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【レポート】 パナソニック3連勝を収めて単独首位~V・ファイナルステージ 男子ファイナル6福岡大会(2018/2/17)~

2017/18V・プレミアリーグ男子 V・ファイナルステージ ファイナル6は2月17日(土)、福岡市民体育館にて3日目が開催されました。
第1試合はパナソニックパンサーズがサントリーサンバーズにストレートで勝利し、ファイナル6で3連勝を収めて単独首位に立ちました。
第2試合はJTサンダーズが豊田合成トレフェルサ3-1で勝利を収め、続く第3試合は東レアローズがジェイテクトSTINGSをフルセットの接戦の末、勝利を収めました。
 

<第1試合>  パナソニックパンサーズ 3 (25-22、25-17、25-19) 0 サントリーサンバーズ




開始早々にサントリーサンバーズがエスコバル,ヤドリアンのサーブでミハウ,クビアクを崩しますが、清水邦広がスパイクを打ち切り、きっちり返すとパナソニックパンサーズが優位に試合を進めていきます。途中にリベロ・酒井大祐がパナソニックの強烈なサーブを返して、藤中謙也・栗山雅史の両エースの攻撃につなげます。パナソニックはエスコバルの攻めるサーブに苦しみますが、深津英臣の幅広い展開に、サントリーは的を絞ることができずにセットを落とします。

2セット目は、スタートから清水が鈴木寛史の高いブロックを打ち抜き、パナソニックが先行します。サントリーは藤中にボールを集めて応戦しますが、8-4で1stテクニカルタイムアウトを取られてしまいます。
サントリーはエスコバルで切り返し、大宅真樹のサーブで勢いづくと、さらにブロック2本を決めて追い上げを見せます。またエスコバルに代えて小川猛を投入し、栗山の安定したレシーブから攻撃につなげていきますが、波に乗り切れず、最後は長いラリーを山内晶大が制して、パナソニックがセットを連取しました。

3セット目もパナソニックは清水、クビアクの両サイドに散らしてポイントを重ねていきます。サントリーも粘りのレシーブで対応していきますが、サーブで崩されて思うような攻撃が展開できずに、点差を広げられます。サントリーは藤中・エスコバルを使い反撃していきますが、パナソニックの堅い守りに苦しい展開が続き、傾いた流れを取り戻すことができずに、ストレートで敗戦しました。パナソニックはファイナル6で3連勝し、単独首位に立ちました。


VOM賞にはパナソニックパンサーズの白澤健児選手が選出されました。


 

<第2試合>  JTサンダーズ 3 (25-21、21-25、25-23、25-16) 1 豊田合成トレフェルサ




V・レギュラーラウンド2位通過の豊田合成トレフェルサと、4位通過のJTサンダーズの一戦は、エドガー,トーマスと山本将平の連続得点で好スタートを切ったJTが、そのまま1セット目を先取しました。

1セット目の流れそのままに勢いが止まらないJTは、前後に揺さぶるサーブで崩し、開始早々豊田合成は4点差を追う展開となります。中盤にイゴール,オムルチェンの3連続サーブ、白岩直也のブロックから同点に追いつくと、傳田亮太のクイック、高松卓矢のサービスエースから追い上げを見せると、最後は川口太一を投入してレシーブを安定させて、セットを取り返します。

JTは開始早々に豊田合成・イゴールのサーブで崩されて0-3と苦しい立ち上がりとなりましたが、深津旭弘のノータッチエースをきっかけに流れを呼び込むと、小野寺大志のクイック、山本のサイド攻撃で豊田合成に詰め寄ります。武智洸史の渾身のレシーブをエドガーが決めるとJTが逆転し、さらに中島健太攻守に渡る活躍を見せ、点差を広げていきます。豊田合成はレシーブを安定させるために川口を投入しますが、アタック決定率100%の中島を止めることができずに、最後はエドガーがノータッチエースを決めてJTが3セット目をとります。

4セット目はJTが先行する中、3-1で深津が1枚で高松をブロックすると豊田合成はすかさずタイムアウトを取ります。イゴール、高松が奮闘し巻き返しを図りますが、JTの深津、エドガーがノータッチエースを決めるなど流れを止めることができません。豊田合成は司令塔を内山正平から前田一誠に代えます。前田は近裕崇・傳田のセンター陣を生かすトスワークで着実にポイントを重ねていきますが、中盤に開いた点差を縮めることができず、最後は本日3度目のノータッチエースをJT・深津が決めると16-25の大差で勝利し、ファイナルへ向けて貴重な3ポイントを獲得しました。


VOM賞にはJTサンダーズの中島健太選手が選出されました。



 

<第3試合>  東レアローズ 3 (25-22、26-24、15-25、15-25、15-6) 2 ジェイテクトSTINGS



 

ギャビンの連続得点で東レアローズが先行する展開となった第1セット目。対するジェイテクトSTINGSはカジースキ,マテイ、浅野博亮らの活躍で一気に逆転します。終盤の 一進一退の攻防の中で伏見大和がカジースキをブロックし、セットポイントを迎えると、最後は李博のサービスエースで抜け出した東レがセットをものにします。

2セット目、ジェイテクトは西田有志、カジースキの活躍で5-0と主導権を握り走り出します。西田を東レ・戸嵜嵩大が1枚でブロックすると、西田も負けじとジャンプサーブでサービスエースを取るなど、新人同志の白熱した争いを見せます。一歩抜け出したジェイテクに対し、東レは22-24の絶体絶命の場面で鈴木悠二、高橋健太郎、伏見の3枚代えで応戦します。メンバーチェンジ直後に鈴木がジャンプサーブで流れを呼び込むと、伏見、高橋、李の平均身長2mを超えるブロッカー陣でジェイテクトのスパイカー陣を苦しめると、最後も鈴木がジャンプサーブを決め、苦境からの逆転に会場が沸きました。

3セット目、ファイナル進出をかけてどうしてもポイントを取りたいジェイテクトに対して、東レは2セット目最後にサーブで活躍した鈴木をスタメンに起用して臨みましたが、ジェイテクトが2セット目で苦しめられた鈴木のサーブを1本で切ると勢いにのり、カジースキ・西田で13得点を稼ぐ活躍を見せて、25-15で快勝しました。

続く4セット目も東レはカジースキのサーブを断ち切ることができずに、立ち上がりからジェイテクトのペースで試合が進みます。中盤に7点も離された東レはセッター藤井直伸に代わり、阿部裕太を投入して流れを変えようとしましたが、攻めの姿勢を崩さないジェイテクトは、ピンチサーバーに松原広輔を投入し、大差でセット連取しました。

最終セットは富松崇彰が6本連続サーブで流れを引き寄せると、東レ主体で試合が走り出し、その後ジェイテクトは開いた点差を縮めることができず、東レが後半の鈴木のサービスエース2本が決め手となり接戦を制しました。

 

VOM賞には東レアローズの富松崇彰選手が選出されました。


 

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