コラム

【V2男子】2021-22 展望&総括

2021-22 展望&総括/V2男子


※新型コロナウイルス感染症の影響により、大会日程、会場は変更になる可能性があります。

最新の情報は、チームのHP、ならびにVリーグオフィシャルサイトなどでご確認下さい。

 

 2021-22 V.LEAGUE DIVISION2 MENV2男子)は3月27日(日)でV・レギュラーラウンドが終了した。過去最多となる15チームによって実施された今季は、タイトル争いに加えて上位2チームがV・チャレンジマッチへ進出する一方で、下位5チームが来季のV3への自動降格となるため、例年以上にサバイバルの様相を呈した。

 リーグをリードしたのは昨季まで4連覇を遂げていた富士通カワサキレッドスピリッツと、創設時からV1で戦うチームを掲げていたヴォレアス北海道で、そこに今季はヴィアティン三重と埼玉アザレアが肉薄した。最終週までもつれたタイトル争いは327日の深川市総合体育館(北海道)でヴォレアスが富士通との直接対決をフルセットの末に制して、初優勝を飾っている。その試合ではベンチから外れたものの、今季の総得点は514、サーブ効果率12.2%をたたき出した張育陞が最高殊勲選手賞に選ばれた。

 5シーズンぶりにタイトルを逃した富士通だったが、個人ではキャプテンの栁田百織が敢闘賞に、エバデダン ジェフリー 宇意がアタック決定率62.0%で2年連続のスパイク賞に選出。リーグ2位で臨むV・チャレンジマッチでは、今季からS1ライセンスを取得していることから、V1昇格を懸けて臨むことになる。

 

 3位のヴィアティンは飛躍のシーズンとなり、なかでも入団1年目の選手たちが大活躍。チーム最多405得点をマークした春藤洸介が最優秀新人賞に輝いた。続いて4位の埼玉アザレアは昨季から順位を一つ落としたものの、安定して上位に入る実力をつけているのは確か。佐藤匠が1セットあたりのブロック決定本数0.79本で自身初のブロック賞を手にしている。

 5位のサフィルヴァ北海道は昨季の9位(11チーム中)から大きくジャンプアップし、1513敗と勝ち越しに成功。小泉響輝を中心に、チームでもブロック力の向上が要因となった。6位以下は負け越しているものの、6位の大同特殊鋼レッドスターと1315敗で並んだ7位の兵庫デルフィーノも昨季の10位から大幅に成績を押し上げた。成功率77.2%で自身初のサーブレシーブ賞に輝いたリベロ森愛樹を中心としたディフェンスに、昨夏のトライアウトで入団した新戦力がかみ合った印象だ。

 

 ここから下の順位は自動降格の当落線上とあって、最後までハラハラの展開となった。8位のきんでんトリニティーブリッツと9位のつくばユナイテッドSunGAIA1216敗で並び、10位のトヨタ自動車サンホークスが1117敗、11位の奈良ドリーマーズと12位の警視庁フォートファイターズが1018敗、と一つの勝ち星がチームの命運を大きく左右した。結果的に10位のトヨタ自動車はV3優勝のアイシンティルマーレとの入替え戦に臨むこととなっている。

 奈良、警視庁とともに無念の降格となった残りの3チームは13位の東京ヴェルディ、14位のクボタスピアーズ、15位の千葉ZELVAV.LEAGUE参入2季目でV2初参戦となったクボタは厚い壁にはね返され、千葉も開幕18連敗と苦しんだ。

 なお、今季はフェアプレー賞にヴィアティンの春藤、富士通の浅野卓雅、大同特殊鋼の長谷川優太、千葉の橋本大海の4名が選出された。



V・チャレンジマッチ詳細はこちら


前試合の振り返り


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