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【レポート】ファイナル3最後の枠はJT~V・ファイナルステージ男子ファイナル6大阪大会(2018/2/25)~

2017/18V・プレミアリーグ男子 V・ファイナルステージ ファイナル6は2月25日(日)、大阪市中央体育館にて大阪大会の2日目が開催されました。この日がファイナル6の最終日となりました。

第1試合は現在3位の東レアローズが6位のサントリーサンバーズにフルセットで勝利しました。第2試合は4位のJTサンダーズが5位のジェイテクトSTINGSをセットカウント3-1で下しました。

この結果、JTはファイナル6で3位となり、3月3日、4日に熊本県立総合体育館にて開催されるファイナル3進出が決定しました。

<第1試合>  東レアローズ 3(26-24・18-25・25-14・17-25・18-26)2 サントリーサンバーズ

前日のストレート勝ちで3位に浮上し、自力でファイナル3進出を目指す東レと、地元の大阪で迎えるシーズン最終戦を勝利で締めたいサントリーの対戦です。

サントリーはベテランの酒井大祐と、今シーズン限りでの勇退が発表された高橋賢の両リベロを併用し、前日に好調だった東レのサーブを抑えにいきます。序盤から東レが富松崇彰のクイックやギャビン,シュミットの強打で攻めると、サントリーもエスコバル,ヤドリアンや栗山雅史らが対抗します。終盤、藤中謙也の連続得点でサントリーが19-21とリード。ここからサントリーにミスも生まれ、東レが先にセットポイントに達します。サントリーも粘ってデュースにもつれましたが、東レが富松のブロックポイントで26-24と第1セットを先取しました。

第2セットはエスコバルを中心に攻めるサントリーが常に先行します。東レもギャビンに集めて追いかけますが、サントリーがセットを通してペースを崩しません。第2セットは18ー25でサントリーが取り返しました。

第3セットは東レが盛り返します。中盤、ギャビンと鈴木悠二のサーブでエースを奪うなど12-8とリードします。さらにこのセットから出場した伏見大和のクイックや戸嵜嵩大のブロックポイントなどで突き放すと、25-14と一気に決めて、東レが第3セットを奪いました。

第4セット、サントリーが波に乗りました。中盤から差を広げ10-19とすると東レがタイムアウトで間を取ります。東レも阿部裕太や星野秀知、リベロの井出智らを起用し打開を図りますが、届かず。このセットは17-25でサントリーが取って、勝負は最終セットにもつれ込みました。

第5セットはシーソーゲームとなります。東レはギャビン、サントリーはエスコバルの両エースにボールを集めます。中盤、塩田達也がギャビンのスパイクをブロックして、7-8のサントリーリードでコートチェンジとなります。東レはここからギャビンに託し、10-10。さらに12-12から、塩田、栗山の連続ブロックポイントで12-14とサントリーがマッチポイントを取りますが、東レも戸嵜がチャンスボールを豪快に打ち込んでデュースへ。17-16の東レリードで、戸嵜のサーブのアウト判定に対して東レがチャレンジ、これが成功してノータッチエースとなって18-16.2時間半の熱戦を東レが勝利し、2ポイントを獲得。ファイナル3進出は第2試合まで持ち越しとなりました。



VOMには東レアローズのギャビン,シュミット選手が選出されました。



選手コメント
■東レアローズ
小林敦 監督
「非常に厳しい内容のゲームになったと思います。最後は東レアローズらしい、粘り強いバレーをしてくれて勝ちきってくれました。でも、(この後の試合で)自力でJTに逆転されてしまう可能性もあるので、そういう意味では残念だったなという思いもあります」

富松崇彰 選手
「今日は3ポイントを取れれば自力でファイナル3へ進めるという試合でした。取れたセットは良かったですが、取られたセットの内容が悪く、点差が離れてしまいました。安定感がないことが大事な試合でも出てしまったというのが、今の力ということでもあるのかと思います」

米山裕太 選手
「富松も言った通り、やられたセットの内容が悪く、サーブレシーブをする人間としては2本、3本と続けてやられてしまい、そこを何とかしないとあのような展開になってしまいます。次にチャンスがあれば、そこで生かせたらいいなと思います」

藤井直伸 選手
「良い場面は良かったですが、悪いとこもあり、それが両方出てしまった試合だったと思います。試合には勝ったけれど、勝負には負けてしまったような、そんな感覚の試合でした」



■サントリーサンバーズ
荻野正二 監督
「最終戦を選手はしっかり戦ってくれました。大事なところでこちらからミスが出て、もったいなかったと思いますが、昨日に比べればいい試合でしたし、ミーティングで話したこともしっかりやってくれました。今日みたいな試合がいつも出来ればと思いますが、黒鷲旗につながる試合だったと思います」

高橋賢 選手
「率直に悔しいです。最後にいいバレーボールはできたと思います。これから黒鷲旗に向けてもっと良くなっていくと思うので、黒鷲旗に期待したいです」

酒井大祐 選手
「戦う姿勢や、みんなが1点を取るために作業をしてくれたことは、プレーしていて感じていました。今シーズンはその1点を取れない試合がたくさんあり、今日もそうでしたが、逆に完成されたチームではないので、一歩ずつ進んでいくためには今日の試合をいい経験にしたいと思います」

大宅真樹 選手
「(高橋)賢さんのためにとにかく勝ちたかったです。お世話になったので、最後は勝って送り出したかったのですが、勝てなくて非常に悔しいです」

藤中謙也 選手
「チーム自体は多少波がありましたが、試合を通していいゲームだったと思います。でも最後の1点は後悔というか、申し訳ないという気持ちです」



<第2試合>  JTサンダーズ 3(30-28・28-26・18-25・36-34)1 ジェイテクトSTINGS

1試合目の東レアローズが2ポイントの積み上げにとどまり、自力でのファイナル3進出可能性が出てきたJTと、連勝でシーズン最終戦をを飾りたいジェイテクトの一戦です。

第1セット、シーソーゲームからいきなりデュースへもつれます。JTはエドガー,トーマスや山本将平、ジェイテクトはカジースキ,マテイや西田有志の両翼を中心に一歩も譲りません。最後は山本がスパイクを打ち込み、JTが30-28の長いセットを取りました。

第2セットはJTがミドルの中島健太や小野寺太志のクイックも織り交ぜて先行します。10点を過ぎたあたりからカジースキ、西田のサーブでエースを奪ったジェイテクトがリードしますが、JTも気迫を前面に出して追いすがると、またもデュースへもつれます。最後はエドガー、山本が決めて、JTが28-26で第2セットも連取しました。

第3セットはジェイテクトが盛り返します。ファイナル3進出に向けてこのまま一気に行きたいJTですが、ジェイテクトにサーブで攻められてリズムをつかめません。カジースキがバックアタックにブロックに躍動し、波に乗ったジェイテクトが18-25で第3セットを取りました。

第4セットも序盤はジェイテクトが先行して進みます。JTもエドガーや小野寺が決めて中盤から競り合いとなり、この試合3度目のデュースにもつれ込みます。JTはエドガー、ジェイテクトはカジースキの両エースを中心に、お互い一歩も退きません。最後はカジースキのスパイクがわずかに逸れ、36-34でJTが取り、セットカウント3-1で勝利。熱戦に終止符を打つとともに、3ポイントを挙げてファイナル6の3位が確定。ファイナル3への進出を決めました。



VOMにはJTサンダーズの深津旭弘選手が選出されました。



選手コメント
■JTサンダーズ
ヴェセリン,ヴコヴィッチ 監督
「昨日の試合に負けてから苦しい状況に立たされて、選手にはストレスのかかる状態で試合を迎えましたが、選手たちはよくやってくれました。勝ちはしましたが、ジェイテクトもすばらしかったと思います。選手たちには心からおめでとうと言いたい」

深津旭弘 選手
「内容はどうであれ、結果については、最低限自分たちがやらないといけないことはできていたと思います。来週もこの勢いのまま、頑張りきれるかどうかが重要だと思うので、チーム一丸となって挑戦したいです」


 
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