コラム

【V3男子】 2019-20シーズンの総括

  昨年1123日(土)に開幕した2019-20 V.LEAGUE DIVISION3 MENV3男子)は、先週末2月16日(日)に北ガスアリーナ札幌46にて最終戦が行われた。最終日には優勝を争う奈良ドリーマーズと近畿クラブスフィーダの直接対決が行われ、セットカウント3–1で勝利した奈良が初優勝を掴み取った。

 

 今シーズンは、新体制で挑んだ奈良。高橋和希のアタッカーを生かすトスワークから、攻撃の主軸となる上竣や得点王の片野坂拓人が勢いのあるスパイクで得点を量産。さらに、新戦力である檀上正健や2シーズン目となる川村幸司はパワーあるスパイクとサーブで活躍を見せた。守備では、リベロの石渡瑛法小寺秀哉が安定感あるレシーブと力強い声かけでチームを支えた。
 そして、チャンピオンシップポイントを決め、チームを優勝へと導いたのは最高殊勲選手賞を受賞した有津翔太。今シーズンからミドルブロッカーに転向したが、持ち前の高さとスピードを生かし躍動。仲間から託された最後の1本を決め切り、優勝に貢献した。

 


 惜しくも直接対決で敗れて準優勝に終わったのは近畿。どんな時でも果敢に攻め、熱くチームを鼓舞してきたエースの本多駿は敢闘賞を初受賞した。那須野裕進北村將らも勢いあるスパイクで躍動。また、高さあるブロックでも存分に力を発揮した本多、那須野とともに河戸俊亮も貢献。来シーズンも彼らが熱いパフォーマンスで会場を沸かせてくれることを期待したい。

 


 3位のサフィルヴァ北海道は、7勝8敗24ポイントで初めてのV.LEAGUEを終えた。優勝した奈良とは、5試合中3試合がフルセットとなる大接戦を繰り広げるなど、上位チームに食らいつく戦いぶりは印象的だった。また、奥田基嗣がスパイク賞(アタック決定率52.3%)、笠原佑斗がブロック賞(セット当たりブロック決定本数0.87本)、十良澤太一がサーブ賞(サーブ効果率10.1%)を受賞。来シーズンはさらにチームの結束力を固め、シーズンを戦い抜きたい。

 


 最下位で終えたトヨタモビリティ東京スパークルは、ホームゲームでの1勝を最後に、以降は苦しい戦いを強いられた。しかし、岩阪健太郎西河孝太らの力強い攻撃はもちろんのこと、新山駿岸海斗田中湧朔ら新人選手の活躍も。その中でも、新山はリベロからアタッカーに転向し攻守でバランスのいいプレーを発揮し、サーブレシーブ賞(サーブレシーブ成功率66.9%)と最優秀新人賞に選出された。勢いのある若手と安定感のあるベテランの力が融合するトヨタモビリティのさらなる進化が楽しみだ。

 



 

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