<V.LEAGUE 今週のみどころ> V・ファイナルステージ開幕!スタートダッシュを切るのはどのチームか?
【DIVISION1 WOMEN】
V・レギュラーラウンドが終了し、いよいよ今週末からV・ファイナルステージ ファイナル8へと突入するV.LEAGUE DIVISION1 WOMEN(V1女子)は、福岡を舞台に開幕する。
ファイナル8の初戦は久光製薬スプリングスとデンソーエアリービーズのカード。V・レギュラーラウンド中盤には12連勝をあげるなどウエスタンカンファレンス1位通過を果たした久光製薬は頂点へ向けて一歩目を踏み出す。スパイク賞とブロック賞に選ばれたアキンラデウォ,フォルケは世界トップクラスのパフォーマンスを存分に発揮。また、サーブレシーブ賞を受賞した新鍋理沙を筆頭に、石井優希や岩坂名奈ら日本代表経験者らがチームをリードする。対するデンソーはV・レギュラーラウンド後半で大型連勝こそなかったが、シニアード,ジャックや中元南らアタッカー陣の存在感は増すばかり。初戦に勝利し、スタートダッシュに乗りたいところだ。
第2試合はトヨタ車体クインシーズと日立リヴァーレの対戦。V・レギュラーラウンドではトヨタ車体が2勝を収めている。エーススパイカーのオズソイ,ネリマンや、アタック決定率(バックアタックを含む)で日本人選手トップの数字をあげた渡邊彩の攻撃力が光るトヨタ車体を、日立は跳ね返すことができるか。年明けから黒星が先行した日立はV・レギュラーラウンドが終えてからの期間で、どこまで修正できたかが問われるだろう。
第3試合ではイースタンカンファレンス1位のNECレッドロケッツが東レアローズと対戦する。古賀紗理那をエースに据えながら、柳田光綺や荒谷栞ら豊富なアタッカー陣が攻撃を展開、それに対し東レは得点王とサーブ賞に輝いたクラン,ヤナとヤングアタッカーの黒後愛が真っ向勝負する。両チームともサーブを武器にしてシーズンを戦いぬいてきたものどうし。確実なレシーブから攻撃を展開したほうに軍配が上がりそうだ。
翌日3月3日には第2試合で、ウエスタンファレンス2位のJTマーヴェラスとイースタンカンファレンス2位の埼玉上尾メディックスがぶつかりあう。今シーズン、好不調の波が大きい印象のJTだが、ミハイロヴィッチ,ブランキツァの豪打は対戦相手にとって脅威に変わりない。チームとして攻守で安定した戦いを繰り出すことができれば、ファイナル8通過の実力は確実にある。埼玉上尾もV・レギュラーラウンドで一時は首位に立つなど、今シーズンは飛躍を遂げた。新加入の外国人選手の高いレベルのパフォーマンスと、若手選手のあふれんばかりの勢いが融合し、ファイナル8に挑む。
3日は第1試合で久光製薬とトヨタ車体、第2試合でデンソーと日立が、それぞれ同じカンファレンスどうしで対戦する。V・レギュラーラウンドでの結果と内容を踏まえ、どのような対策や戦術・戦略を講じるのか。シーズンの最終局面は、ここからさらに熱いものになる。
【DIVISION2 WOMEN】
V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN(V2女子)も今週末からV・レギュラーラウンド上位6チームによる、ファイナル6が幕を開ける。
17勝1敗の堂々の首位通過を果たしたヴィクトリーナ姫路は2日に大野石油広島オイラーズ、3日にGSS東京サンビームズと対戦する。姫路はスパイク賞とサーブ賞のダブル受賞を果たした吉岡可奈を擁し、対するGSS東京はブロック賞に輝いた張心穆意を怪我で欠いているが、守備を調整して立ち向かいたい。
V・レギュラーラウンド2位のJAぎふリオレーナはGSS東京と初戦を、翌日には2年連続得点王の江川優貴を擁するプレステージ・インターナショナルアレンマーレと対戦する。
S1ライセンスを保持するチームにとっては、ファイナル6で優勝すればV1昇格、2位でもV・チャレンジマッチに臨むことになる。トップリーグへの扉をこじ開けるのは、果たしてどのチームだ。