コラム

【V1女子】2020-21 V1女子総括&V cup展望

2020-21 V1女子総括&V cup展望


大会日程、会場は変更になる可能性があります。

最新の情報は、チームのHP、ならびにVリーグオフィシャルサイトなどでご確認下さい。

JTが連覇を達成。今季2冠目

 

 2020-21シーズンは、JTマーヴェラスが2年連続3回目の頂点に立った。JTは、V・ファイナルステージの2試合で合計67得点をあげたドルーズ,アンドレアもさることながら、田中瑞稀やレシーブ賞に輝いた林琴奈が攻守にわたって活躍。なによりも、キャプテンの小幡真子が闘志をみなぎらせてチームを優勝に導き、自身も堂々の最高殊勲選手賞に輝いた。




 皇后杯に続き、JTに後塵を拝した東レアローズだが、V・レギュラーラウンドでの無敗優勝(21勝)は特筆すべき点。今季はクラン,ヤナ石川真佑黒後愛の三本柱がチームを牽引し、6位に終わった昨季の悔しさを晴らした。




 東レと同様、昨季8位からのジャンプアップを果たしたのが、NECレッドロケッツ。エース古賀紗理那や、自身初のスパイク賞に輝いた島村春世の活躍に象徴されるように、オフェンス面の強化が身を結び、3位でシーズンを終えた。




 一方で、昨季と同じく3位決定戦で涙をのんだのは、デンソーエアリービーズ。今季はプラマー,キャサリンという大型アタッカーをサイドに加え、ファイナルステージでは工藤嶺も奮闘したが、決定力不足の課題を克服し切れなかった。




 上尾市会場で5-8位決定戦を戦った4チームは、上位から埼玉上尾メディックス、岡山シーガルズ、日立リヴァーレ、久光スプリングスの順位でシーズンを終えた。

埼玉上尾は、V・ファイナルステージ初日の日立戦ではブロックで相手を上回り、翌日の岡山戦は佐藤優花吉野優理ジョセフ,シャイナ3選手が2桁得点をあげるなど、攻守双方で地力の高さを感じさせた。

岡山は昨季に続き、金田修佳がポイントリーダーとして躍動。埼玉上尾戦では、積極的に選手交代を繰り出し、底上げを図った。

2日目の7-8位決定戦で久光とのフルセットを制した日立は、若手アタッカーの成長が光ったシーズンとなった。今季ブレイクしたオクム大庭冬美ハウィのほか、久光戦では上坂瑠子がチーム最多34得点の活躍を見せ、ルーキーの野中瑠衣もサーブレシーブで攻撃の起点になった。

2連敗でシーズンを終えた久光も、ベスト6に選出されたアキンラデウォ,フォルケの圧倒的存在感は最後まで健在。さすがの一言だった。


  



下位2チームに入れば、V・チャレンジマッチ(入れ替え戦/実施の有無はV2女子の最終結果による)に進むとあって、サバイバルの様相を呈したのが、9-12位決定戦の日立市会場。初日は、レギュラーラウンド最下位のヴィクトリーナ姫路が同9位のトヨタ車体クインシーズを撃破し、V1残留を決めた。また、PFUブルーキャッツも、V・レギュラーラウンドで敗れたKUROBEアクアフェアリーズに雪辱し、勝利に歓喜した。

最終日は、トヨタ車体がソロカイテ,インドレのチーム最多25得点に、藪田美穂子21得点と続き、勝利をものにし、11位でフィニッシュ。KUROBE12位でシーズンを終えた。



ニューヒロイン誕生も。V Cup開幕

 白熱のレギュラーラウンド終了もつかの間、今週末からはV Cupが幕を開ける。次世代の日本代表選手を発掘することを目的にした大会で、V1女子の12チームを6チームずつの2グループに分けて予選ラウンドを戦い、各グループの上位2チームがファイナルラウンドに進出する。

 すでに発表されている女子日本代表選手を除く、若手選手が中心に起用される。例えば、今季新人賞に輝いたデンソーの横田真未も、そのプレーを改めて見ることができる絶好の機会。ブレイクの兆しを見せているニューフェイスたちや、レギュラーシーズンで出場機会の少なかった各チームの逸材にももちろん注目だ。

 大会は全試合、V.TVで放送予定。コロナ禍の中で、一部会場では中止カードもすでに決まっているが、今後への期待を込めて、若きバレーボーラーたちの躍動をご覧いただきたい。

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