<V.LEAGUE 今週のみどころ>久光製薬のファイナル進出決定!姫路はV1昇格へ
【DIVISION1 WOMEN】
V・LEAGUE DIVISION1 WOMEN(V1女子)のV・ファイナルステージ ファイナル8は、今週末仙台を舞台にいよいよ決着する。
前週の16日に埼玉上尾メディックス、翌17日にJTマーヴェラスから勝利した久光製薬スプリングスが、無傷のままファイナル8の1位通過を決めた。残すファイナル3の2枠を、2位のJTマーヴェラス、3位のトヨタ車体クインシーズ、4位の東レアローズ、5位のNECレッドロケッツが争う形となっている。
NECは持ち点6でファイナル8をスタートさせたが、初戦の東レ戦で逆転負けを喫すると、そのまま持ち直せずに、4連敗。それでも17日の日立リヴァーレ戦で2セットダウンからの逆転勝ちを収め、とどまった。23日の埼玉上尾戦で勝ち点3を上げなければファイナル3争いからの脱落が決まるが、日立戦で途中出場ながら試合をひっくり返す原動力となった廣瀬七海らの爆発力を発揮し、反撃を開始したいところだ。
そのNECから逆転勝利を収めファイナル8をスタートさせた東レは、持ち点0の状況からはい上がってきた。現在3連勝中で、いずれも勝ち点3を獲得と弾みをつけている。新人セッターの関菜々巳がサイドの両エースだけでなく、ミドルブロッカーの井上奈々朱を絡めた堂々としたトスワークを展開。「一人一人が1点に対して貪欲に、前を向いてプレーしている(黒後愛)」と、チームの機運は高まっている。この勢いのまま下克上なるか。
23日に東レと対戦するトヨタ車体は、これが最終戦。NEC、東レが2試合を残していることから、何としても勝ち点3を取りたいところ。V・レギュラーラウンドにおける対戦成績は0勝2敗と分が悪い東レの攻撃力に対して、荒木絵里香と渡邊彩らミドルブロッカー陣のブロックで跳ね返すことができるかに注目だ。
これら3チームを勝ち点の上ではリードするJTだが、残り2試合はともに油断は許されない。先週末は久光製薬にストレート負けを喫したが、引きずることなく今週末に臨みたいところ。23日の日立戦で勝利すれば、ファイナル3進出が確定する。ファイナル3進出をかける戦いは、23日の時点で決着がつくのか、それとも24日までもつれ込むのか。見逃せない戦いとなることは間違いない。
なお、16日に久光製薬を相手にフルセットへ持ち込みながら、あと一歩が及ばなかった埼玉上尾と、17日に東レに逆転負けを喫したデンソー、そして日立は、ファイナル8敗退が確定している。いまだファイナル8で勝ち星のない埼玉上尾は白星をつかむべく、デンソーは「一戦一戦を戦うのみ(川北元監督)」と、最後までファイティングポーズを崩さない。また、残り1試合となっている8位の日立も、JTを相手に一矢報いたいところだ。
【DIVISION2 WOMEN】
V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN(V2女子)の優勝を決めるV・ファイナル6最終週は、3月16日、17日に山形県の酒田市国体記念体育館で行われた。16日には、V・レギュラーラウンド3位の群馬銀行グリーンウイングスが1位のヴィクトリーナ姫路をセットカウント3-2で破る白星を挙げた。しかし、すでに2位のJAぎふリオレーナに敗れていたこともあり、最終日の結果を待たず、群馬銀行の3位が決まったため、優勝の行方は、最終日の姫路vs JAぎふの直接対決を待つこととなった。
その最後の大一番を制したのは、ベテラン浅津ゆうこがチーム最多となるアタック18本を決め勝利に貢献した姫路。セットカウント3-0で優勝を決め、来シーズンV1に参戦する権利を得た。
一方、2位のJAぎふは、来シーズンV1昇格の権利をかけて、3月30日、31日に川崎市とどろきアリーナで行われるV1・11位のPFUブルーキャッツとのV・チャレンジマッチ(入替戦)に挑むこととなった。
今シーズンのV2女子の最終結果は、1位姫路、2位JAぎふ、3位群馬銀行、4位プレステージ・インターナショナルアランマーレ、5位GSS東京サンビームズ、6位大野石油広島オイラーズ、7位柏エンゼルクロス、8位ブレス浜松、9位トヨタ自動車ヴァルキューレ、10位大阪スーペリアーズとなった。