試合

【レポート】久光製薬と豊田合成のファイナル進出が決定!~V・ファイナルステージファイナル3熊本大会(2018/3/4)~

2017/18V・プレミアリーグ  V・ファイナルステージは3月4日(日)、熊本県立総合体育館(熊本県熊本市)にてファイナル3の2日目が開催されました。

第1試合の女子ファイナル3は久光製薬スプリングスがトヨタ車体クインシーズにストレートで勝利を収め、連勝で翌週のファイナル進出を決めました。
第2試合の男子ファイナル3は豊田合成トレフェルサがJTサンダーズにセットカウント3ー1で勝利。これで1勝1敗に並びゴールデンセットに突入した結果、豊田合成が26-24で勝ち取り、ファイナルへの切符をつかみました。


<第1試合>V・プレミアリーグ女子ファイナル3 久光製薬スプリングス 3(25-17・25-20・25-12)0 トヨタ車体クインシーズ

第1戦は久光製薬がトヨタ車体にストレートで勝利を収めました。この試合で久光製薬が再び勝てばファイナル進出が確定。対するトヨタ車体はこの試合に勝利を収め、ゴールデンセットでのファイナル進出を狙います。

第1セット、序盤は競り合って進みますが、中盤から久光製薬が引き離します。トヨタ車体もスタメンで起用された竹田沙希がよく声を出してチームを盛り上げると、ネリマン,ゲンシュレックや荒木絵里香を中心に攻めますがなかなか波に乗れません。久光製薬はアキンラデウォ,フォルケが好調で、高さもスピードもあるブロードを次々と決めます。サイドの石井優希らも当たりが出て、第1セットは25-17で久光製薬が取りました。

第2セットはネリマンや高橋沙織を中心に攻めるトヨタ車体が先行します。中盤から久光製薬が石井、岩坂名奈らのアタックやブロックポイントで逆転すると、そのまま波に乗って25-20でこのセットも連取。トヨタ車体は、序盤にリードしながら中盤以降に逆転されてセットを落とすという前日からの流れをなかなか断ち切ることが出来ず、ここから巻き返しを図ります。



第3セットは序盤から久光製薬が走ります。アキンラデウォがブロードにブロックに活躍を見せると、野本梨佳や新鍋理沙らも存在感を光らせます。12-4で久光製薬がリードしたところでトヨタ車体もタイムアウトを挟みますが、なかなか打開できません。終盤まで久光製薬の勢いは衰えず、25-12で第3セットも久光製薬が取り、ストレートで久光製薬が勝利。2連勝で来週のファイナル進出を決めました。



VOMは久光製薬スプリングスのアキンラデウォ,フォルケ選手が受賞しました。



選手コメント
■久光製薬スプリングス
酒井新悟 監督
「昨日一勝できてアドバンテージになったと思いますが、今日勝たないと意味をもたないということを話して、選手も理解してやってくれたと思います。相手の対策も、ネリマン選手を抑えて、荒木選手のブロックも減らせました。来週が残っているので、しっかり準備したいと思います」

新鍋理沙 選手
「昨日と今日の試合を、まず来週の1試合につなげられるようにしたいです」

石井優希 選手
「昨日の試合後から、今日の試合が大事だと思って入りましたが、しっかり相手を封じてストレートで勝利できたことが、来週につながったと思います。ファイナルで頂点を獲るためにやってきたので、JTに勝つ準備をしっかりしたいです」

アキンラデウォ,フォルケ 選手
「2試合勝てて本当に良かったです。JTは強いチームですが、来週も勝てるように、集中していい練習を重ねていきたいです」

■トヨタ車体クインシーズ
多治見麻子 監督
「昨日の敗戦から切り替えて、今日の一戦に勝てるように準備してきましたが、久光製薬の方が経験や一つひとつのプレーの精度が上だったのかなと思います。悔しい負けでしたが、今年ファイナル3まで来られたことは良かったですし、今日もいい経験になったと思います。今後に生かしていきたいです」

竹田沙希 選手
「今日は負けたら終わりという試合だったので、持っているものを全て出しきりたいと思って臨みました。久光製薬はここ一番での得点の取り方を選手全員が分かっていて、私たちへの対策もしてきました。それに対応できなかったことが課題です。これを生かすも殺すも自分たち次第なので、黒鷲旗や来シーズンに備えたいです」


<第2試合>V・プレミアリーグ男子ファイナル3 豊田合成トレフェルサ 3(27-25・25-16・22-25・25-16)1 JTサンダーズ
<ゴールデンセット> 豊田合成トレフェルサ 1(26-24)0 JTサンダーズ

第1戦はJTが豊田合成にストレートで勝利を収めました。この試合でJTが勝てばファイナル進出が確定。対する豊田合成はこの試合に勝利を収め、ゴールデンセットに持ち込んでのファイナル進出を狙います。

JTは前日の試合で負傷して途中交代したエドガー,トーマスに代えて、途中出場から大活躍を見せた八子大輔を今日もオポジットでスタメン起用。第1セットはJTが八子や山本将平のスパイクで得点を重ねると、豊田合成は高松卓矢らを中心に少しずつ先行します。豊田合成はイゴール,オムルチェンのスパイクでセットポイントを迎えますが、JTも粘ってデュースへ。最後は豊田合成が高松のスパイク、イゴールのブロックポイントで27-25。第1セットを取りました。

第2セットは、イゴールや傳田亮太のクイックなどで豊田合成が序盤にリードを広げます。9-4と豊田合成がリードしたところで、大黒柱のイゴールが負傷してベンチに下がり、代わって椿山竜介が入ります。椿山も奮闘し強烈なスパイクを打ち込むと、豊田合成は一気にリズムをつかみ、25-16で第2セットを連取しました。

第3セットも豊田合成が先行します。中盤まで引き離しますが、徐々にJTも追い上げると、八子のスパイクで22-22の同点とします。ここから中島健太のブロックポイントや、八子のノータッチエースなどで22-25と、JTが第3セットを奪いました。



第4セットは豊田合成が終始ペースを崩さずに一気に走ると、25-16で取りました。セットカウント3-1で豊田合成がファイナル3の2戦目を取って、前日の借りを返しました。これで豊田合成とJTが1勝1敗で並んだため、ここからゴールデンセット(ファイナル進出チームを決める25点制の1セットマッチ)に突入です。豊田合成は2年連続でファイナル3のゴールデンセットとなりました。

豊田合成は椿山や高松の力強いスパイクで先手を打って進みますが、JTも八子を中心に離されません。13-13と並んだところで、豊田合成は近裕崇のノータッチエースが出ますが、JTもサイドからの八子のアタックや中島のブロックポイントで流れを引き寄せにいきます。両チームともエースを欠きながら、コートに立つ選手が気迫が全面に出た競り合いとなります。JTが山本将平のスパイクで連続得点を重ねると、豊田合成も山田脩造が連続で決めて24-22とマッチポイントを迎えます。JTはここから山本のブロックポイント、さらに八子のサービスエースで24-24とデュースへ持ち込みます。ここから、豊田合成は傳田のクイックでアドバンテージを取ると、JTの八子のバックアタックがアウトの判定となり、JTはチャレンジを申請しますが、これは実らず。豊田合成が26-24で勝ちきりました。豊田合成はパナソニックパンサーズの待つファイナルへの進出を決めました。



VOMは豊田合成トレフェルサの高松卓矢選手が受賞しました。



選手コメント

■豊田合成トレフェルサ
トミー,ティリカイネン 監督
「タフな状況は多々ありましたが、今日は我々の方が勝っていたということだと思います。JTはすばらしいチームですし、いい試合は相手のチームなしではありえないので、JTにもありがとうと言いたいです」

高松卓矢 選手
「JTとすばらしい試合ができて感謝していますし、僕たちは去年の経験を生かしてゴールデンセットへ持ち込んで勝つことで、自分たちの力を証明できて嬉しく思います。ファイナルに向けて準備していきたいです」

古賀幸一郎 選手
「意地を見せられたと思います。我々の底力のようなものを大事なところで出すことが出来ました。勝者のメンタリティーが根付いてきているのだと思います」



■JTサンダーズ
ヴコヴィッチ,ヴェセリン 監督
「昨日話した通り、ゴールデンセットまでもつれるタフな戦いとなりました。1セット目を競った中で取れずに2セット目を落としたところで苦しくなり、2-1となったところで自分たちのペースに持っていけると思いましたが、なかなかうまくいきませんでした。敗れはしましたが、選手はよくここまで辿り着いて、今日も自分たちの持てる力を出し尽くしてくれました。本当に良くやってくれたと思います」

小野寺太志 選手
「昨日はとてもいい形で勝てたので、その勢いをつなげたかったですが、厳しい試合になり負けてしまいました。

深津旭弘 選手
「悔しいの一言です。これをどうつなげるかが重要だと思います。Vリーグのシーズンは終わりますが、一緒に戦ってくれた選手や監督、コーチ陣、スタッフにも感謝したいです」


 
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