【男子 見どころ】MUFGオールスターゲーム超攻撃型の「TEAM MASA」vs.総合力◎の「TEAM TOMO」
「MUFG SVリーグ オールスターゲーム 2024-25 石川」の男子大会は1月26日(日)に「とり野菜みそ BLUECATS ARENA」で開催される。
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女子と同様に選手やキャプテン、ヘッドコーチの選出に関して“ファン参加型”がとられ、最終的にキャプテンに選ばれた柳田将洋(東京グレートベアーズ)と小川智大(ジェイテクトSTINGS愛知)がドラフト会議を実施して、選手たちの振り分けが決定した。
その柳田が率いる「TEAM MASA」はファン投票において最多となる55,208票を獲得したミドルブロッカーの小野寺太志(サントリーサンバーズ大阪)が“入団”。またアウトサイドヒッターの髙橋藍(サントリー)をはじめオポジットの西田有志やリベロの山本智大(ともに大阪ブルテオン)、ミドルブロッカーの髙橋健太郎(STINGS愛知)と近年の男子日本代表で主力を務めた選手たちが名前を連ねる。
そんな豪華絢爛な顔ぶれはもちろんだが、この「TEAM MASA」の魅力は何といっても圧倒的火力にある。オールスターゲームを前にした時点で総得点、アタック決定率、サーブ効果率で個人ランキング1位に輝いているオランダ代表オポジットのニミル・アブデルアジズ(ウルフドッグス名古屋)、波に乗れば手がつけられなくなるアメリカ代表アウトサイドヒッターのトリー・デファルコ(STINGS愛知)という今季のSVリーグに“襲来”した外国籍アタッカーのプレーは破壊力満点の一言。
そうした強力攻撃陣を操るのは昨季のリーグ最高殊勲選手賞のセッター大宅真樹(サントリー)か、身長192㎝が魅力の永露元稀(大阪B)か。安定したサーブレシーブが売りのリベロ備一真(VC長野トライデンツ)やアウトサイドヒッターの池田幸太(ヴォレアス北海道)が起点をつくり、攻守双方で高いポテンシャルを備える台湾籍の蔡沛彰(ツァイ・ペイチャン/日本製鉄堺ブレイザーズ)や激しい感情表現が代名詞の西本圭吾(東レアローズ静岡)らミドルブロッカーを絡めながら、得点を演出していくだろう。
なお、「TEAM MASA」のヴァレリオ・バルドヴィン監督(WD名古屋)は、永露にとって昨季まで同じチームで戦っていた間柄、さらには西田がイタリア・セリエA時代を過ごした際の指揮官でもある。そんなつながりも見どころの一つだ。
対する「TEAM TOMO」はこちらも国内最高峰の実力派メンバーがそろった。何よりまずはレシーブ力の高さが光る面々ばかり。現在サーブレシーブ返球率リーグトップのリベロ森愛樹(日鉄堺BZ)を筆頭に、アウトサイドヒッター陣も水町泰杜と高梨健太(ともにWD名古屋)、後藤陸翔(東京GB)に新井雄大(広島サンダーズ)と各チームのエース級がそろっており、「TEAM MASA」の強力サーバー陣にそうやすやすとポイントは許すまい。
その彼らがしっかりと返球すると次はセッターの出番。名実ともに日本を代表する司令塔である関田誠大(STINGS愛知)と経験豊富な新貴裕(東レ静岡)のセッター陣が攻撃を展開する。そうして最後は、リーグ屈指のハードパンチャーでうならせる宮浦健人(STINGS愛知)と張育陞(ヴォレアス)のオポジットたちが豪快にフィニッシュを飾るだろう。
当然、サイドアタッカーだけでなく、ミドルブロッカー陣も高い決定力を備える。山内晶大(大阪B)や傳田亮太(WD名古屋)はベテランの域に入ってなおプレーに磨きがかかり、三輪大将(広島TH)や波佐間泰平(VC長野)も所属先のチームではムードを高める1点を何度も決めてきた。
アタックにレシーブ、ブロック、それにサーブと総合的にバランスがとれた編成の「TEAM TOMO」を指揮するは、東京2020五輪優勝の名将ロラン・ティリ監督(大阪B)。戦況を見極めながら繰り出す見事な采配は、これまで見るものをうならせてきた。このメンバーに対してどのような手腕を発揮するか。スタメンのオーダーから、見逃せない場面が続く予感がする。
“世界最高峰”を目指してスタートしたSVリーグの体験指針「ATTACK THE TOP」のとおり、トップレベルのプレーが石川の地で披露されるだろう。
配信・放送:J SPORTS オンデマンド(無料生配信)・J SPORTS2(BS無料生中継)
文:バレーボールキング