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【レポート】ファイナル6が開幕~久光製薬とJTは同ポイントに~V・ファイナルステージ 女子ファイナル6京都大会(2018/2/10)~

2017/18V・プレミアリーグ女子 V・ファイナルステージ ファイナル6は2月10日(土)、島津アリーナ京都(京都府立体育館)にて開幕しました。

第1試合はV・レギュラーラウンド1位の久光製薬スプリングスが3位のトヨタ車体クインシーズにフルセットで勝利しました。
第2試合は2位のJTマーヴェラスが6位の東レアローズをセットカウント3-1で下し、第3試合は4位のデンソーエアリービーズが5位のNECレッドロケッツにフルセットで勝利を収めました。

<第1試合>  久光製薬スプリングス 3(25-23・17-25・22-25・25-22・18-16)2 トヨタ車体クインシーズ
試合前には久光製薬スプリングスのV・レギュラーラウンドの1位表彰、及び個人賞受賞選手の表彰が行われました。久光製薬からはアキンラデウォ,フォルケ選手がスパイク賞(アタック決定率/初受賞)、新鍋理沙選手がサーブレシーブ賞(サーブレシーブ成功率/2年ぶり4回目)を受賞。





トヨタ車体からは得点王(最多得点/初受賞)にネリマン,ゲンシュレック選手、ブロック賞(セット当たりブロック決定本数/4年連続7回目)に荒木絵里香選手が輝き、それぞれ賞金やトロフィーが贈られました。



試合は、第1セット序盤からトヨタ車体がレシーブで粘り、セカンドタイムアウトまで先行します。久光製薬も石井優希のスパイクを中心に得点を重ね、20-20で追いつきます。久光製薬のセットポイントでトヨタ車体はライン判定のチャレンジを申請しましたが、これは実らず、第1セットは25-23で久光製薬が取りました。

第2セットも先にトヨタ車体がペースをつかみ、8-16とリードします。久光製薬は、石井と野本梨佳に代えて今村優香やレシーバーの座安琴希らを起用しますが、なかなか流れは変わらず。第2セットは17-25でトヨタ車体が取り返しました。第3セットもトヨタ車体の流れは変わらず、常に優位を保って25-22と連取して王手をかけました。

第4セットは一進一退となりますが、トヨタ車体はネリマンが要所でアタックを決めて先行します。久光製薬はアキンラデウォの連続得点などで22-21と逆転すると、最後は岩坂名奈がネリマンをシャットし、25-22と一気に第4セットを奪ってフルセットに持ち込みました。

第5セットは久光製薬が今村、トヨタ車体はネリマン、小田桃香らが得点を重ねます。徐々に久光製薬が突き放して10-5まで差が広がりますが、トヨタ車体も粘り、ネリマンの強打で12-12でついに追いつきます。ここで久光製薬がタイムアウトを挟みますが、ネリマンが圧巻のプレーで14-12とマッチポイントを迎えます。ここで久光製薬はアキンラデウォの連続で決めてデュースへ。世界トップクラスの両外国籍選手が、その名に恥じないハイパフォーマンスを披露します。デュースにもつれましたが、最後は18-16で久光製薬がトヨタ車体を振り切り、ファイナル6初戦で勝利を飾りました。オープニングゲームにふさわしい熱戦の末に、久光製薬が2ポイントを重ねて7ポイント、トヨタ車体も1ポイントを加えて4ポイントとなりました。



VOMには久光製薬スプリングスの栄絵里香選手が選出されました。



選手コメント
■久光製薬スプリングス
石井優希 選手
「最後は意地で勝ったと思っていますが、どのセットも良くなかったです。パスをしっかり返して、そこから幅広い攻撃を出せることが私たちの強みですが、私がよくサーブで狙われて上手く行かずに終始わたわたしてしまいました」

岩坂名奈 選手
「レギュラーラウンドは良い形で終えられましたが、ファイナル6はどのチームにもチャンスがあります。今日はリズムが作れずに相手の勢いにのまれてしまったところがあったので、今日の修正点をみんなで確認して、しっかり切り替えていきたいです」

■トヨタ車体クインシーズ
多治見麻子 監督
「今シーズン一度も勝てていない久光製薬に、ここで勝てない限り上へは行けないと準備してきました。でも、最後にああいった形で負けてしまい、悔しいです」

<第2試合>  JTマーヴェラス 3(18-25・25-22・25-15・25-23)1 東レアローズ
この試合前にはサーブ賞を受賞(サーブ効果率/初受賞)したJTマーヴェラスの金杉由香選手の表彰が行われ、賞金やトロフィーが贈られました。



第1セット、序盤から東レがリードを奪います。立ち上がりが好調だった東レはケイディ リン,ロルフゼンや堀川真理が決めてペースをつかみますが、JTはなかなか波に乗れず、第1セットは18-25で東レが先取しました。第2セットはミハイロヴィッチ,ブランキツァや奥村麻依が得点を決めてJTが盛り返します。JTは途中出場した地元の京都出身の井上琴絵がサーブにレシーブに奮闘し、また東レのサーブミスも重なり、第2セットは25-22でJTが取りました。

第3セットもJTが走ります。ミハイロヴィッチや目黒優佳らサイド陣に、奥村や芥川愛加のミドルからの攻撃も加わり、このセットはJTが25-15と圧倒します。

第4セットも勢いそのままにJTが先行し、常にリードする展開です。終盤、23-19とJTがリードしますが、東レは2本連続でブロックを決めるなど24-23まで粘ります。最後は25-23でJTが粘る東レを下し、勝利を収めました。JTは初戦で3ポイントを挙げ、首位の久光製薬にポイントで並びました。



VOMにはJTマーヴェラスの奥村麻依選手が選出されました。



選手コメント
■JTマーヴェラス
奥村麻依 選手
「序盤はガチガチで、自分たちが緊張してしまいましたが、ファイナル6の初戦を勝つことができて嬉しいです」

井上琴絵 選手
「試合のスタートはあまり良くなかったですが、途中から練習でやってきたことがしっかり出せました。大事な一戦を勝ててすごく良かったです。今年は試合の中盤から後半にかけてサーブから入ることも多いですが、今日は狙い通りにブレイクできたので、自分の役割は全うできたと思います」



■東レアローズ
田代佳奈美 選手
「スタートは粘れて、サーブも良かったですが、相手も2セット目から良くなり、逆に相手に対策されてバタバタして、自分たちからミスをしてしまいました」

黒後愛 選手
「1セット目は、入りから良くて、声をかけ合って最後までできました。2セット目以降は苦しくてもみんなで頑張ろうと言い合っていましたが、レセプションから崩れてしまい、我慢できなかったのかなと感じます」

<第3試合>  デンソーエアリービーズ 3(23-25・21-25・25-21・25-22・15-9)2 NECレッドロケッツ
まずはNECが主導権を握ります。NECは立ち上がりから2-8と先行すると、古賀紗理那や山内美咲らの得点で、そのまま走ります。中盤からデンソーも追いすがりますが、NECも流れを渡さず、第1セットは23-25でNECが先取しました。

第2セットもNECのペースで進みますが、徐々にデンソーも巻き返し、一時は逆転します。終盤は21-22まで競りますが、ここから古賀、大野果奈、柳田光綺が続けて決めて、NECが21-25で第2セットも連取しました。

第3セットは、鍋谷やこのセットから出場した工藤嶺らの奮闘で逆にデンソーがリードします。NECも終盤に詰めたものの届かず、25-21でデンソーが1セットを取り返しました。第4セットはNECがリードしますが、デンソーもセッターを田原愛里に代えて盛り返します。21-22でNECがリードを奪いますが、ここからデンソーが鍋谷友理枝、石田瑞穂で連続得点、最後はNECのミスを誘って25-22で取りました。タイスコアで勝負の行方は最終セットへもつれ込みました。

最終セットはデンソーが鍋谷にボールを集め、コートチェンジまでに8-5とリードします。NECも山内や柳田のスパイクで追いすがりますが、デンソーの強打をなかなか止められず。最後は15-9でデンソーが取って、長かった試合に終止符を打ちました。



VOMにはデンソーエアリービーズの鍋谷友理枝選手が選出されました。



選手コメント
■デンソーエアリービーズ
鍋谷友理枝 選手
「勝てて良かったです。出来れば2セットを落としたくなかったですが、ファイナル6初戦で固さもありました。今日は5セットを通してコンスタントに自分のプレーを出しきれたと思います。これまでは上位との戦いになると気持ちが入りすぎて空回りしてしまうこともありましたが、今日はチームとしての役割を全うするために冷静に出来たと思います」



■NECレッドロケッツ
柳田光綺 選手
「一言、『悔しい』という気持ちが一番です。2セット目までは自分たちの流れでしたし、3、4セット目も中盤までリードして自分たちのプレーが出来ていました。本当は3-1で3ポイントが取れた試合だったのに、相手のすごく良い攻撃にやられたというよりも自滅し、勝手に受け身になってしまい、悔しいです」

古賀紗理那 選手
「1、2セット目は自分たちの流れで、苦しくてもしのげていました。3セット目以降はコートの中でも雰囲気が落ちてしまいましたが、もっと声を出して打開しないといけなかったです。チーム全員で覚悟を持って、来週また頑張りたいです」

 
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