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コラム「2016/17V・プレミアリーグ女子 東京・池袋に女子チームが集結、開幕会見を開催!」をアップしました!

2016/17V・プレミアリーグ男子大会開幕の地、大阪・なんばでV・プレミアリーグ男子開幕記者会見が開催!

大阪・なんばで開幕記者会見が行われたV・プレミアリーグ男子に続いて、10月17日、東京・池袋のサンシャインシティでV・プレミアリーグ女子の開幕記者会見が行われた。吹き抜けの中、大きな噴水がしぶきをあげる噴水広場で行われた記者会見には、世界クラブ選手権に出場する久光製薬スプリングスを除いた7チームの監督、キャプテン、注目選手が揃い、その姿を一目見ようと訪れた多くのファン、そして多くの記者が訪れた。

まず檀上に立った一般社団法人日本バレーボールリーグ機構代表理事会長の嶋岡健治から、男子と同様に、すべての試合がカラーコート・タラフレックスで開催されること、チャレンジシステムが導入されることが述べられた後、2020年の東京五輪を見据え「Vリーグが充実することが強化につながる。足を運んで激励してほしい」と、朝早くから訪れた多くのファンに訴えた。 続いて、世界クラブ選手権に出場する久光製薬スプリングス・中田久美監督(10月25日付で総監督に就任)からのビデオメッセージが流され、中田監督から「今季は『個の輝きをもって頂きの輝きを為す』というスローガンのもと、個性を生かして、チームとしてさらに高みを目指し、チームの勝利のために、と1人1人が進化した姿に期待してほしい」と述べられると、会場からは拍手が沸き起こった。 昨シーズンを制した中田監督のメッセージを受け、決勝で苦汁をなめた日立リヴァーレの松田明彦監督は「昨年の悔しさも準優勝も過ぎ去ったこと。あの場所で勝ち切るために練習してきたので、チャレンジャーとして戦いたい」と決意を述べた。続いてマイクが渡ったのは、3シーズンぶりに東レアローズで指揮を執る菅野幸一郎監督。「基本を大事に、お客さんに楽しんでもらえるようなバレーをできるよう今は準備している」と述べ、充実した練習が詰めていることをうかがわせた。

9月のアジアクラブ選手権で優勝したNECレッドロケッツの山田晃豊監督はこの結果を「大きな自信になった」と言い、キーマンとして古賀紗理那選手の名前を挙げ「いろいろな経験をして強くなったので、その姿をぜひお客さんにも見せてあげてほしい」とエールを送った。そのNECと開幕で対戦する岡山シーガルズの河本昭義監督は「非常に手ごわい相手だが、オリンピックにも出場した宮下(遥)、山口(舞)を中心に、1、2年生の若い選手を生かしてくれれば面白いバレーができる」と笑みを浮かべた。 そして今季からは新指揮官も誕生。トヨタ車体クインシーズを率いる多治見麻子監督は「21年の選手生活はあるが、監督としてはまだ未知の世界。少しでも自分の経験を伝え、それぞれが活躍する全員で攻撃するバレーをして、やるからには日本一を目指したい」と述べた。その多治見監督率いるトヨタ車体と開幕戦で対戦するのが、3シーズンぶりのプレミアリーグ昇格を果たしたJTマーヴェラス。チームを率いる吉原知子監督は日立、パイオニアで多治見監督と共にプレーしているが、監督としてはこれが初めての対決の場。「多治見さんも(久光製薬の)中田さんも1つの勝負にかける強い思いを持った人たちなので、女性監督だから、というのではなく私もとにかく『勝ちたい』と思って試合に臨む」と決意を述べた。

 

6チームの監督から今季の意気込みが語られた後は、選手によるトークショーへ。まず久光製薬の長岡望悠キャプテン、石井優希選手から「50周年のバレー界を盛り上げて行けるように頑張りたい」と力強いビデオメッセージが流された後、日立の佐藤美弥選手、東レの峯村沙紀選手、PFUブルーキャッツの三橋聡恵選手が登壇。3人のキャプテンを代表する形で佐藤選手が「久光製薬の気合を感じたし、負けられないと強く思った」と述べると、三橋選手も「昇格したばかりのチームなので、1試合1試合を全力で楽しみながら戦いたい」と笑顔でコメント。峯村選手も「木村(沙織)選手、迫田(さおり)選手が戻ってきてくれて、また一緒にできる喜びがあるが、誰が出ても勝てるチームになれるように目の前のことを丁寧にやっていきたい」と決意を述べた。

続いて登壇したのはトヨタ車体の荒木絵里香選手、JTの田中瑞稀選手、NECの古賀紗理那選手、岡山の山口舞選手。リオ五輪を振り返り「目指した結果に及ばなかったけれど、みんなとまたプレーができて幸せだった」と荒木選手が言うと、山口選手も「誰もが経験できる場ではないので、その経験をリーグで生かしたい」と力強くコメント。惜しくも五輪出場はならなかった古賀、田中両選手は「優勝できるようにできることを精一杯やりたい」(古賀選手)、「オリンピックのような舞台で戦えるように、まずここからしっかり頑張りたい」(田中選手)とそれぞれ決意を述べ、荒木選手は新天地での戦いに向け「また新しいチームで新たな挑戦ができる日々はとても充実している」と笑みを浮かべた。

3組目は日立の佐藤あり紗選手、NECの岩﨑紗也加選手、JTの井上琴絵選手と3人のリベロが登壇。チームの守護神として、それぞれ「スパイカーが決めてくれるととても嬉しいので、感情を前面に出して盛り上げたい」(佐藤選手)、「リベロとして安定感を大切に、チームでリーグ優勝を目指したい」(岩﨑選手)、「プレミアに昇格して、これまで以上にハードな試合が続くがやってきたことを信じて、全員、全力で戦いたい」(井上選手)と力強い言葉で締めくくった。

最後に登壇したのは東レの田代佳奈美選手、トヨタ車体の竹田沙希選手、岡山の宮下遥選手、PFUの江畑幸子選手の4名。リオ五輪にも出場した田代選手と宮下選手は「とてもいい経験をさせてもらったので、今度は東レで優勝して菅野さんを胴上げしたい」(田代選手)、「経験を生かして、若い子たちを生かせるように私が頑張らないと、という気持ちが増えた」(宮下選手)と話し、今季から悲願のプレミアリーグ昇格を果たした江畑選手は「緊張もあると思うが、声の大きさはどのチームにも負けないので、PFUのユニフォームを着てプレーする姿を見てほしい」と満面の笑みでアピール。大運動会でも活躍した竹田選手は新体制になったチームの変化を「見たことがないトヨタ車体を見てもらえることにワクワクしている」と言い、「一瞬一瞬は常に帰ってこない瞬間なので、後悔しないようにやりきりたい」と熱く語った。

全選手によるトークショーの後は、来場者からの質問コーナーへ。バレー部に所属しているという女子高生から「チームの団結力を高めるためにしていることは?」と聞かれた古賀選手は「選手同士でよく喋ります。以上です」とはにかみながら答え、大の岡山ファンという女性からの「出待ちでもらって嬉しいものは?」という質問に対して、宮下選手は「100%のオレンジジュースかリンゴジュースでお願いします」と顔を真っ赤にしながら答えた。コートでは見せない2人の恥じらう姿に会場からは笑いが沸き起こり、和やかな雰囲気でステージはフィナーレへ。最後は全選手、全監督を代表して日立の佐藤美弥選手が「Vリーグ50周年という特別な歳を全チームで盛り上げて行けるように、更なる発展の力になれるように頑張りたい」と力強く宣言。大きな拍手の中、公開での開幕記者会見は盛況の中終了した。 その後の報道陣の取材で最も多くの記者から質問を受けたのは、多治見、吉原両監督。中田監督も含め、選手としても輝かしいキャリアを誇る女性監督として注目が集まるが、吉原監督は「周りは意識せず、チームとしてできることを1つずつ、確実に積み重ねていきたい」と静かな口調の中に熱さをのぞかせた。 女子の開幕は10月29日、東京体育館で久光製薬と日立が対戦する。

※久光製薬の中田監督は全日本女子監督就任に伴い、10月25日付で総監督に就任。代わって酒井新悟氏が監督に就任し、今季から久光製薬の指揮を執ることになりました。

 

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