【レポート】ジェイテクトSTINGSが初の頂点に輝く!~V・ファイナルステージ ファイナル
2019-20V.LEAGUE DIVISION1 MEN V・ファイナルステージ ファイナルが、2月29日(土)、高崎アリーナにて開催されました。
男子ファイナルは、ジェイテクトSTINGSがパナソニックパンサーズに勝利し、初優勝となりました。
<要約レポート>
V.LEAGUE DIVISION1 MEN ファイナル
決勝戦 パナソニックパンサーズ2 (25-17,22-25,22-25,28-26,10-15)3ジェイテクトSTINGS
V・レギュラーラウンド優勝のパナソニックパンサーズとセミファイナルを勝ち上がったV・レギュラーラウンド2位のジェイテクトSTINGS。大声援を受けて勝ち上がってきた両チームが、無観客の会場でシーズン優勝を決める大一番。
第1セット、パナソニックはカジースキへサーブを集め、崩れたところをブロックで得点しリードする。ジェイテクトは西田のサーブで流れを取り戻したが、パナソニックも粘りのバレーで流れを渡さない。最後はパナソニックのクビアクがバックアタックを決め、セットを先取。
第2セット、序盤は一進一退の攻防を繰り広げる。落ち着きを取り戻したジェイテクトは西田、カジースキの安定したプレーやミドルブロッカーの攻撃を効果的に絡め、セットを取り返す。
第3セット、パナソニックは多彩な攻撃でジェイテクトに的を絞らせない。ジェイテクトは西田、カジースキの強烈なサーブを中心に2点差にまで追いつき、さらにリリーフサーバー袴谷のサービスエース、続く西田、カジースキの効果的なサーブや組織的なブロックで得点し、ついに逆転に成功。セットを取り、優勝に王手をかけた。
第4セット、両チームとも必死のレシーブで粘り、互いに一歩も譲らない展開となる。26‐26から西田にマークを絞ったパナソニックは、クビアクが会心のブロックで得点し、セットを取る。勝負はファイナルセットへもつれ込んだ。
第5セット、ジェイテクトは序盤3点を先取。パナソニックは大竹がブロックで得点するも、ジェイテクトが西田のスパイクで得点し、コートチェンジ。一気に試合を決めたいジェイテクトだったが、パナソニックもクビアクのブロックや清水のスパイクで得点し譲らない。ジェイテクトはカジースキの強烈なスパイク、伏見のサーブで畳みかけ、マッチポイントを握る。得点すれば優勝が決まる伏見のサーブはアウトとなったが、ジェイテクトはチャレンジを要求し、判定が覆りボールインに。ジェイテクトが初優勝を飾り、令和最初の王者の称号を手にした。
<最高殊勲選手賞>
西田有志選手(ジェイテクトSTINGS)
■ジェイテクトSTINGS
高橋 慎治監督
「ファイナルの相手がパナソニックパンサーズということで、厳しい試合になることは予想していた。選手たちがどんな状況でも耐えてくれ、我慢強くプレーしてくれたことが優勝につながった。
チームとしても成長して強くなった。今日は喜びたい。
大切なのは、今回の優勝がたまたまだと思われない強いジェイテクトを作ることなので、これからも強化を続けていきたい。」
キャプテン 本間 隆太 選手
「予想していた通りタフな試合。若い選手たちが躍動してくれ、とても頼もしかった。優勝できて嬉しいし、ほっとしている。ついてくれたチームメイトに感謝したい。
無観客ということで、1セット目の入りは探り探りだった。しかし、やることは変わらないので、自分たちで決めた役割を果たしたことが優勝に繋がった。」
西田 有志 選手
「自分たちのバレーを展開させ、ディフェンスで優っていたと感じる試合内容だった。全員で勝ち切った試合。
このチームで勝ちたいという一心でやり遂げて、ホッとしている。今日は喜びたい。
ファンの皆様にはありがとうと伝えたい。支えてもらっていることを優勝という結果で返すことができた。」
中根 聡太 選手
「今日の試合は個々人が役割をしっかり果たせていた。
無観客試合は学生時代に経験しており、その中でも意識せずにいい精神状態で臨めた。」
藤中 優斗 選手
「試合を終えてほっとしている。勝ちたいという強い気持ちを持って臨めた。
不安はあったが、コートの中の選手は役割を果たしてくれて、コートの外の選手はいつも以上に声をかけてくれた。
1年目からこの舞台を経験させてもらえてうれしい。周りの選手・スタッフに感謝したい。チームのみんなのお陰でやりやすい環境にさせてもらえた。」
■パナソニックパンサーズ
川村 慎二 監督
「優勝したジェイテクトSTINGSにおめでとうと言いたい。いろんな形で難しい決勝になったが、モチベーションを保ったジェイテクトが勝ちにふさわしいチームだったと思う。
ジェイテクトの強力なサーブ、フローターサーブに苦戦を強いられた。今日の悔しい思いを忘れずに、次につなげていきたい。
無観客は初めてで雰囲気が分からなかったので選手のモチベーションには波があったと思う。しかしながら、試合で自分の役割を全うしてくれた選手たちに感謝したい。」
深津 英臣 キャプテン
「こういう状況ではあったが、ベストを尽くして戦った。メダルの色が満足いく結果ではないが、胸を張ってまた努力していきたい。
ファンの皆さんが会場で観戦できないことを理解していただけたことに感謝したい。今回試合ができたのもそういった理解のお陰。
いい試合を見せることで少しでも恩返しができたのではと思っている。」
清水 邦広 選手
「僕の力不足。悔しいの一言。これで終わったわけではない。これから強くなっていくことがパンサーズにとっては大切。この負けを糧に次を見据えてやっていきたい。
僕たちは見ている人たちを勇気づけたりする試合を届けられたと思う。スポーツを通して日本を元気づけることが役目。これからも、もっと気迫の入った試合をしていきたい。」
久原 翼選手
「相手の方が強かった。この悔しさを次のステージで生かしていきたい。
これからもファンの皆さんにもっと応援されるようなプレーをしていきたい。」
大竹 壱青 選手
「チーム一丸となって戦い、ベストを尽くした。これを糧にまた来年頑張っていきたい。
無観客試合ということで新しい感覚ではあったが、テレビの前などで応援しているという声を胸にし、試合に臨んだ。」