Press Release

<V.LEAGUE 今週のみどころ> ファイナル進出は激しい争い ~勢いにのる東レか、地力のJTか~

【DIVISION1 WOMEN】

 

 

 

 

V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN(V1女子)のV・ファイナルステージ ファイナル8は先週末で終了し、東レアローズとJTマーヴェラスがファイナル3進出を決めた。

 

破竹の勢いを見せたのが、ファイナル8を2位で通過した東レアローズだ。先週23日の第1試合でNECレッドロケッツが勝ち点0の黒星を喫したことから、第2試合のトヨタ車体クインシーズ戦で、勝ち点3をあげれば、ファイナル3行きが決まる状況に。ポイントゲッターのクラン, ヤナに対して、トヨタ車体の徹底したブロックがついたが、エース黒後愛が勝負どころで得点を重ね、3-1で勝利し、ファイナル3を決めた。3月10日から4連勝で、ファイナル8をクリアした。

トヨタ車体が破れた結果、この時点でJTのファイナル3進出が決まり、対戦カードも確定した。東レの菅野幸一郎監督は今シーズンのスローガンである『執粘』を引き合いに出し、「JTに対してしつこさで負けないようにしたい」とコメント。黒後も「(JTは)ブロックディフェンスがいい印象なので、いかに攻撃を仕掛けていくかをテーマに臨みたい」と意気込んだ。

対するJTは、23日第3試合の日立リヴァーレ戦で、相手の攻撃への対応が遅れるなど、0-3で完敗。吉原知子監督も「いいところなしで終わってしまった」と語った。翌24日にはファイナル3の“前哨戦”といえる、東レとの対戦となり、結果は逆転負け。ただ、エースのミハイロヴィッチ, ブランキツァは出場せず、東レに対して「これだけできたらいいと思える部分はできていた」という吉原監督の言葉からは手ごたえをつかんだ様子が伺える。田中瑞稀や芥川愛加も果敢に攻撃参加し、勝機を手繰り寄せる。

 いよいよV・ファイナルに進むためのサバイバル2連戦が今週末、京都で行われる。下克上を果たし勢いに乗る東レがそのまま突き抜けるか、地力の高さと気持ちの強さを融合させるJTが上回るか。24日に対戦はしたものの、本番はここからだ。

 

 

なお、先週末で5チームがシーズンを終えている。トヨタ車体は最終戦で少しでも勝ち点を伸ばしたかったが、東レを相手にポイントを獲得できず、荒木絵里香は「悔しい気持ちと、ふがいない思いでいっぱいです」と唇をかんだ。

同じく、ファイナル8で苦い思いをしたのがNECと埼玉上尾。NECは23日に埼玉上尾にストレート負けを喫したことで、ファイナル3入りが消滅した。金子隆行監督は「いいリズムでプレーする試合が少なかった。苦しい状況でも切り替えさせられなかったのが反省です」とシーズンを振り返った。

 埼玉上尾も、V・レギュラーラウンドで上り調子を垣間見せたが、ファイナル8以降は失速。吉田敏明監督は「勝負どころで点数を取れる日本人選手を育てていかなければ」と今後に向けての道筋を語った。

 対して、日立とデンソーは白星でファイナル8を終えた。JTを相手にストレート勝ちを収めた日立はその試合で、ルーキー上坂瑠子がチーム最多17得点の活躍。その姿は大いに期待が持てるものだった。

 デンソーも24日の埼玉上尾戦でフルセットの戦いを制し、試合後、鍋谷友理枝は「劣勢でも選手たちで意見を出し合い、得点を生む力を身につけることができました」と充実の表情を浮かべた。

 

 また、今週末にはV・チャレンジマッチが川崎市とどろきアリーナで開催される。無念のシーズン全敗となったPFUブルーキャッツが、V.LEAGUE DIVISION2を2位で通過したJAぎふリオレーナと対戦する。生き残りか、それとも昇格か。命運を懸けた、最後の戦いが幕を開ける。

 

 

 

 

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