【レポート】東レがアジアクラブ選手権男子大会五戦目でタイに勝利し5位で大会を終える!
この日、5位決定戦を迎えた東レアローズは、ナコーンラーチャシーマ ザ モール (タイ)と対戦。この大会のために契約した2名のフラジル人助っ人を要するナコーンラーチャシーマ ザ モールは、テンポの速いトスから多彩な攻撃、堅実な守備を持つ、攻守揃った質の高いチームです。試合は、本来の実力を発揮した東レが、鈴木悠二や落合一貴らの活躍で、3-1で勝利を収めました。この結果、東レは、2018アジアクラブ男子選手権大会を5位という結果で大会を終えました。
<5位決定戦>8月7日(月)
東レアローズ 3(25-20,22-25,25-21,25-18)1 ナコーンラーチャシーマ ザ モール(タイ)
第1セット
最終日、勝って日本に帰国したい東レは、試合開始前から気合がみなぎります。その中でも特に元気だったのは、本日スターティングメンバーで入ったミドルブロッカー、小宮雄一郎です。キャプテン星野秀知が相手コートの隙にアタックを決め、ナコーンラーチャシーマ ザ モールのオポジット、ラクサケウ・ジリャウが、ブロックを弾き飛ばす豪快なスパイクを決め返す展開で始まった第1セットは、拮抗した展開が続きます。中盤、相手のミスと星野の狙い澄ましたサーブで連続ポイントを取った東レは、二回目のテクニカルタイムアウトを16-13とリードします。その後も勢いに乗った東レは、リリーフサーバーとして登場した鈴木、セッター阿部裕太のサーブ得点などで点差を広げ、第1セットを、25-21と取ります。
第2セット
今大会第2セットを取られる展開が多い東レは、本日も第2セットで苦しみます。星野のサービスエースなどでいきなり四連続ポイントを取った東レでしたが、ナコーンラーチャシーマ ザ モールのキャプテン、ワンチャイ・タブウィセスのサーブで崩され、四連続ポイント取り返されます。その後も、ブラジル人助っ人フェルナンド・デソウザのサーブで守備が崩れ、三連続得点、再びタブウィセスのサーブに崩され四連続ポイントを取られると、17-11とリードされます。リードされた東レも鈴木のサービスエースや落合のブロックで相手に迫りますが、あと一歩足らず、このセットを25-22で落とします。
第3セット
試合に勝ちたい東レは、このセット鈴木をスターティングメンバーで起用します。ミドルブロッカー、伏見大和のブロックや相手のミスで5-3とリードした東レでしたが、第2セット同様サーブで崩されます。アウトサイドヒッター、チャダフアドング・チャキットのジャンプサーブでサーブレシーブが乱れると、四連続ポイントを取られ、一回目のテクニカルタイムアウトを5-8と東レがリードを許す展開となります。しかし、今日の東レは一味違います。鈴木のサービスエースに続き、阿部のフローターサーブが相手のミスを誘うと、あっという間に13-10と東レが逆転します。リードを奪った東レは、落合の鋭いアタック、鈴木のバックアタックなどで、リードを保ち、最後は東レの元気印、小宮がミドルアタックを決め、このセットを25-21で獲得します。
第4セット
このセットで勝ち切りたい東レは、第3セットの勢いのまま、このセットもナコーンラーチャシーマ ザ モールを圧倒します。序盤、阿部のサーブで相手の守備を乱すと、鈴木のバックアタックなどで四連続得点を奪います。勢いが止まらない東レは、落合が変化の激しいフローターサーブでノータッチエースを奪うと、一回目のテクニカルタイムアウト8-4で迎えます。このまま負けるわけにはいかないナコーンラーチャシーマ ザ モールもセッターを変え、何とか食いつこうとしますが、勢いに乗った東レは止まりません。星野のアタックが決まると、ブラジル人のデソウザのスパイクを伏見が止めます。今大会を通じて最も東レらしさが出たこのセットは、有終の美を見せた東レが圧倒しました。最後はナコーンラーチャシーマ ザ モールのサーブミスで、このセットを25-18で東レが取り、3-1で今大会の最終戦を勝利で終えました。
○試合後コメント
小林敦監督
「タイは優秀な選手が揃っており、質の高いバレーをする相手であったが、我々も本日は質の高いバレーをすることでき、勝利を掴むことができた。今大会は、優勝を目指して挑んだが、日本代表に選ばれている選手や、外国人選手を連れてくることができず、残念ながら5位という結果に終わってしまった。ただ、若い選手には非常に良い経験となったので、非常に有意義な大会となった。」
小宮雄一郎選手
「きっちりストレートで勝ちたかったが、自分たちのミスがあり3-1という結果になってしまった。今大会を振り返って、僕自身、海外のチームとプレーすることが久しぶりだったので、良い経験となった。Vリーグを優勝して、このような大会に再び出られるよう頑張りたい。」