をライト、小田桃香選手をレフトで起用しました。久光製薬はその変化への対応に時間がかかり、トヨタ車体が2セットを連取しました。しかし久光製薬はここから巻き返し、第3セットを25-19で奪うと、デュースまでもつれた第4セットを27-25で振り切り、タイスコアに持ち込みます。最終セットはトヨタ車体もポリーナ選手や荒木絵里香選手を中心に粘りますが、最後は18-16で久光製薬が勝ちきり、逆転勝ちを収めました。



VOMには地元、岡山県出身の久光製薬・石井優希選手が選出されました。



選手コメント
■トヨタ車体クインシーズ  荒木絵里香 選手
「2セットを先取して4セット目を取り切れなかったことが、今は本当に悔しいです。新しいフォーメーションでいい形で戦えたことは収穫なので、来週はもう一段階レベルを上げて戦っていけるようにしたいです。ファイナル6の舞台で戦えることは私自身も幸せというか、楽しいと思っています。チャレンジャー精神で、このチーム、このメンバーでいい思いが出来るように頑張りたいです」

■久光製薬スプリングス  石井優希 選手
「試合の出だしが良くなくて、そのまま2セットを取られてしまい最後まで苦しかったですが、このファイナル6で勝ちきれたことは良かったですし、今後も苦しい場面で勝ちきれるように頑張っていきたいです。2セットを取られても取り返す力はあると思っているので、ここから3セット取ろうと思っていました。個人としての出来に納得はしていませんが、地元の岡山で出来たことは嬉しいですし、今日は就実高校の後輩も観に来ていたので、もっといいプレーが出来ればよかったなと思います」


 
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