ウルフドッグス名古屋がタイで初代王者に輝く - Panasonic ENERGY CUP 2日目試合結果 -
タイのバンコクで9/30から開催されている親善試合、 JAPAN VOLLEYBALL ASIA TOUR IN THAILAND2023「Panasonic ENERGY CUP」2日目の試合結果です。
本日(10/1)は、パナソニックパンサーズ vs サントリーサンバーズ 、ウルフドッグス名古屋 vs ナコンラチャシマバレーボールクラブキャットデビル(タイ)の決勝戦が行われました。
その結果、タイで行われた 第1回「JAPAN VOLLEYBALL ASIA TOUR」は、ウルフドッグス名古屋が初代王者となりました。
第1試合
10月1日(日)13:00(タイ現地時間) バンコク ニミブットスタジアム(Nimibutr Stadium)
【戦評】
第1セット
パナソニックエナジーカップ2日目、昨日悔しい敗戦を喫した両チーム同士の対戦。サントリーはオポジットのムセルスキーに代わり鳥飼をスタートから起用する。試合序盤から抜け出したのはパナソニック。アウトサイドヒッター・垂水が鋭いサーブでサントリーの守備を崩すと、オポジットの清水やアウトサイドヒッターの仲本がアタックを決め、試合序盤からパナソニックが12-7とリードする。サントリーはその後立て直しを図り、アウトサイドヒッターの藤中(謙)が清水をブロックするなど3点差まで迫るが、セット終盤もパナソニックの強いサーブに守備を乱され第1セットはパナソニックが25-17で先取する。
第2セット
サントリーはアラインに代えて鍬田をアウトサイドヒッターでスタートから起用。このセットは試合中盤まで拮抗した展開が続くが、サントリーはパナソニック垂水のサーブで崩されると、ベテランの清水が技ありのフェイントアタックを決めパナソニックが11-8とリードを奪う。その後もパナソニックはセッターの深津がミドルブロッカーの西川と児玉を攻撃に絡めつつ、リードを保つ。セット終盤、サントリーはミドルブロッカーの鬼木が途中出場の西山のアタックをブロックするなどし、点差を詰めるが最後は垂水がロングラリーを制し、第2セットもパナソニックが25-22で連取する。
第3セット
パナソニックは清水に代えて西山をオポジットでスタートから起用する。このセットは序盤からサントリーのペースで進む。サントリーは西山のアタックをブロックタッチにかけて拾うと藤中(謙)がアタックを決めリードを広げる。その後、西山に連続のアタックミスがあり序盤から3-8とサントリーがリードする。その後もサントリーはセッターの大宅が佐藤と鬼木の両ミドルブロッカーやオポジットの鳥飼らにトスを散らし、セットの主導権を握る。リベロ藤中(颯)の安定した守備もあり第3セットはサントリーが20-25で取得する。
第4セット
パナソニックはセッターを深津から中村に代えスタートより起用。序盤からサントリーは藤中(謙)、鍬田、パナソニックは西山、垂水を中心とした一進一退の攻防が続く。最初に抜け出したのはパナソニック。西山の強烈なサーブが鍬田を襲い、パナソニックが10-8とリードを奪う。その後も垂水のノータッチエースや西山が二段トスを決め切りセット中盤もパナソニックがリードのまま試合が進む。セット終盤、サントリーは鍬田のサービスエースや垂水のアタックミスなどで20-19と点差を1点に縮める。点差を縮めたサントリーだったが、最後は藤中(謙)がサーブレシーブを乱され再びリードを奪われると最後は鳥飼がブロックされパナソニックが25-11で3位を手にした。
【試合後コメント】
パナソニックパンサーズ/ティリ・ロラン監督
「昨日の試合から切り替えていてそれがなにより素晴らしかったです。チーム一丸になってプレーしていました。見ていて楽しい試合だったのではないでしょうか!タイの皆さん本当にコップンカー」
パナソニック/兒玉康成選手
「昨日の敗戦を引きずることなく勝利を掴めたことが良かったです。若い選手を中心に良い攻撃を展開することができたので、しっかりと続けてリーグ開幕にしっかり合わせていきたいと思います。日本の皆さんもタイの皆さんもたくさんの応援ありがとうございました!!」
サントリーサンバーズ/山村宏太監督
サンバーズに温かいご声援ありがとうございました。タイツアー最終戦、パナソニックパンサーズに1-3で敗れてしまい悔しい結果で終わりました。
しかし、夏場に強化してきた鳥飼選手や鍬田選手の活躍が見れたことが私たちにとって光明です。開幕に向けて課題を1つずつ修正できるように頑張ります。引き続き応援よろしくお願いします!
第2試合・決勝戦
10月1日(日)16:00(タイ現地時間) バンコク ニミブットスタジアム(Nimibutr Stadium)
ウルフドッグス名古屋 3(25-22, 20-25, 25-21, 25-19)1 ナコンラチャシマバレーボールクラブキャットデビル
【戦評】
第1セット
昨日フルセットの大激戦の末サントリーに勝利したWD名古屋と地元でパナソニックをストレートで下したナコンラチャシマの決勝戦。第1セット、大歓声の会場は互いにサイドアウトの展開が続く。抜け出したのはWD名古屋。組織だった守備でナコンラチャシマの3番ワンチャイのアタックをリベロの市川が拾うとアウトサイドヒッターの山田がアタックを決め、18-16とリードする。その後もセッターの永露がトスを散らし、リードを保ったWD名古屋が第1セットを25-22で先取する。
第2セット
第2セットも序盤から一進一退の攻防が続く。中盤、ナコンラチャシマはブーンヤリッドの力強いジャンプサーブでWD名古屋リベロの市川を崩すとそこから3連続ポイントを奪い、7-10でナコンラチャシマがリードする。追いつきたいWD名古屋だったが椿山がナコンラチャシマ・ミドルブロッカーのキッサダに二回連続で捕まり、11-15とリードを奪われる。WD名古屋は中野、高梨を2枚替えで、また山崎も途中で投入し打開を図るが、ナコンラチャシマの攻めたサーブに苦しめられリードをさらに広げられる。第2セットはナコンラチャシマが試合を優位に進め20-25でタイスコアとなる。
第3セット
第2セットを獲得したナコンラチャシマは勢いそのままにミドルブロッカーのアジベクの力強いサーブで2-6とリードを奪う。リードを奪われたWD名古屋だったが、椿山や傳田のブロックで4点差を追いつく。さらに椿山がサービスエースを決めると、次のポイントで傳田が的を絞ったブロックを決め一気に14-12と逆転する。勢いに乗ったWD名古屋は途中交代で高梨、山崎を投入すると椿山のアタック、また小山の連続ブロックなどでさらにリードを広げる。このリードを保ったWD名古屋が第3セットを25-21で獲得する。
第4セット
WD名古屋はスタートから高梨、山崎を起用する。序盤WD名古屋は永露のサーブから高梨のブロック、相手のミスにより点差を離し10-6とリードを奪う。その後も勢い止まらないWD名古屋は小山のブロックや山崎の狙いすましたサーブが決まるなどして、14-8とさらにリードを広げる。勢い止まらないWD名古屋はそのままリードを広げる。ナコンラチャシマもアウトサイドヒッターのアヌラクらがアタックを決め迫るが、最後は山崎がアタックを決め、WD名古屋が第1回「JAPAN VOLLEYBALL ASIA TOUR」優勝の座を掴んだ。
【試合後コメント】
ウルフドッグス名古屋/ヴァレリオ・バルドヴィン監督
「全力を出し切りチームのために毎日成長し続けた結果、言葉では表せないぐらい素晴らしいチームになりました。タイ・バンコクでこのような素晴らしいチームと対戦できたことを嬉しく思います。この経験をV.LEAGUEに生かしていきます。我々はまだ成長段階なのでこれからさらに毎日トレーニングを続け段階を踏んでさらに成長していきます。毎日会場で応援してくれたファンの皆様、豊田合成、豊田合成アジア、豊田合成タイランド、豊田合成ラバータイランド従業員の皆様に感謝申し上げます。日本のエントリオでもお会いできるのを楽しみにしています。」
ウルフドッグス名古屋/椿山竜介選手
「遠くからご声援ありがとうございます。人数が少ない中勝ち切れた事は全員にとってプラスになりますし、V.LEAGUEに向けて弾みになったと思います。これからもウルフドッグス名古屋を宜しくお願いします。」