【コラム】V1男子 今週の見どころ(11/2-3)
<11/2-3週の見どころ>
先週10月26日(土)に開幕した2019-20 V.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)。今週末は11月2日(土)に3会場(多治見、福井、福山)で5試合が、3日(日)に2会場(福井、福山)で4試合が実施される。
アウェーの開幕戦でVC長野トライデンツをストレートで下した、昨シーズン王者のパナソニックパンサーズ。今週末はセカンドホームタウンである福井会場で東レアローズ、大分三好ヴァイセアドラーと戦う。開幕戦ではベテランの清水邦広がチーム最多18得点をマークし、日本代表での活動に続き、ケガからの本格復帰を印象づけた。
ホームで開幕白星発進とならなかったVC長野だが、ミドルブロッカーの矢貫龍馬が4本のブロックポイント、新外国籍選手のストレジェク,パトリックが14得点と奮闘。1勝に終わった昨シーズンからの進化を見せるべく、シーズン早めに白星をあげて波に乗りたいところだ。
開幕週の2試合で連勝スタートを切ったのはJTサンダーズ広島とジェイテクトSTINGSの2チーム。
JT広島は大分三好との開幕戦でミドルブロッカーの小野寺太志がチーム最多6本のブロックポイントをあげるなど存在感を示した。また攻撃面ではエドガー,トーマスが迫力満点のアタックを炸裂。翌日の東レ戦では、外国籍選手ルジェ,アントニンとの打ち合いを制し、連勝に導いた。今週3日には、昨シーズン得点王のムセルスキー,ドミトリー擁するサントリーサンバーズとの対戦があり、2メートル越えのアタッカーが激突する“空中戦”が繰り広げられることだろう。
同じく2連勝発進となったジェイテクトは今や日本を代表するオポジットとなった西田有志がFC東京との開幕戦でさっそくチーム最多の16得点と活躍。また、2シーズンぶりに復帰したカジースキ,マテイ(身長203センチ)や東レから移籍した伏見大和(身長207センチ)、アジア枠で新加入した饒書涵(身長210センチ)といった高さのある選手たちがそろっており、髙橋慎治監督も「私自身、これまでに見たことがないSTINGS」と口にするほど。高さとパワーあふれるバレーで頂点へ駆け上がる。
そのジェイテクトと今週2日に対戦するウルフドッグス名古屋は、開幕からホーゲームが続き、多治見会場でもファンの声援を力に変えることができるか。今シーズンはスピード感あるバレーボールを目指しており、主力の高松卓矢は「プレーの質を向上させていくことで、新しいスタイルができてくる。自分たちの努力次第です」と意気込む。
WD名古屋と同様に、サントリー、東レ、堺ブレイザーズが現在1勝1敗で並ぶ。
堺はセッターの関田誠大が、アウトサイドヒッターの樋口裕希、新外国籍選手のモーリス,トーレスらのバックアタックを積極的に絡めて、攻撃を組み立てている。今週のサントリー戦ではムセルスキーの高いブロックをどのように攻略するか、注目だ。
大分三好とFC東京は開幕週の2戦で白星なし。今シーズンからFC東京を率いる真保綱一郎監督は「崩れた状態でもラリーに持ち込むことがまだできていない。現状を乗り越えることで、次のステップにいきたい」と選手たちに奮起を促した。JT広島、堺と対戦する今週末で、シーズン初勝利を目指す。