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<V.LEAGUE 今週のみどころ> V・チャレンジステージ開幕!熾烈な残留争いが幕を開ける。

【DIVISION1 WOMEN】

 

 

 

 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN(V1女子)のV・ファイナルステージ ファイナル8は3月2日に福岡で開幕し、2週目は舞台を岩手県花巻市に移して行われる。

 ウエスタンカンファレンス1位通過の久光製薬スプリングスは現在2勝0敗とV・レギュラーラウンドで見せた強さは継続中。石井優希や新鍋理沙のオールラウンドなアタッカーに加え、先週は野本梨佳が高さを生かしたスパイクとブロックで存在感を示した。3日のトヨタ車体クインシーズ戦では不調に終わった石井が「周りに助けられた」と語ったことからも、選手どうしでサポートしあえるチーム力が光る。

 その久光製薬と9日に対戦する東レアローズは、ファイナル8初戦でNECレッドロケッツから劇的勝利。2セットダウンからの逆転に成功し、白星発進を飾った。新人セッター関菜々巳の大胆なトスワークで攻撃のリズムを作り、最後を締めるのはエース黒後愛や得点王のクラン,ヤナ。カンファレンス4位通過のため、持ち点は0からのスタートだが、勢いに乗って下克上といきたいところだ。

 悔しい逆転負けを喫したNECは9日にウエスタンカンファレンス3位のトヨタ車体、10日は同2位のJTマーヴェラスと対戦する。東レ戦では終盤で古賀紗理那が足をつり退場する場面もあったが、金子隆行監督が掲げる「誰が出ても戦えるチームづくり」の成果を発揮できるか。山内美咲や廣瀬七海といった、パンチ力のあるアタッカーの一打で流れを呼び込みたい。

 9日に対戦するJTとデンソーエアリービーズはともに、ファイナル8開幕週で1勝目をあげたもの同士。V・レギュラーラウンドでは安定感を欠く戦いぶりだったJTだが、3日の埼玉上尾メディックス戦では本来の力を存分に発揮し、ストレート勝ち。攻撃のアクセントとなった芥川愛加の「試合に出ている選手も、出ていない選手も一つになって勝利することができた」という試合後のコメントからは、精神面での充実が伺えた。対するデンソーも、爆発力のある若手選手に加え、勝利した日立リヴァーレ戦ではベテランの石田瑞穂が存在感を放った。激しいラリーの中でもボールを拾い上げ、要所で得点を決める。川北元監督も「粘りの要」と称賛し、これからの戦いにおけるキープレーヤーとなりそうだ。

 一方、開幕週で勝ち星のなかった埼玉上尾と日立は9日にぶつかりあう。埼玉上尾は今シーズン成長著しい若手選手が奮起し、エースの“シュシュニャル,カタリナ頼み”から脱却できるかが今後の鍵をにぎる。日立も、黒星が先行したV・レギュラーラウンド後半からは雰囲気も一変した様子が見られ、佐藤美弥が繰り出す高速コンビバレーで初勝利をつかみたい。

 

 また、9日にはV1女子のV・チャレンジステージ初戦が行われ、イースタンカンファレンス5位のKUROBEアクアフェアリーズとウエスタンカンファレンス5位の岡山シーガルズが対戦。V・レギュラーラウンドでは岡山が2勝0敗でいずれもストレート勝ちを収めた。残留争いがここに幕を開ける。

 

 

【DIVISION2 WOMEN】

 

 

 

 V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN(V2女子)は3月2日にファイナル6が兵庫県姫路市で開幕。V・レギュラーラウンド首位通過のヴィクトリーナ姫路は地元で連勝発進。開幕週ではJAぎふリオレーナ、群馬銀行グリーンウイングスがスタートダッシュに成功している。10日にJAぎふと群馬銀行の直接対決が控えており、ファイナル6の結果を占う最初の山場となりそうだ。

 1位となればV1自動昇格の権利を得られ、2位でもV1女子の最下位チームとの入替戦V・チャレンジマッチがある(いずれもS1ライセンス所持の場合のみ)。ポイント1つが結果を左右する熾烈な戦いはまだ始まったばかりだ。

 

 

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