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【コラム】V1男子 今週の見どころ(11/23-24)

<男子見どころ>

 V.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)では先週末、ジェイテクトSTINGS金丸晃大、ウルフドッグス名古屋の近裕崇の2人が、「Vリーグ栄誉賞」の表彰基準であるVリーグ通算230試合出場を達成した。1117日に230試合に到達し、息子さんから花束を受け取ったは、「子供に花束を渡してもらうのが夢だった」と喜びを語った。

 V1男子は今週末、1123日(土)に3会場(大田区、刈谷市、堺市)で計5試合が、24日(日)に2会場(大田区、刈谷市)で計4試合が実施される。


 
刈谷会場では、首位のジェイテクトがホームゲームを開催する。開幕から4週を終えたが、その勢いが止まらない。前週は16日に8位の大分三好ヴァイセアドラーが1セットを奪い、苦しめたが、ジェイテクトは立て直して勝利すると、翌17日は7位の東レアローズをストレートで下し、開幕からの連勝を7に伸ばした。東レはジェイテクトの強力なサーブに対抗するために、サーブレシーブに長けた米山裕太星野秀知をアウトサイドで起用したが、それをものともせず、ジェイテクトの西田有志が一人で7本ものサービスエースを奪った。

 今季のジェイテクトの好調の要因はこのサーブ。現在サーブランキング1位のカジースキ,マテイと2位西田の強力なジャンプサーブで試合の主導権を握る。しかもローテーションの中で西田カジースキのサーブが続くため、相手チームにとっては“魔の2ローテ”となっている。今週末、ジェイテクトと対戦する2位パナソニックパンサーズ、9位VC長野トライデンツは、いかにこの2ローテをしのぐかが勝敗のポイントになりそうだ。




 そのパナソニックは、6勝1敗の2位でジェイテクトを追う。開幕から戦列を離れていたミドルブロッカーの山内晶大が前週から先発に復帰。1敗同士の戦いとなった16日の3位JTサンダーズ広島との戦いに3−0で勝利し、翌日は堺ブレイザーズにも3−0で勝って1敗をキープした。今週末、全勝のジェイテクトを、前年度覇者のパナソニックが止められるのか、注目だ。




 VC長野は10日のFC東京戦で会心のバレーを見せて今季初勝利を挙げたが、先週はホームで堺ブレイザーズ、JT広島に連敗。今週はWD名古屋、ジェイテクトを相手に、今季2勝目を目指す。

 


 そのWD名古屋は先週、東レ、大分三好を下して今季初の連勝。新加入のガスパリニ,ミティアとセッターのコンビがうまくはまりだした。また新人の高梨健太がアウトサイドヒッターとして安定した活躍を見せている。日本体大ではオポジットだったが、サーブレシーブもそつなくこなし、攻撃はミスが少なく得点力がある。チームはブロックフォローの意識が高く、粘り強く攻撃を繰り返してトランジションをものにするという得点パターンが見えてきた。



 

 4位のサントリーサンバーズがホームゲームを開催する大田会場には、東レ、大分三好、FC東京が集結する。サントリーは現在3連勝中と勢いに乗っている。昨季はロシア代表のムセルスキー,ドミトリーに攻撃が偏ることが課題だったが、今季はミドルブロッカーやパイプ攻撃を積極的に使うセッター大宅真樹のトスワークがチームに流れを呼び込んでいる。

 



 10位のFC東京は、今シーズンはまだ勝ち星がなく苦しい戦いが続いているが、先週のサントリー戦では、怪我のため戦列を離れていたリベロの野瀬将平が復帰。レシーバーとしてコートに入ると、積極的に声を出し、走り回った。ムードメーカーの復帰をきっかけに、大分三好、東レから、今週こそは初白星をもぎ取りたいところだ。



 

 もう一つの堺会場では、ホームの6位堺ブレイザーズが3位JT広島と対戦する。堺は3勝5敗とまだ波に乗ることができていないが、ホームで上位のJT広島を破って浮上のきっかけをつかみたいところだ。



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