Press Release

【レポート】高い壁が久光製薬に立ちはだかる~2019アジアクラブ女子選手権大会7日目~

「2019アジアクラブ女子選手権大会」は大会7日目の5月4日(土)、セミファイナルラウンド(準決勝)が行われました。クォーターファイナルラウンドを勝ち抜いた日本代表チームの久光製薬スプリングスは、決勝進出をかけ、開催国及び地元チームの天津渤海銀行(中国)と対戦しました。
 天津渤海銀行のホーム、久光製薬を大きな声援と高い壁が立ちはだかる。久光製薬は持ち前のサーブで天津渤海銀行を崩すしラリーに持ち込むも、今大会一の高いブロックと久光製薬のブロックをものともしない高い打点からのスパイクが襲い掛かります。リベロ筒井さやかを筆頭にボールに食らいつきますが、世界レベルのバレーに、久光製薬は奇しくも決勝進出を逃しました。
 大会最終日の明日5月5日(日)は、3位をかけアルタイVC(カザフスタン)と対戦します。Wuqing Sports Center(武清区体育中心)にて16:30 (日本時間 17:30)より開始予定です。
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<準決勝>5月4日(土) 

 久光製薬スプリングス 0(19-25,22-25,16-25)3 天津渤海銀行(中国)

 戦 評 

第1セット〔5加藤、7井上、11栄、14森谷、16金森、19中川、L20筒井〕
 天津渤海銀行(中国)のホームとあり、会場は相手チームの声援が飛び交う。そんな中始まった1セット目序盤、久光製薬スプリングスは天津渤海銀行の勢いに押されながらも加藤光や森谷史佳のスパイクで確実にサイドアウトをとっていく。ファーストテクニカルタイムアウト明け、今大会トップの平均身長185cmの天津渤海銀行の壁が次々と久光製薬の攻撃に覆いかぶさると、11-17とリードを奪われる。リズムにのった天津渤海銀行は、高さある打点を武器にブロックの上からコン・ショウウやリ・エイエイが決め、点差をさらに広げる。追う久光製薬は、加藤や金森晴香のスパイクで食らいつき4連続得点をあげるが、最後はサーブミスでセットを先取された。

第2セット〔5加藤、7井上、11栄、14森谷、16金森、19中川、L20筒井〕
 スタートから久光製薬の攻撃陣が躍動し、10-8とリードを奪う。しかし、天津渤海銀行のリ・エイエイのスパイク、サーブで連続失点をすると、反対に10-13とリードを奪い返される。粘る久光製薬は、サイド陣のスパイクで徐々に点差を詰めると、金森のクイックを皮切りに中川美柚や加藤が冷静にポイントを決め22-19と逆転する。久光製薬に流れが傾いたと思われたが、またも天津渤海銀行の壁が久光製薬に立ちふさがる。天津渤海銀行が4連続ブロックポイントを上げ逆転すると、ダメ押しのサービスエースでセットポイントを取られ、最後はリュウ・ギョウトンのスパイクでセットを連取された。

第3セット〔5加藤、7井上、11栄、14森谷、16金森、19中川、L20筒井 <途中出場>8野本、9比金〕
 序盤、天津渤海銀行の高いブロックを攻略した久光製薬の技ありの攻撃と、天津渤海銀行のオウ・エンエン、リュウ・ギョウトンの打ち合いが続く。両者一歩もリードを譲らない中、久光製薬はサーブミスが続き天津渤海銀行にリードを許すと、天津渤海銀行のリュウ・アンカン、リ・エイエイのサービスエースで走られ10-16でセカンドタイムアウトを迎える。流れを引き戻したい久光製薬は、森谷のクイックや井上のフェイントで得点を上げるもブレイクできず、反対に、この試合好調の若きエース リ・エイエイを中心に攻め込まれ、セットポイントを奪われる。粘る久光製薬は、中川がスパイクで応戦するも、最後は天津渤海銀行のコン・ショウウのスパイクが決まり、決勝進出を逃した。


 試合後コメント 

酒井新悟 監督
「(天津渤海銀行は)ほとんどナショナルチームのメンバーに対して、自分たちがどれくらいできるのか挑戦者の気持ちで挑んだ。サーブで乱せたが、最後の決め手のところで相手の高さ(ブロック)に仕留められたという展開が続いた。2セット目は最後の最後までついていくことができ、リードを奪えたので、どうしてもとりたかったセットであった。明日の3位決定戦に向けしっかりと準備していきたいと思います。」

加藤光 選手

「相手の高さに圧倒されて押される場面が多かった。2セット目のリードした場面でしっかりと取り切れていれば違う展開になっていたと思う。明日のカザフスタンも同じような高い相手で最後の1点や取り切るところが重要になってくる。メンタルの部分でもしっかり作り直して、明日は絶対勝って終われるように、チーム全員で気持ちつくって頑張りたいです。」



アジアクラブ選手権の試合情報は特設サイトをご覧ください。
https://www.vleague.jp/asiaclub2019/
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