【レポート】 JTがファイナル進出決定!久光製薬はファイナル3進出!~V・ファイナルステージ 女子ファイナル6川崎大会(2018/2/24)~
第1試合はトヨタ車体がNECにストレートで勝利し、第2試合はデンソーが東レに3-0で勝利を収めファイナル3進出に望みを繋げました。続く第3試合はJTが久光製薬に快勝し、ファイナル進出一番乗りとなりました。
<第1試合> トヨタ車体クインシーズ 3 (25-14、25-21、25-21) 0 NECレッドロケッツ
NECレッドロケッツは古賀紗理那のサービスエースで好調な出だしとなりますが、トヨタ車体クインシーズがネリマン,ゲンシュレックのスパイクをきっかけに流れをつかむと、渡邊彩のブロード、比金桃子のツーアタックと多彩な攻撃展開で1stテクニカルタイムアウトを取ります。NECもリベロ・岩﨑紗也加が好レシーブで粘りますが、トヨタ車体・渡邊の攻めるサーブから4点取られ、ついには8点差をつけられます。NECは島村春世から家高七央子、セッターを山口かなめから、塚田しおりに変えて流れを切ろうとしますが、このセット決定率80%を越える荒木絵里香、ネリマンの攻撃に苦しめられて14-25でセットを落とします。
第2セット目、NECのレシーブから3-0と、トヨタ車体が追う展開となりますが、ネリマンにスパイクを集めて同点に巻き返します。荒木のサービスエースで逆転し、渡邊が勝負どころで決めきる活躍を見せトヨタ車体が走り出すと思われましたが、中盤にNECも島村春世・大野果奈のミドルブロッカー陣が踏ん張りを見せると、古賀と柳田光綺もスパイクで応戦して逆転します。竹田沙希を投入して流れを変えたトヨタ車体が怒涛の追い上げを見せセットを連取します。
第3セット目、後の無くなったNECは古賀のサーブから6-1と先行します。島村がこの試合で好調なネリマンを1枚で止める活躍を見せるなどNEC陣の勢いが止まらず、16-11で2ndテクニカルタイムアウトを迎えます。終盤にトヨタ車体・荒木で追い上げを見せると、NECは柳田の打ち合いでシーソーゲームが続きます。トヨタ車体・渡邊のサーブでこの苦しい展開を抜け出し、荒木のクイックでセットポイントを迎えると最後は、本日25点を獲得したネリマンが決めてストレートで勝利し、ファイナル3進出に向けて大きな3ポイントを獲得した。
VOM賞にはトヨタ車体クインシーズの渡邊彩選手が選出されました。
<第2試合> デンソーエアリービーズ 3 (25-21、29-27、25-19) 0 東レアローズ
V・ファイナル3進出へは勝利が絶対条件となる、デンソーエアリービーズと東レアローズの対戦。開始直後に東レは黒後愛のサーブから連続得点で一時大量リードを奪います。セット中盤にも黒後の2本のサービスエースから1歩抜け出しますが、終盤の20点台に差し掛かるとデンソー・鍋谷友理枝が踏ん張りを見せて点差をつけるとそのまま逃げ切り、セットを先取しました。
第2セットは、第1セット目の流れをそのまま持ち込みたいデンソーが、スタートから鍋谷のサーブで攻めて東レの攻撃を封じます。東レも負けじと堀川真理のサーブを起点に追い上げを見せますが、クリスティアネ,フュルストを止めることができずリードを許します。しかし中盤に東レ・黒後がサーブでデンソーのレシーブを崩すと、4点ビハインドして試合が動き出すかと思われましたが、デンソー・坂本奈々香が攻守に渡る活躍を見せて5点も取り返すと、以降は一進一退の攻防が続き、東レが先に20点台に乗せました。デンソーは、坂本、クリスティアネの反撃でデュースの接戦に持ち込むと、最後は鍋谷、クリスティアネが得点を重ねてセットを連取しました。
第1、2セットの勢いのままデンソーは、石田瑞穂、鍋谷と多彩な攻撃で攻め続けます。東レも田代佳奈美のサーブから堀川、黒後が意地を見せて、点差を縮めますが、デンソーは本日一本目のブロックを石井里沙が決めると、以降6点連続得点し、粘る東レを押し切りストレートで勝利し、明日のトヨタ車体クインシーズ戦に向けて大きな弾みをつけました。
VOM賞にはデンソーエアリービーズの坂本奈々香選手が選出されました。
<第3試合> JTマーヴェラス 3 (25-22、25-20、25-17) 0 久光製薬スプリングス
V・ファイナル6全勝同士の対戦は、出だしから、JTマーヴェラス・ミハイロヴィッチ,ブランキツァ、久光製薬スプリングス・アキンラディヴォ,フォルケの激しい打ち合いからスタートしました。久光製薬はウイングスパイカーの石井優希、今村優香が、JTは芥川愛加・奥村麻依のミドルブロッカーを軸に攻撃を組み立てて得点を重ねていきます。第1セットから手に汗握る接戦の中、JTは目黒優佳を井上琴絵に変えて、レシーブを安定させると、ミハイロヴィッチにボールを集めて、第1セットをもぎ取りました。
第2セット序盤から久光製薬は、JTの緩急つけたサーブで揺さぶられ4点差を追う展開となります。新鍋理沙がサービスエースを、今村がスパイクを決めてJTに一歩一歩詰め寄りますが、苦しい展開が続きます。終盤にセッターを古藤千鶴に変えて流れを呼び込もうとしますが、自分達のミスからリズムを作り出せずに、終始JTのペースで試合が進み、セットを落とします。
第3セット目、後の無くなった久光製薬はスターティングメンバーで古藤を起用し、巻き返しを図りますが、傾いた流れは変えられず、最後までJT・ミハイロヴィッチ、芥川、奥村を止める事ができずに、厳しい一敗となりました。一方JTは、V・レギュラーラウンドで1度も勝利できなかった久光製薬相手に快勝し、1番乗りでファイナル進出を決めました。
VOM賞にはJTマーヴェラスのミハイロヴィッチ,ブランキツァ選手が選出されました。