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【ブイリー通信】清水邦広選手×千羽ブイリー

 

 

2月18日に行われた2017/18V・プレミアリーグファイナル6「パナソニック×JT」の試合中に負傷し、戦線離脱したパナソニックパンサーズの清水邦広選手。その後、右ヒザ前十字靱帯損傷と診断され、2回にわたる手術と術後の感染症を乗り越えて現在、順調にリハビリ中だ。

 

 


その清水選手に、復帰を祈念し、Vリーグファンの皆様の思いがこもった《千羽ブイリー》贈呈された。
この《千羽ブイリー》は、Vリーグオフィシャルマスコットキャラクターの『ブイリー』が、清水選手のケガを受けて、2月20日に公式ツイッターで「(復帰を願って)千羽ブイリー作ろうかな」とつぶやいたことがきっかけで全国に広まったもの。そのつぶやきが多くリツイートされ、ファン手作りの千羽ブイリーが3月中旬の締め切りを過ぎてもVリーグ事務局に届き続けた。集まった総数はなんと約3万羽! このたび、事務局の手により思いをつなげた千羽ブイリーが完成。無事、清水選手に届けられたのだ。

 

――ブイリーのつぶやきから広まった千羽ブイリーは、約三万羽届きました。
(清水) すごくたくさん…それも1人ではなく、みんなが僕のためにこうやってブイリーの千羽鶴を作ってくれて、すごくありがたいなと思います。感謝しかないですね。よく見ると、メッセージが書いてあったり、ブイリーの顔が違ったり、すごく1人1人の思いが詰まっている千羽鶴だと思います。みんなのパワーが込められていると感じました。

 

 

――ケガの回復具合はいかがでしょうか?
(清水) 2月18日にケガをして手術を行い、まずは3ヶ月間入院しました。順調に回復していたのですが、退院目前で感染症にかかってしまい、さらに1ヶ月間、合計4ヶ月間入院しました。そこから本格的にリハビリに取り組み、まだ本数制限はありますが8月終わりの段階でランニング程度までできるようになりました。

 


――感染症で入院する前は、すごく順調だったそうですね。
(清水) はい。感染症の原因は今でもわからないのですが、確率的にとても低いらしいのですが、どんなに気をつけていてももらってしまうことがあるらしいんです。それはもう仕方ないこと。しかし、それまで順調だっただけに、さすがに落ち込みました。1ヶ月間入院が延びた分、筋力も衰えてしまいますから。

 

 

――そうですよね。今は表情も明るくとても前向きな感じがします。
(清水) はい! 入院していたころに比べたら、先が見えている分、充実しています。ケガをした当初は先も見えず何も考えることもできず、ずっと下を向いていました。今は、やっと上を向いて、しっかりと前を向いて復帰に向けて走ることができていると感じています。
 ケガをしてあらためて思ったのは、ほんとうにたくさんの方に応援していただいているということです。

僕がケガをした試合を、会場だけでなくテレビやDAZNなどで観戦していてショックを受けた方も多かったと聞きました。そこで僕が何の発言もしなければ、もっとみんなが心配するから、という助言もあり、「ケガをしてから何日目」とうタイトルでまずはSNSで心境を語るようにしました。まだその段階では復帰の目処は立っていませんでしたが、大ケガしたのは間違いないし“これから頑張ります”と、ひと言書くことによって絶対に先は見えてくるから頑張りましょう、と、パナソニックの山本マネージャーがアドバイスしてくれたんです。最初は僕自身も落ち込んでいましたし、どちらかといえばイヤイヤだったんですけど(笑) でも、それを見たファンの方、チームメイトやOBの方からもメッセージを頂戴して、僕はこれだけたくさんの人に応援していただいていると実感しました。

最初はほんとうにネガティブだったんですよ。しかし、いろんな人の励ましもあって、だんだん前向きになれましたし、今思うのは、自分1人の力では絶対に立ち直れていなかったということ。まだ復帰を目指している途中ですけど、ここまでたどり着けたのも僕自身、奇跡だと思っているくらいです。みなさんのパワーがあってこそ今の自分がいるなと実感しながら、リハビリに取り組んでいます。

 

 

 

――新生V.LEAGUEでの復帰を…と期待してしましますが。
(清水) 筋力の回復や、プレーの感覚の戻り次第で時期は変わってきますが、なんとか新生V.LEAGUEの期間中に復帰できたら…と思っています。今は、コートに立つことが僕自身の目標でもあるので、頑張りたいと思います。

 

 

――その日を心待ちにしています。最後に熱い思いをくださっているファンの方へメッセージをお願いします。
(清水) 一時はバレーボールから退こう、辞めようと思ったこともありました。なんで、僕だけこんなに大きなケガをしてしまうのか? なぜこういう状況になるんだと、すごくネガティブに考えてしまう時期もあったのですが、こうやってたくさんの方が千羽ブイリーを作ってくださったりいろんな励ましの言葉やファンレターをたくさんくださったりと、皆さんの言葉や行動一つ一つが、僕自身を少しずつ元気づけ、前向きにしてくれました。

それがなかったら、今頃笑うことすらできていなかったのではないかな、と思います。今はまだ8分咲きくらいの笑顔なので(笑) 復帰して10分咲きにできるようにリハビリ頑張ります。

でも、心の底から笑えるようになってきたのは、ほんとうに皆さんのおかげです。まずは復帰して良いプレーを見せて、皆さんにもう一度、感動をお届けできるようにしたい。それが自分にできる最高の恩返しだと思いますし、また熱いプレーや試合を見せられるように、復帰を目指してリハビリに取り組んでいきたいと思っています。
 


(おまけ) 
 似顔絵の千羽鶴を見て「ホンマや、似てる! ブイリーも僕以上とは言わないですけど、僕と同じくらい愛されてるんですね(笑) ブイリーに負けないように頑張ります!」

 

 

 

 

※この撮影は2018年8月に行われました。千羽ブイリーにご協力いただきましたみなさま、ありがとうございました。

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