【レポート】2連勝でパナソニックが予選リーグを1位通過!~2019アジアクラブ男子選手権大会3日目~
この日の試合はメイン会場の台北市立大学天母キャンパス体育館で行われ、約2,000人の観客が詰めかけました。立ち上がりは苦しみながらも、徐々に調子を上げたパナソニックは、ストレートで勝利し、予選リーグPool Dの1位通過を決めました。ホーチミンシティのグエン・ヴァン・ハン選手が4本のブロックポイントを含む14得点をあげたのに対し、パナソニックの清水邦広選手はそれを大きく上回る3本のサービスエースを含む22得点で圧倒しました。
明日は順位決定予備戦でPool Bを2位通過したポーツオーソリティスポーツクラブ(スリランカ)と対戦します。台北市立大学天母キャンパス体育館にて13:30 (日本時間 14:30)より開始予定です。
<予選リーグ戦>4月20日(土)
パナソニックパンサーズ 3(25-22,25-14,25-15)0 ホーチミンシティ(ベトナム)
戦 評
第1セット 〔1清水、2深津、3山添、10山内、15福澤、19陳、L16伊賀 <途中出場>4大竹、7久原〕
立ち上がりはパナソニックの攻撃が思い通りに決まらない中、ホーチミンシティは組織的なブロックとグエン・ヴァン・ハンを中心とした攻撃で一進一退の攻防を繰り広げる。中盤にかけてパナソニックは陳建禎がスパイクやサーブで活躍しリードしたが、ホーチミンシティもレ・タイン・ジャンのサーブでブレイクし追い上げを見せる。16-15で迎えたタイムアウトが明けると、パナソニックは清水がサービスエースを奪う。パナソニックに流れが傾くかと思われたが、ミスが続き、ホーチミンシティに逆転を許す。しかしパナソニックは深津英臣がサーブに回ったローテ―ションで、陳や清水のスパイクが決まり逆転。ホーチミンシティも粘りを見せたが、最後はスパイクがアウトとなり、パナソニックが苦しみながらもセットを先取した。
第2セット 〔1清水、2深津、3山添、10山内、15福澤、19陳、L16伊賀 <途中出場>4大竹、5渡辺、7久原〕
序盤からミドルブロッカー山添信也のスパイクが連続で決まりパナソニックがリードを奪ったが、陳がレシーブの際にコートエンドのフェンスへ衝突し、コートを退く。ここで活躍を見せたのがミドルブロッカーの山添と山内晶大。スパイク、サーブで得点を重ね、ホーチミンシティを大きく突き放す。終盤、チャレンジ成功の良い流れから、清水が2連続サービスエースで躍動する。24点目はこのセットの活躍を象徴するかのように山内がスパイクをコートに突き刺し、最後は福澤達哉のバックアタックが決まり、パナソニックがセットを連取した。
第3セット 〔1清水、3山添、5渡辺、10山内、15福澤、20新、L16伊賀〕
パナソニックは昨日同様にセッターを新貴裕に代える。また、第2セット、陳に代わって入った渡辺奏吾をそのまま起用。序盤から粘り強い守りで堅実に戦い、試合を優位に進める。特にこのセットはパナソニックの効果的なサーブが目立った。中盤、ホーチミンシティはグエン・ヴァン・ハンのスパイクやブロックで意地を見せたが、福澤がグエン・ヴァン・ハンのスパイクを1枚でシャットアウトし19-11とすると、終盤は完全にパナソニックが主導権を握る。最後はセッター新のツーアタックが決まり、パナソニックが予選リーグ2連勝。Pool Dの1位通過を決めた。
試合後コメント
川村慎二監督
「出だしはミスが多く、相手のサーブにも苦しめられて競る展開となった。第2セット以降は相手のサーブにも対応でき、またこちらのサーブで相手を崩し、レシーブからの切り返しが上手くいった。たくさんの応援ありがとうございました。」
山添信也選手
「出だしこそ相手のフローターサーブに苦戦したが、第2セット以降は対応することができた。クイックもしっかり決まっていたので、流れがとても良くなった。次戦は受け身にならず、最初から攻めたバレーが展開できるように頑張りたい。」
山内晶大選手
「第1セットはサイドアウトが取れず、ミスが目立ったが、第2セットからサイドアウトとサーブにフォーカスして狙い通りの試合展開にすることができた。明日はスタートから自分たちのバレーができるように準備していきたい。」
アジアクラブ選手権の試合情報は特設サイトをご覧ください。
https://www.vleague.jp/asiaclub2019/
●土曜日ということもあり、会場には約2,000人の観客が詰めかけました。試合終了後も台湾出身の陳選手は大人気。