【V1男子開幕戦】見どころ
見どころ/V1男子開幕戦
バレーボール国内最高峰の戦いが幕を開ける
昨季に引き続いてV・レギュラーラウンドは各チームと2連戦を2回、4回戦総当たり方式で行われる。開幕日の10月15日(金)には愛知県のウィングアリーナ刈谷でジェイテクトSTINGS(昨季4位)対JTサンダーズ広島(同6位)、長野県の松本市総合体育館でVC長野トライデンツ(昨季9位)対東レアローズ(同5位)が行われ、リーグ戦がスタート。
16日(土)には大阪の3会場でも熱戦が幕を開ける。日本製鉄堺体育館(堺市)で堺ブレイザーズ(昨季7位)対大分三好ヴァイセアドラー(同10位)、パナソニックアリーナ(枚方市)では昨シーズンのファイナル3でゴールデンセットまでもつれ込んだ好カード、パナソニックパンサーズ(昨季準優勝)対ウルフドッグス名古屋(同3位)、スカイアリーナ(箕面市)では昨季王者のサントリーサンバーズがFC東京(同8位)を迎えての開幕戦。どんなシーズンとなるのかを占う意味でも、17日(日)にかけて行われるこの連戦が持つ意味は大きい。
昨季は新型コロナウイルスの影響を受け、各チームが不安を抱えながらの開幕だった。外国籍選手・スタッフの入国、合流のプロセスが思うように進まず、しばらくは日本人選手のみで戦いを進めたチームもあったが、1年前に比べれば、どのチームも例年に近い形で準備を進めることができている。
そんな中で今季、開幕に強い思いを持って臨むチームの一つが東レ。昨季は想定外の5連敗スタートで、「どうしたらよいのか」と迷いも生じる状況に陥ったが、富松崇彰や米山裕太ら経験豊富なメンバーの活躍を軸に建て直すと、その後は7連勝と一気に勝ち越すまでの地力を示した。日本代表として東京2020オリンピックなどを戦った李博は「初戦を取って、流れを味方にしたい」と意気込んでおり、新主将に就任した藤井直伸とのコンビで開幕戦勝利を目指す。一方はホームとして負けられない、VC長野の粘り強い戦いぶりにも注目である。
その東レやVC長野のほか、外国籍選手の顔ぶれは昨季以前から変わらないチームもある中で、注目の新加入選手は以下のとおり。
アジア枠ではまずサントリーの彭世坤(ポン,シーコン)。中国代表の21歳で210cmと長身のミドルブロッカーである。堺に加入したシャロン, バーノンエバンズはカナダ代表として東京2020オリンピックにも出場した。最高到達点382㎝という高さは必見。FC東京にはサウスポーのクヴァーレン,ヨナスと、大分三好でもプレー経験のあるエスペホ,マークが加わった。大分三好には、ベネズエラ代表としてやはり東京2020オリンピックを戦ったエメルソン,ロドリゲスが加入し、リーグ戦をさらに彩り豊かなものにしてくれる。
2021-22シーズンの王者はどのチームの手に。バレーボール国内最高峰の戦いが幕を開ける。