パナソニック、予選ラウンド1位通過で準決勝進出 -2023 クミ-KOVO Cup-
韓国で開催中の2023クミ‐KOVOプロバレーボール競技会(KOVO Cup)。予選ラウンド最終日(8/11)、日本から参戦しているパナソニックパンサーズは、大田三星火災ブルーファングスと対戦。
3-2(25-17, 25-19, 28-30, 23-25, 15-13)のフルセットの激闘を制し予選ラウンド3連勝、グループBを1位通過。
次戦は8月12日(土)16時より安山OK金融グループ・ウッメン(グループA2位)との準決勝となります。
【予選ラウンド・グループB】
8月11日(金)19:00 亀尾パク・チョンヒ体育館(韓国)
パナソニックパンサーズ 3(25-17, 25-19, 28-30, 23-25, 15-13)2 大田三星火災ブルーファングス
【戦評】
第1セット
スタートにセッターに新を起用、オポジットは今村、アウトサイドヒッターには垂水が起用された。
序盤はお互いにサイドアウトを取る展開が続いたが、仲本のブロックポイントや兒玉がしつこいブロックでタッチを取るなど、少しずつパナソニックのペースへと引き込んでいった。
途中、相手の粘り強いディフェンスに苦しんだものの西川のブロック、今村のサービスエースで再び流れを引き寄せると、垂水のサーブから連続得点を奪って16-12でリードして2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。
その後も司令塔の新を中心に安定した攻撃を繰り出していくと終盤には仲本がサービスエースを奪い連続得点、最後は長いラリーから垂水が強烈なスパイクを決めて25-17でセットを先取した。
第2セット
スタートから相手の強烈なサーブでプレッシャーをかけられて3連続失点するが、すぐに西川の連続サービスエースなどで同点に追いついた。
また、垂水がサーブレシーブでターゲットにされる中でもきっちり攻撃参加して鋭いスパイクを何度も相手コートに叩き込んだ。
その後もサーブでプレッシャーをかけてディフェンスからチャンスを作り16-13でテクニカルタイムアウトを迎えると終盤まで隙を与えず、ブロック&ディフェンスが機能した。
最後は垂水がきっちり決めて25-19でセットを連取した。
第3セット
序盤はリベロの伊藤を中心にディフェンスからリズムを掴んでいった。
ラリーから今村や仲本がスパイクで得点を決めるなどして8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、途中同点に追いつかれるも垂水のサービスエースとバックアタックで再びリズムを作り、リードを保った。
その後セッターを新から深津に代えて臨むと19-16で終盤戦に持ち込んだ。
尻上がりに調子を上げた垂水が躍動、あと1点で勝利というところまでいくも、相手の粘りに苦しめられ、ミスを出してしまいデュースへともつれ込んだ。
お互いに一歩も譲らない熱い展開となったが最後は相手ブロックに捕まり28-30でセットを取られた。
第4セット
第3セットの勢いのまま相手に攻め込まれて3-6の劣勢の展開から始まる。
リズムを取り戻すべくサーブから解決策を探るも点差を詰めることができず4-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。
その後仲本がスパイク、サービスエースを決めて8-11とすると、兒玉のショートサーブが決まり11-12の1点差まで詰め寄った。
しかし相手のディフェンスからの切り返しに対応することができず13-16で2回目のテクニカルタイムアウトを迎える苦しい展開となる。
終盤もサーブで攻め込まれて垂水に代えて大学生の池城が出場すると少しずつチャンスを作っていった。
21-23の場面ではワンポイントブロックで大学生の秦が出場するとブロックから連続得点の起点を作るなど貢献。
しかし最後は逃げ切られて23-25でセットを連取される。
第5セット
再び垂水がコートに戻り迎えた第5セット。
完全にアウェーの空気の中、サーブで攻め込まれながらも得点に繋げていった。
8-7で折り返すとセッターの深津は兒玉、西川のクイックをうまく使いながら得点を重ねていくとリリーフサーバーの中村のサーブから連続得点を奪った。
最後はサーブで崩して得点を決めて15-13で勝利を掴んだ。
【試合後コメント】
ティリ・ロラン監督
「今日はとても良い試合でした。最初の2セットは非常に良かったですが、第3セットから集中力がなくなり自信がなくなったようなプレーをしてしまいました。それでも第5セットからは再び集中して勝利を呼び込みパンサーズにとって良い経験になったと思います。本日もご声援ありがとうございました。」
仲本賢優選手
「フルセットということでタフな試合になりましたが、勝ち切ることができて良かったです。相手もすごく良いプレーでお互いに熱い試合ができたのではないかと思います。明日にセミファイナルもあるのでしっかりコンディションを整えて戦いたいと思います。」
【2023クミ‐KOVOプロバレーボール競技会(KOVO Cup)開催概要】
大会名: 2023クミ‐KOVOプロバレーボール競技会(KOVO Cup)
主 催: 韓国バレーボール聯盟
期 間: 2023年8月6日(日)から8月13日(日)まで *8/6-11予選ラウンド、8/12準決勝、8/13決勝
会 場: 亀尾パク・チョンヒ体育館(大韓民国 慶尚北道 亀尾市)
出場チーム: 韓国のVリーグから7チーム、日本のVリーグから1チームの計8チーム
(グループA) 仁川大韓航空ジャンボス(Incheon Korean Air Jumbos)
ソウル・ウリィカード・ウリィWON(Seoul Woori Card Woori Won)
議政府KB損害保険スターズ(Uijeongbu KB Insurance Stars)
安山OK金融グループ・ウッメン(Ansan OK Financial Group Okman)
(グループB) 水原韓国電力ビクストーム(Suwon Kepco Vixtorm)
大田三星火災ブルーファングス(Daejeon Samsung Fire Bluefangs)
天安現代キャピタル・スカイウォーカーズ(Cheonan Hyundai Capital Skywalkers)
パナソニックパンサーズ
【パナソニックパンサーズの今後の試合スケジュール(予定)】
準決勝: 8/12(土) 16:00 vs. 安山OK金融グループ・ウッメン(グループA2位)
決勝: 準決勝で勝利した場合に出場
8/13(日) 13:30 準決勝A勝者 vs. 準決勝B勝者
*日本と韓国の時差はありません。