<V.LEAGUE 見どころ> 途中交代で勝利に貢献 ~司令塔・渡辺俊介(東レ)~
【DIVISION1 MEN】
V.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)のV・レギュラーラウンドも、残すところ2週となり、ファイナル6進出争いが熾烈を極めている。
前週は、首位のパナソニックパンサーズが大分三好ヴァイセアドラーに勝利してレギュラーラウンド1位通過を決めた。また、10日の試合で堺ブレイザーズに勝利した2位のサントリーサンバーズが、ファイナル6進出を確定させた。一方、5〜7位の順位は今週も入れ替わった。前週を迎える前は5位ジェイテクトSTIINGS、6位堺、7位東レアローズだったが、東レがホームの三島大会で2位サントリー、3位JTサンダーズを相手に連勝して6ポイントを獲得。一気に5位に浮上し、6位ジェイテクト、7位堺となった。
堺、ジェイテクトとの直接対決に敗れて後がなくなっていた東レは、9日のサントリー戦の途中からリベロの渡辺俊介がコートに入ると、周囲の選手に積極的に声をかけたり、手拍子で音頭をとってホームの観客を巻き込み、会場全体の一体感を作り出した。東レは今シーズンなかなか発揮できていなかった本来の粘り強さや気迫を前面に出した戦いを取り戻し、サントリーに勝利。翌日のJT戦では、試合中のアクシデントで司令塔の藤井直伸が離脱してしまったが、その大ピンチを内定選手の酒井啓輔(筑波大)が救い、パイプ攻撃を効果的に絡めた丁寧なトスでチームを連勝に導いた。
とはいえ、6位ジェイテクトとの差はわずか2ポイント。7位の堺も3位のJTに勝利し3ポイントを奪っており、好調は維持しているだけに、残り4試合でまだまだ変動はありそうだ。
今週末は、FC東京のホームゲームが開催される大田区総合体育館に、サントリー、JT、ジェイテクトが集結する。サントリー、JTという上位チームとの2連戦に臨むジェイテクトにとってはまさに正念場だ。
現在4位の豊田合成トレフェルサのホームゲームが行われる氷見大会には、東レ、堺、9位大分三好ヴァイセアドラーが参戦する。現在順位が確定しているのは1位のパナソニックのみ。東レ、堺はもちろん、豊田合成、大分三好にとっても、1つでも順位を上げるためには負けられない2連戦となる。特に豊田合成は、得点源のイゴール, オムルチェンを怪我で欠きながらも4連勝中で、3位JTに2ポイント差に迫っており、上位でのファイナル6進出を狙う。
V1男子のもう一会場は、10位のVC長野トライデンツが、サブホームタウンの松本市で今シーズン最後のホームゲームを開催。首位のパナソニックに挑む。
【DIVISION2 MEN】
V.LEAGUE DIVISION2 MEN(V2男子)では、トヨタ自動車サンホークスと富士通カワサキレッドスピリッツの首位争いが激しさを増している。
前週はトヨタ自動車、富士通ともに2連勝で6ポイントを獲得。現在どちらもポイント数は40で並んでいるが、勝率でわずかに上回っているトヨタ自動車が1位、富士通が2位となっている。
今週末はトヨタ自動車がサブホームタウンである長崎県諫早市でホームゲームを開催し、6位きんでんトリニティーブリッツ、4位大同特殊鋼レッドスターと対戦する。キャプテン福島孝輝、渕江陵友・祥平兄弟ら地元出身者の奮起に期待したい。
また、埼玉県熊谷市では5位埼玉アザレアがホームゲームを開催し、2位富士通、7位つくばユナイテッドSun GAIAと対戦する。今週は首位の変動があるのか、注目だ。
【DIVISION3 MEN】
※V.LEAGUE DIVISION 3 MEN(V3男子)は今週末試合がなく、次戦は2月23、24日の兵庫デルフィーノの南あわじ大会開催となる。