【V2女子】2021-22 展望&総括
2021-22 展望&総括/V2女子
※新型コロナウイルス感染症の影響により、大会日程、会場は変更になる可能性があります。
最新の情報は、チームのHP、ならびにVリーグオフィシャルサイトなどでご確認下さい。
2021-22シーズンの全日程を終え、V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN(V2女子)は最終順位が確定。V・ファイナルステージでは、V・レギュラーラウンド2位のルートインホテルズブリリアントアリーズが3戦全勝で逆転優勝を決め、残る3チームは1勝2敗の同成績で、ポイント差により準優勝に群馬銀行グリーンウイングス、3位はプレステージ・インターナショナルアランマーレ、4位がGSS東京サンビームズという結果。これにより、ルートインと群馬銀行の2チームがV1昇格をかけて、4月9日(土)、10日(日)に四日市総合体育館(三重県)で開催されるV・チャレンジマッチに挑むことになった。対戦相手はV1女子11位のヴィクトリーナ姫路と同12位のKUROBEアクエフェアリーズである。
V・レギュラーラウンドの順位中盤、4位のGSS東京(8勝9敗)、5位の千葉エンゼルクロス(8勝9敗)、6位のリガーレ仙台(7勝8敗)、7位のブレス浜松(7勝9敗)は実力伯仲。どこが4位で、どこが7位になっても不思議ではなかったはず。上位3チームとの実力差は明らかかと思われたが、V・ファイナルステージでGSS東京がアランマーレに勝利したことで状況は一変。フルセットの接戦をものにしたこの1勝が、来季に向けて、プラス要素となったのではないか?
下位チーム相手の取りこぼしをなくすし「あと1勝」にこだわるだけでV・ファイナルステージ進出は見えてくる。そして、V・ファイナルステージの短期決戦なら下剋上のチャンスがある。この事実を踏まえれば、V・レギュラーラウンドの戦い方も変わってくるはず。来季に向けてチームの武器を強化し、弱点を克服することで上位をねらえるチャンスは、十分にある。
8位の大野石油広島オイラーズ(5勝13敗)、9位のJAぎふレオリーナ(5勝13敗)、10位のフォレストリーヴス熊本(2勝16敗)にとって、今シーズンは厳しい戦いの連続だった。上位チームを相手にフルセットの接戦を演じるなど、評価できるゲームもあったが、注目すべきは最下位となった熊本の白岩蘭奈が、総得点ランキングで堂々の1位に入っていること。アタック、ブロック、サーブの3項目でバランスよく得点を重ね、2位の村山美佳(ルートイン)と3得点差の248得点をたたき出した。
このように、上位チームに勝る得点力などの武器をどう生かすか、あるいは有力な武器を持ちながら勝ちきれないのはなぜかを考えることで、来季は下位からの脱出が見えてくるのではないだろうか。
いずれにせよ、V2女子チームの来季に向けたモチベーションは、ルートインと群馬銀行のV・チャレンジマッチでの戦いぶりに影響されるのは確かだろう。勝てばもちろん、たとえV1昇格の夢がかなわなくても、試合内容によっては大きな励みになるはずだ。結果だけでなく、その戦いぶりに注目したい。
<V・ファイナルステージ順位>
<BACK NUMBER>
【コラム】V2女子 2021-22V・ファイナルステージ見どころ