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【レポート】東レがファイナル進出決定!ジェイテクトはファイナル3初進出!~V・ファイナルステージ 男子ファイナル6大田大会(3/5)~

本日3月5日(日)、2016/17V・プレミアリーグ男子 V・ファイナルステージ ファイナル6大田大会2日目を開催。ファイナル6に進出した全6チームが勢揃いし、最終戦を行いました。

第1試合は東レアローズがストレートで勝利し、ファイナル6・1位通過が決定。第2試合はパナソニックパンサーズがファイナル6初勝利を挙げ、ファイナル3進出の残り1枠をかけた第3試合はジェイテクトSTINGSがセットカウント3-1で勝利。初のファイナル3進出を決めました。

<第1試合> 豊田合成トレフェルサ 0(27-29・13-25・20-25)3 東レアローズ

ファイナル6・1位通過をかけた戦いは、立ち上がりから豊田合成が攻勢に出ます。イゴールの強打で先手を取ると傳田のブロックで加速。そのまま豊田合成が波に乗るかと思われましたが東レも意地を見せ、コースを突いたサーブで崩すと富松の速攻に繋げて追いかけます。終盤までどちらも譲らない点の取り合いが続き、デュースまでもつれますが、東レはジョルジェフが難しいトスも決め切って先行。豊田合成はイゴールのアタックで応戦するも、最後はジョルジェフの強打が突き刺さり、このセットを先取しました。
続く第2セットも勢いづく東レが先行。富松・米山・ジョルジェフの緩急織り交ぜたアタックでポイントを重ね、点差を広げます。リズムを掴めない豊田合成は高松・イゴールの強力なサーブで追いすがりますが、逆に東レはジョルジェフのノータッチエースを皮切りにさらに勢いづき、藤井・米山のアタック、富松のブロックで一気に得点を重ねると、最後は富松のサービスエースでこのセットも連取します。
第3セットに入っても東レの勢いは止まらず、序盤からジョルジェフの3連続ポイントでリード。終始サーブで豊田合成を圧倒し、安定したレシーブからジョルジェフ・李のアタック、富松の速攻に繋げて得点を重ねます。なんとか立て直したい豊田合成でしたが、中盤以降は防戦一方。イゴールのサービスエースや傳田の速攻からリズムを取り戻そうとしますが、東レは落ち着いてリードを保ち、最後はジョルジェフが決めてストレート勝利。ファイナル6・1位が決定しました。



VOMは、東レアローズ・富松崇彰選手が受賞しました。




■選手コメント
東レアローズ 富松崇彰選手

「昨年非常に悔しい思いをしたのでうれしいです。僕らは元気が取り柄のチームなので、全員で声をだし、チーム一丸となって戦えたことが今日の勝利につながったと思います。今年は天皇杯を含め大一番で結果の出せるチームになってきたと思うので、ファイナルでもしっかり結果を出し、チームで優勝したいです。昨年の思いをぶつけるいい機会をもらったので最後はみんなで喜びたいと思います。」

東レアローズ ジョルジェフ,ニコラ選手
「ファイナルに行くことができ、昨年以上の成績を上げることができて、うれしく思っています。昨年同じ状況で、豊田合成に勝ちながらも2位という結果でしたが、今回は成長し、成熟したチームになって今回は3-0というスコアで破ることが出来ました。しかし我々のゴールはここで終わりではありません。2週間後に控えたファイナルで必ず優勝して、三島に優勝盃を持って帰りたいと思います。」

豊田合成トレフェルサ 古賀幸一郎選手
「1セット目の入りは良かったです。今日は東レの方が難しい試合だったと思います。
ゲームプランに沿って試合を進めていましたが、うまく実行できず、いいイメージは持っていましたが、自分たちが力を発揮できませんでした。プレーの質を高めていかなければいけないと思います。
ファイナル3進出は決まっているので、しっかり準備をしてファイナルで再び東レと対戦できるよう、頑張りたいと思います。」



<第2試合> パナソニックパンサーズ 3 (25-21・22-25・25-23・25-21)1 サントリーサンバーズ

残り1ポイントでファイナル3進出が決まるサントリーは第1セット序盤から積極的に仕掛け、エスコバルのアタック、塩田・藤中のブロックによる4連続ポイントでリードします。しかしパナソニックがクビアクのサービスエースから徐々にペースを取り戻すと、サントリーのレシーブが乱れ始め、終盤ついに同点に。流れを掴んだパナソニックは4連続ポイントで一気に引き離すと、最後は深津のブロックが決まってこのセットを先取します。
第2セット序盤、トスの合わないサントリーはアタックを打ち切れず、苦しい時間が続きます。パナソニックは白澤のアタックで着実にポイントを重ねて先行しますが、サントリーも柳田の強打で応戦。互いに点を取り合う展開は終盤まで続きますが、先に抜け出したのはサントリー。エスコバルにボールを集めてリズムを掴むと、守備陣も粘りを見せ、最後はエスコバルが強烈なアタックを突き刺してこのセットを奪い返します。
第3セットはパナソニックが序盤からサントリーの意表を突く攻撃を仕掛け、4連続ポイントを奪って先行。リズムを崩されたサントリーはたまらずタイムアウトを取ります。中盤はパナソニックの粘りが光り、長いラリーの応酬にもクビアクが食らいついて攻撃に繋げ、一時は4点差に。このままでは終われないサントリーはエスコバルにボールを集めて追い上げますが一歩届かず、このセットはパナソニックが奪いました。
第4セットもパナソニックが先行。白澤・福澤のブロックが機能し、序盤から第3セットの勢いのままリードします。後のないサントリーはエスコバル・柳田の強打からリズムを取り戻し、中盤はまたも点の取り合いに。両チームとも最後までボールを追いかける長いラリーが続きます。しかしパナソニックが今村のサービスエース2本で一気に波に乗り、5連続ポイントで抜け出すと、サントリーもエスコバルにボールを託して追い上げますが、反撃及ばず。パナソニックが押し切り、ファイナル6初勝利で最終戦を締めくくりました。



VOMは、パナソニックパンサーズ・深津英臣選手が受賞しました。



■選手コメント
パナソニックパンサーズ 深津英臣選手

「サントリーは力のあるチームなので、今日勝てたことはすごくうれしいです。このシーズンは苦しかったし、自分の力不足もありましたが、仲間が助けてくれて、それが今日の試合にも出たと思っています。怪我人も多く、代わりに入った選手が活躍できたことは次につながると思いますし、この悔しさをチーム全体で忘れずに頑張っていきたいと思います。」

サントリーサンバーズ 酒井大祐選手
「昨日の試合で自分たちでファイナル3の切符を取れず、いいイメージで試合に入れませんでしたが、チームとしてやってきたスタイルは今日少しは出せたと思います。ブレイクの時に点を取るべきところで取れなかったのが今日の敗因です。
メンタル面として、今日は普通の試合とは違いますし、ゲームに入りすぎて周りが見えなくなったところもあり、力が入りすぎてしまったのは自分でも意外でした。いろいろな気付きもありましたし、今後に活かせると思っています。」



<第3試合> ジェイテクトSTINGS 3 (18-25・25-19・25-18・25-21)1 堺ブレイザーズ

第1セット、第2試合の結果によりファイナル3進出の可能性が残ったジェイテクトは硬さが目立ちます。堺はそこを見逃さずに先手を取り、ウォレス、出耒田、千々木のアタックでテンポよくポイントを重ねます。ジェイテクトもカジースキ、浅野を軸に追いかけますが、堺はリードを崩さず、このセットを先取しました。
流れを変えたいジェイテクトは第2セット、久保山のサーブで堺を崩し、連続ポイントからリズムを掴みます。堺の強打にも興梠のレシーブで粘り、浅野のアタックに繋げて得点を重ね、一気に堺を引き離します。一方の堺も出耒田・高野のアタックで追い上げますが反撃及ばず、このセットはジェイテクトが取り返しました。
第3セット、ジェイテクトは浅野、福山のブロックでチームが勢いづき、序盤からリード。堺も出耒田・松本のアタックで仕掛けますが、ジェイテクトの守備陣は浅野を中心にこのセットも安定したレシーブで応戦します。終盤にはカジースキが堺のブロック3枚を弾き飛ばす強打を見せ、ここからの5連続ポイントでチームが勢いづくと、ジェイテクトがこのセットを連取しました。
このセットを取ればファイナル3進出を引き寄せられるジェイテクトは、第4セットも勢いの止まらないカジースキの強打と清野の速い攻撃で圧倒します。対する堺も千々木、ウォレスを軸に追いかけ、終盤2点差まで詰め寄りますが、ジェイテクトの勢いは止められず、最後はカジースキが決めて勝利。ジェイテクトが初のファイナル3進出を決めました。



VOMは、ジェイテクトSTINGS・清野真一選手が受賞しました。



■選手コメント
ジェイテクトSTINGS 清野真一選手

「試合前とても緊張していて、1セット目は自分たちのバレーができずに取られてしまいました。昨日も1セット目を取られてそこから3セット取ることができたので、もう一度みんなで切り替えて次のセットに臨めたので、それがいい結果に繋がったと思います。
(ファイナル6からは)いつでも出られるよう準備をしろと言われていたので、自分の役割を果たせてよかったです。」

ジェイテクトSTINGS 浅野博亮選手
「非常にうれしいです。今年は怪我で試合に出られず、先輩たちが繋いでくれた試合だったので、ファイナル6の途中からプレーすることができ、自分の溜まっていた気持ちをプレーに出して勝利に繋げることができてよかったです。僕たちはギリギリでファイナル3に滑り込んで怖いものはないので、当たって砕けろ精神で頑張っていきたいと思います。」

堺ブレイザーズ 出耒田敬選手
「今週の2試合を迎えるにあたり、自分たちはファイナル3進出はない状況でしたが、この2試合が来シーズンにも繋がりますし、今シーズンやってきたことを出そうと話していました。みんな強い気持ちを持ってプレーできたと思います。
今シーズンは苦しい状況が続きましたが、そこをなんとか乗り換えてファイナル6に来れて、徐々にブレイザーズらしい形が見えてきたと思うので、これを継続してひと回りもふた回りも成長できるようにしたいと思います。」

 
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