試合
【レポート】豊田合成は惜しくもイラン代表に敗れ準優勝! 2017アジアクラブ男子選手権大会最終目(7/6)
ベトナムで開催中の「2017アジアクラブ男子選手権大会」(以下、男子アジアクラブ2017)は7月6日(水)、大会最終日が開催されました。
日本から出場している豊田合成トレフェルサは、準決勝をストレート勝ちで日本勢16年ぶりの決勝進出を決めましたが、決勝でイラン代表のサーマイヤ銀行に0ー3で敗れ、準優勝となりました。
<第8戦目>7月6日(水) 決勝戦
豊田合成トレフェルサ 0(37-39・14-25・22-25)3 サーマイヤ銀行(イラン)
2017アジアクラブ男子選手権は、いよいよ決勝戦を迎えました。日本勢として16年ぶりに決勝に進出した、豊田合成トレフェルサはイランのサーマイヤ銀行と対戦しました。サーマイヤ銀行は、イランナショナルチームの中心選手のほとんどが所属している強豪で、今大会の順位決定予備戦で対戦し、一度、敗れている相手でもあり、絶対に負けられない試合となりました。
第1セット、豊田合成は傳田亮太のサービスエースで抜け出すと、イゴール,オムルチェンの強烈なサーブがイランの守備を崩し、10-7とリードを奪います。ここでサーマイヤ銀行はタイムアウトを取り、試合の流れを変えるとシャフラム,マフムーディとルーカス,ジガドロが立て続けにイゴールのスパイクをシャットし、11-12と豊田合成を一気に逆転します。その後、両チームとも互いにサイドアウトを繰り返すシーソーゲームを演じますが、サーマイヤ銀行はミラド,エバディプールのサービスエースで16-18と点差を広げます。豊田合成は高松卓矢のスパイクでこの嫌な流れを切ると、豊田合成はイゴール、サーマイヤ銀行はシャフラム,マフムーディにボールを集め、互いに得点を重ねます。しかし、豊田合成は21-23の2点ビハインドからイゴールの連続スパイクで同点に追いつくと、24-24からイゴールのサービスエースで遂に逆転に成功します。この勢いで、豊田合成がセットを取りたいところでしたが、サーマイヤ銀行はエイエドモハンマド,ムーサビエラギが豊田合成・イゴールのスパイクをブロックし、豊田合成の流れを止めます。その後、両チームともに一進一退の攻防を繰り返しますが、序々にサーマイヤ銀行に流れが傾くと、最後は豊田合成のサーブレシーブの乱れを、エイエドモハンマド,ムーサビエラギに決められ、第1セット豊田合成は熱戦の末、37-39で奪われてしまいます。
第2セット、サーマイヤ銀行はシャフラムマフムーディ、ミラド,エバティプールの強烈なサーブとルーカス,ジガドロのブロックなどで、試合を優位に進めます。豊田合成も山田脩造のスパイクなどで応戦しますが、リズムに乗れず、中盤で8-16と大きく離されてしまいます。豊田合成は椿山竜介、前田一誠、岡本秀明を投入して打開を図りますが、サーマイヤ銀行の勢いを止めることができません。最後は、ファルハド,ガエミの強烈なサーブから3連続失点し、豊田合成は14-25でこのセットも失ってしまいます。
第3セット、後の無い豊田合成でしたが、序盤からサーマイヤ銀行・ミラド,エバティプールの連続サービスエースなどで3-6とリードを許してしまいます。豊田合成は新井洋介を投入しディフェンスが安定すると、イゴール、新井らが躍動し、中盤で13-14と1点差にまで迫ります。更に、豊田合成はミラド,エバティプールをイゴールがブロックし、16-16の同点に追いつくとサーマイヤ銀行ベンチはたまらずタイムアウトを取ります。その後、サーマイヤ銀行はシャフラム,マフムーディ、豊田合成はイゴールにボールを集め、互いに得点を重ねますが、23-23からサーマイヤ銀行はアデル,ゴラミのブロックが決まると、最後はイゴールのスパイクがアウトになり23-25で惜しくもこのセットも奪われてしまいました。この結果、セットカウント3-0でサーマイヤ銀行が勝利し、優勝に輝きました。
【2017アジアクラブ男子選手権最終結果(上位のみを表示)】
優勝: サーマイヤ銀行(イラン)
準優勝: 豊田合成トレフェルサ(日本)
第3位: アルアラビ・スポーツクラブ(カタール)
第4位: アルタイVC(カザフスタン)
第5位: アル・バウリスポーツクラブ(イラク)
第6位: 北京汽車(中国)
【2017アジアクラブ男子選手権 個人賞受賞】
ベストアウトサイドスパイカー: 山田脩造(豊田合成)
ベストリベロ: 古賀幸一郎(豊田合成)
コメント
トミー,ティリカイネン監督
「今日のサーマイヤ銀行は強いチームでした。第1セットと第3セットは私たちが取れるチャンスがあったと思います。しかし、サーマイヤ銀行は私たちを少し上回るプレーを披露して、私たちはセットを取ることができませんでした。サーマイヤ銀行の勝利に敬意を表したいと思います。
この大会はとても長いトーナメントでしたが、毎日、毎日選手のことを知ることができ大変充実した時間を過ごすことができました。豊田合成トレフェルサはアンディッシュ監督が築き上げてきた歴史と経験のあるチームです。この大会で選手はもちろん、スタッフも全員が勝利という目標に向かって、チームを支えてくれたことは本当に素晴らしいことだと思います。私たちは日本を代表してこの大会に臨みました。そして、準優勝という結果を残した選手は素晴らしいと思います。これからVリーグの開幕に向けて、トレーニングを積んで選手たちが日々、より成長してくれればと思います」
山田脩造 選手
「自分自身崩れてしまったところがあり、今後、修正すべき点だと思います。イラン代表選手の多いサーマイヤ銀行を相手に競ることができたことは良かったですが、ここぞという場面で点を取れていれば、もっといい結果を出せたと思うし課題だと感じています。このアジアクラブ選手権に参加することで、国内ではできない経験をすることができたし、昨年の3位よりもいい結果を残すことができたことは良かったと思います。自分にとってはこれからも、全てがチャレンジだと思っています。これからも、自分のいい部分は伸ばして、課題となる部分は修正して、今後もプレーする限りは常にベストなプレーを出せるように頑張っていきたいと思います」
写真:AVC
2017アジアクラブ選手権 特設ページ
http://www.vleague.or.jp/2017_asia_club/
日本から出場している豊田合成トレフェルサは、準決勝をストレート勝ちで日本勢16年ぶりの決勝進出を決めましたが、決勝でイラン代表のサーマイヤ銀行に0ー3で敗れ、準優勝となりました。
<第8戦目>7月6日(水) 決勝戦
豊田合成トレフェルサ 0(37-39・14-25・22-25)3 サーマイヤ銀行(イラン)
2017アジアクラブ男子選手権は、いよいよ決勝戦を迎えました。日本勢として16年ぶりに決勝に進出した、豊田合成トレフェルサはイランのサーマイヤ銀行と対戦しました。サーマイヤ銀行は、イランナショナルチームの中心選手のほとんどが所属している強豪で、今大会の順位決定予備戦で対戦し、一度、敗れている相手でもあり、絶対に負けられない試合となりました。
第1セット、豊田合成は傳田亮太のサービスエースで抜け出すと、イゴール,オムルチェンの強烈なサーブがイランの守備を崩し、10-7とリードを奪います。ここでサーマイヤ銀行はタイムアウトを取り、試合の流れを変えるとシャフラム,マフムーディとルーカス,ジガドロが立て続けにイゴールのスパイクをシャットし、11-12と豊田合成を一気に逆転します。その後、両チームとも互いにサイドアウトを繰り返すシーソーゲームを演じますが、サーマイヤ銀行はミラド,エバディプールのサービスエースで16-18と点差を広げます。豊田合成は高松卓矢のスパイクでこの嫌な流れを切ると、豊田合成はイゴール、サーマイヤ銀行はシャフラム,マフムーディにボールを集め、互いに得点を重ねます。しかし、豊田合成は21-23の2点ビハインドからイゴールの連続スパイクで同点に追いつくと、24-24からイゴールのサービスエースで遂に逆転に成功します。この勢いで、豊田合成がセットを取りたいところでしたが、サーマイヤ銀行はエイエドモハンマド,ムーサビエラギが豊田合成・イゴールのスパイクをブロックし、豊田合成の流れを止めます。その後、両チームともに一進一退の攻防を繰り返しますが、序々にサーマイヤ銀行に流れが傾くと、最後は豊田合成のサーブレシーブの乱れを、エイエドモハンマド,ムーサビエラギに決められ、第1セット豊田合成は熱戦の末、37-39で奪われてしまいます。
第2セット、サーマイヤ銀行はシャフラムマフムーディ、ミラド,エバティプールの強烈なサーブとルーカス,ジガドロのブロックなどで、試合を優位に進めます。豊田合成も山田脩造のスパイクなどで応戦しますが、リズムに乗れず、中盤で8-16と大きく離されてしまいます。豊田合成は椿山竜介、前田一誠、岡本秀明を投入して打開を図りますが、サーマイヤ銀行の勢いを止めることができません。最後は、ファルハド,ガエミの強烈なサーブから3連続失点し、豊田合成は14-25でこのセットも失ってしまいます。
第3セット、後の無い豊田合成でしたが、序盤からサーマイヤ銀行・ミラド,エバティプールの連続サービスエースなどで3-6とリードを許してしまいます。豊田合成は新井洋介を投入しディフェンスが安定すると、イゴール、新井らが躍動し、中盤で13-14と1点差にまで迫ります。更に、豊田合成はミラド,エバティプールをイゴールがブロックし、16-16の同点に追いつくとサーマイヤ銀行ベンチはたまらずタイムアウトを取ります。その後、サーマイヤ銀行はシャフラム,マフムーディ、豊田合成はイゴールにボールを集め、互いに得点を重ねますが、23-23からサーマイヤ銀行はアデル,ゴラミのブロックが決まると、最後はイゴールのスパイクがアウトになり23-25で惜しくもこのセットも奪われてしまいました。この結果、セットカウント3-0でサーマイヤ銀行が勝利し、優勝に輝きました。
【2017アジアクラブ男子選手権最終結果(上位のみを表示)】
優勝: サーマイヤ銀行(イラン)
準優勝: 豊田合成トレフェルサ(日本)
第3位: アルアラビ・スポーツクラブ(カタール)
第4位: アルタイVC(カザフスタン)
第5位: アル・バウリスポーツクラブ(イラク)
第6位: 北京汽車(中国)
【2017アジアクラブ男子選手権 個人賞受賞】
ベストアウトサイドスパイカー: 山田脩造(豊田合成)
ベストリベロ: 古賀幸一郎(豊田合成)
コメント
トミー,ティリカイネン監督
「今日のサーマイヤ銀行は強いチームでした。第1セットと第3セットは私たちが取れるチャンスがあったと思います。しかし、サーマイヤ銀行は私たちを少し上回るプレーを披露して、私たちはセットを取ることができませんでした。サーマイヤ銀行の勝利に敬意を表したいと思います。
この大会はとても長いトーナメントでしたが、毎日、毎日選手のことを知ることができ大変充実した時間を過ごすことができました。豊田合成トレフェルサはアンディッシュ監督が築き上げてきた歴史と経験のあるチームです。この大会で選手はもちろん、スタッフも全員が勝利という目標に向かって、チームを支えてくれたことは本当に素晴らしいことだと思います。私たちは日本を代表してこの大会に臨みました。そして、準優勝という結果を残した選手は素晴らしいと思います。これからVリーグの開幕に向けて、トレーニングを積んで選手たちが日々、より成長してくれればと思います」
山田脩造 選手
「自分自身崩れてしまったところがあり、今後、修正すべき点だと思います。イラン代表選手の多いサーマイヤ銀行を相手に競ることができたことは良かったですが、ここぞという場面で点を取れていれば、もっといい結果を出せたと思うし課題だと感じています。このアジアクラブ選手権に参加することで、国内ではできない経験をすることができたし、昨年の3位よりもいい結果を残すことができたことは良かったと思います。自分にとってはこれからも、全てがチャレンジだと思っています。これからも、自分のいい部分は伸ばして、課題となる部分は修正して、今後もプレーする限りは常にベストなプレーを出せるように頑張っていきたいと思います」
写真:AVC
2017アジアクラブ選手権 特設ページ
http://www.vleague.or.jp/2017_asia_club/