【レポート】久光製薬、パフォーマンスを発揮し3位をつかむ~2019アジアクラブ女子選手権大会 最終日~
初めは高さとパワーのあるアルタイVCに押されるも、久光製薬の武器である攻撃的なサーブと粘りのバレーで食らいつき1セット先取されてからの逆転勝利を収めました。昨日の悔しさを糧に、久光製薬は3位をつかみ取り大会を終了しました。
<3位決定戦>5月5日(日)
久光製薬スプリングス 3(28-30,25-21,25-19,25-13)1 アルタイVC(カザフスタン)
戦 評
第1セット〔5加藤、7井上、11栄、14森谷、17濵松、19中川、L20筒井 <途中出場>8野本、9比金〕
序盤、互いのスパイクで競り合うも、井上亜里沙のスパイクとサーブで10-8と僅かにリードする。アルタイVCもイキッチ・マテアのサーブですぐさま同点に追いつくと、コスティーバ・ポリーナ、オリガ・ドロビシェフスカヤの連続スパイク得点で13-18と差を広げる。久光製薬もサイドから次々に攻め込み、濵松明日香のクイックで21-20と逆転するも、アルタイVCが粘りを見せアニコノーヴァ・クリスティーナの連続サービスエースで24-24にもつれ込む。互いに一歩も譲らず、スパイクの打ち合いが続いたが、最後はアルタイVCが気迫のプレーをみせ、アニコノーヴァ・クリスティーナのスパイクポイントでセットを先取された。
スタートから栄絵里香、井上のサーブでアルタイVCの守備を崩し6-2と好調の滑り出しを見せる。その後は互いにスパイクの打ち合いが続いたが、アルタイVCがブレイクを重ね徐々に点差を詰めてくる。20-19の場面で中川がダイレクトスパイクを決めたところで試合が動いた。再び井上のサーブでアルタイVCを崩すと、金森の有効的なサーブでミスを誘発。最後は中川のスパイクポイントで久光製薬はセットを奪い返した。
第3セット〔5加藤、7井上、11栄、14森谷、17濵松、19中川、L20筒井 <途中出場>8野本、9比金〕
序盤にオリガ・ドロビシェフスカヤ、アニコノーヴァ・クリスティーナのスパイクが決まり、アルタイVCに流れが傾きかけたが、井上の3連続スパイクポイントで同点に追いつく。アルタイVCはサナ・アナルクロワのスパイクで攻め入るも、久光製薬はスパイクコースを読んで守備を固め、攻撃につなぐ。特に光ったのはオポジット中川。12-12の場面で冷静にフェイントを決め逆転すると、アルタイVCの穴をついた攻撃やブロックで22-16と駆け出す。アルタイVCもイキッチ・マテアの攻撃で応戦するも、井上のスパイクが連続で決まり、セットを連取。3位決定まで残り1セットとした。
第4セット〔5加藤、7井上、11栄、14森谷、17濵松、19中川、L20筒井〕
3セット目の流れを維持したまま、久光製薬はスタートからリードを奪う。アルタイVCはイキッチ・マテアを中心とした攻撃で反撃するも、久光製薬は確実にサイドアウトをとり流れを渡さない。アルタイVCのミスが目立ち久光製薬に完全にペースが傾くと、濵松明日香のスパイク、ブロックが決まりリードを広げる。中川のダメ押しの連続サービスエースから加藤光のスパイクで24点目を取ると、最後は井上のスパイクでアルタイVCのブロックを打ち抜き、久光製薬は見事3位の座を獲得した。
大会後コメント
酒井新悟 監督
「カザフタンのブロックに対してどのように決めていくかが一つ焦点であった。ラリーに持ち込むも決めどころで相手のブロックにかかってしまい1セット目をとられてしまったが、2セット目以降は粘り強く、コートに落とさないバレーができた。攻撃もいろんな形で工夫しながら決めてくれていた。大会を通して若い選手がしっかり成長ができたいい大会だった。今後も久光製薬の若い選手が成長したところを皆さんに見せられたらと思います。応援ありがとうございました。」
森谷史佳キャプテン
「優勝に届かなかったことは悔しいですが、この大会を通して、またシーズンの集大成として、今までやってきたことを発揮できたことが多かった。大会を通して全員が一回りも二回りも大きく慣れたと思います。日本から応援して下さった皆さん、応援ありがとうございました。来シーズンもチーム一丸となって頑張りますので引き続き応援よろしくお願いいたします。」
最終順位
優勝 天津渤海銀行(中国)
準優勝 シュプリームVC(タイ)
3位 久光製薬スプリングス(日本)
4位 アルタイVC(カザフスタン)
5位 北朝鮮代表チーム(北朝鮮)
6位 台湾選抜チーム(チャイニーズタイペイ)
7位 VTVビンディエン・ロンアン(ベトナム)
8位 香港代表チーム(香港)
9位 エアフォースSC(スリランカ)
10位 バイナガル(トルクメニスタン)
個人賞
最優秀選手:リ・エイエイ(天津渤海銀行)
ベストアウトサイドヒッター:リ・エイエイ(天津渤海銀行)
ベストアウトサイドヒッター:加藤光(久光製薬スプリングス)
ベストミドルブロッカー:オウ・エンエン(天津渤海銀行)
ベストミドルブロッカー:リュウ・アンカン(天津渤海銀行)
ベストオポジット:アチャラポーン・コンヨット(シュプリームVC)
ベストセッター:ヨウ・テキ(天津渤海銀行)
ベストリベロ:筒井さやか(久光製薬スプリングス)
アジアクラブ選手権の試合情報は特設サイトをご覧ください。
https://www.vleague.jp/asiaclub2019/