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タイの大歓声を背にV1男子トップ3チームが奮闘 - Panasonic ENERGY CUP 1日目試合結果 -

タイのバンコクで開催されている親善試合、 JAPAN VOLLEYBALL ASIA TOUR IN THAILAND2023「Panasonic ENERGY CUP」1日目の試合結果です。
本日(9/30)は、パナソニックパンサーズ vs ナコンラチャシマバレーボールクラブキャットデビル(タイ)、サントリーサンバーズ vs ウルフドッグス名古屋の試合が行われました。本日勝利したWD名古屋とナコンラチャシマは、明日決勝戦に臨みます。

 

第1試合


9月30日(土)13:00(タイ現地時間) バンコク ニミブットスタジアム(Nimibutr Stadium)

パナソニックパンサーズ 0(20-25, 29-31, 18-25)3 ナコンラチャシマバレーボールクラブキャットデビル

【戦評】

第1セット

パナソニックエナジーカップ初戦、試合序盤からパナソニック、ナコンラチャシマ共にサイドアウトの展開が続き一進一退の攻防が続く。試合中盤、ナコンラチャマは強烈なサーブからパナソニックのディフェンスを崩すとミドルブロッカー・キッサダがミドルアタックを決め12-10とリードを奪う。勝ち越されたパナソニックはオポジットの西山とセッターの新を二枚替えで投入するも、ナコンラチャシマのサーブや高いブロックに捕まり第一セットを25-20で奪われる。

 

第2セット

パナソニックは第1セット途中から入ったオポジットの西山とセッターの新をスタートから起用。セット中盤、パナソニックは新がブロック、またアウトサイドヒッターの仲本が2本連続のサービスエースを決めると、12-9とリードを奪う。リードを奪ったパナソニックだったが、セット後半、ナコンラチャシマの粘り強いディフェンスからアウトサイドヒッター・アジズベクの鋭いスパイクが決まると23-23の同点となる。互いに譲らない展開が続きデュースとなり、29-30となるが、最後はナコンラチャシマの組織だったディフェンスからアウトサイドヒッターのアヌラクがバックアタックを決め、ナコンラチャシマがセットを連取する。

 

第3セット

後がないパナソニックだったが、序盤からアタックミスやブロックに捕まりナコンラチャシマが先行する。パナソニックはセッターを中村に変えて打開を図るが、西山がブロックに捕まるなどして18-10とリードを8点差に広げられる。パナソニックは垂水、西山を中心とした攻撃でサイドアウトを重ねるが最後までナコンラチャシマを仕留めることができず、ナコンラチャシマが25-18でストレートでの勝利を収めた。

【試合後コメント】

パナソニックパンサーズ/ティリ・ロラン監督

「まずはタイで試合を開催するにあたりたくさんの方々のサポート本当にありがとうございました。

そして応援に駆けつけてくれた皆さんありがとうございました。今日の試合は若手選手がメインで出場しました。しかし勝つためにはミスが多すぎて、勝利することができなかったですし、もっと上手くならなければいけないです。この3ヶ月間たくさん練習しましたが、私たちのバレーを今日発揮できず、パス・サーブ・トス全て何もできなかったです。明日は良い試合をお見せできるようにしっかり立て直していきたいです。」


 

 

第2試合


9月30日(土)16:00(タイ現地時間) バンコク ニミブットスタジアム(Nimibutr Stadium)
サントリーサンバーズ 2(22-25, 25-22, 25-27, 25-16,18-20)3 ウルフドッグス名古屋

【戦評】

第1セット

試合序盤WD名古屋はオポジット椿山のディグからアウトサイドヒッターの高橋が鋭いスパイクを決め、7-4とリードする。サントリーはオポジットのムセルスキーを中心に攻撃を組み立てるものの、ミドルブロッカーの鬼木、アウトサイドヒッターのアラインが連続でブロックに捕まり、17-11とリードを許す。リードを許したサントリーだったが、トータルディフェンスでWD名古屋の攻撃を拾いアタックを決める展開が続き18-16まで迫る。次の得点でサイドアウトを取ったWD名古屋はリリーフサーブで入った中野がサントリーのレセプションを崩すと、アウトサイドヒッターの山田がアタックを決め再びリードを広げる。このリードを保ったWD名古屋が第1セットを25-22で先取する。

 

第2セット

1セット目を取られたサントリーだったが、第2セットは序盤から鬼木、アラインのブロックなどで5連続得点をあげ、セット序盤からリードを奪う。追いつきたいWD名古屋だったが、サントリーのセッター・大宅の巧みなトスワークでアウトサイドヒッターの藤中(謙)やミドルブロッカーの佐藤を攻撃に巻き込みリードを保つ。WD名古屋は椿山のサービスエースなどで点差を縮めるものの、最後は藤中(謙)がアタックを決めサントリーが25-22でセットを取り返す。

 

第3セット

タイスコアとなった第3セットは中盤までお互いサイドアウトが続く展開となる。最初に抜け出したのはサントリー。佐藤の強烈なサーブにWD名古屋リベロの市川が崩されると、高橋のバックアタックを待っていたアラインがブロックで仕留め18-16とリードを奪う。その後サントリーはアラインがサービスエースを奪うなどリードを保つが、23-22のロングラリーのタイミングでWD名古屋の傳田がムセルスキーをブロックし23-23と再び点が並ぶ。第3セットはデュースにもつれ込む。WD名古屋は途中交代で入った山崎が狙いすましたサーブでサービスエースを決めリードすると、次のポイントでムセルスキーの強烈なアタックを高橋がディグし、最後は椿山がアタックを決めきりWD名古屋が27-25で第3セットを制す。

 

第4セット

後がなくなったサントリーはセット序盤から藤中(謙)が椿山をブロックで止めるなどし、3-0とリードする。その後もサントリーはムセルスキーのサーブやアタックで流れを掴むと、中盤もアラインが鋭いアタックを放つなどリードを保つ。サントリーは大宅が軸となりミドルブロッカーの鬼木や佐藤を絡めつつ、守備でもリベロの藤中(颯)がWD名古屋のアタックを拾いブレイクに繋げる。第4セットは隙のないプレーをしたサントリーが25-16で第4セットを制し勝負はフルセットに突入する。

 

第5セット

勝負の第5セット、サントリーは序盤から佐藤が強烈なサーブでWD名古屋の守備を崩し5-2とリードを奪う。追いつきたいWD名古屋は椿山、高梨を中心に攻撃を組み立てるが、サントリーもムセルスキーやアラインがアタックを決めリードを保つ。セット中盤、ムセルスキーのアタックミスがあり8-8の同点となる。その後は互いに譲れない一進一退の攻防が続き第5セットもデュースに突入する。WD名古屋はムセルスキーのアタックのコースを絞りディグすると、このセットも途中交代で入った高梨がアタックを決めリードを奪う。最後は19-18のタイミングでムセルスキーのアタックをミドルブロッカーのベテランの近がブロックし20-18でWD名古屋が勝利を手に入れた。

【試合後コメント】

ウルフドッグス名古屋/ヴァレリオ・バルドヴィン監督

「毎日とても厳しい練習を行ってきた選手を誇りに思いますし、とても嬉しく思います。この夏、日本代表や外国人選手が抜けていたため、このような実戦形式の試合を行うことはできませんでした。これはヨーロッパでは日常ですが、日本では珍しいことです。日本代表の選手が合流してからまだ日は浅いですが、これからレベルの高いV.LEAGUEに向けてチームを作っていく期間があります。そのためにも明日の試合はかなり重要な一戦となります。タイ豊田合成、TGT/TGAS/TGRTのすべての従業員の皆様並びに世界中のファンの皆様に感謝申し上げます。皆様が健康でまたお会いできるのを楽しみにしております。この大会も是非楽しんでください。」

ウルフドッグス名古屋/市川健太選手
「今日は応援ありがとうございました。非常に難しい試合になりましたが勝てたことに関しては非常に喜ばしく思います。会場の大歓声が後押しとなり常に戦う姿勢を見せられたことがとてもよかったです。明日も自分たちのやるべきことを徹底し最高の振る舞いで戦いますので、応援よろしくお願いします。」

サントリーサンバーズ/山村宏太監督 

「サンバーズに温かいご声援ありがとうございました。負けてしまいましたが、タイに住む皆様の熱のこもった応援を間近で感じることができてとても幸せでした。

明日もサンバーズらしく全力で戦います。応援よろしくお願いします!」


 

 

明日(10/1)の試合スケジュール

 

2023年10月1日(日)

第1試合(順位決定戦):13時開始予定  パナソニックパンサーズ vs サントリーサンバーズ

第2試合(決勝戦)  :16時開始予定  ナコンラチャシマバレーボールクラブキャットデビル vs ウルフドッグス名古屋       

*タイ現地時間
V.TVイージースポーツでの配信はこちら

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