【コラム】V1女子 今週の見どころ(11/23-24)
<V1女子11/23-24週の見どころ>
2019-20 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN(V1女子)は、先週末で2レグが終了。
各チームとも6試合に及ぶ交流戦は今週からスタートし、11月23日(土)、24日(日)は両日とも3会場(川崎市、京都市、岡山市)でそれぞれ2試合が実施される。
プレミアカンファレンス ・ ・
V1女子全体を見れば、現在無敗をキープしているのはプレミアカンファレンスのデンソーエアリービーズ。先週末は日立リヴァーレ、NECレッドロケッツにいずれもストレート勝ちを収め、これで開幕8連勝。
盤石の強さの要因に、鍋谷友理枝や田代佳奈美といった日本代表経験者の存在もあるが、一方でアウトサイドヒッターの工藤嶺や東谷玲衣奈といった躍動感あふれるプレーでチームに勢いをもたらす若手選手たちの力も大きい。
デンソーに敗れたNECは、先週末に連敗を喫してブレーキがかかった。
16日にNECを下した岡山シーガルズが翌日も日立に勝利して3連勝。その結果、岡山はプレミアカンファレンス2位へと浮上した。
金田修佳、佐々木萌の両エースが着実に得点を重ねる一方、フルセットの激戦となった日立戦では、若手ミドルブロッカーの及川真夢が5本のブロックポイントを挙げるなど活躍を見せた。
交流戦初戦はスターカンファレンスで6連勝中の東レアローズと対戦するが、現状の勢いを持続できるか。
そして、交流戦を前に最高の形で弾みをつけたのはヴィクトリーナ姫路だ。ホームの姫路会場で昨年度女王の久光製薬スプリングスを迎えた16日は、ストレートで勝利。
その試合ではミドルブロッカーのマラ,イブナがチーム最多24得点をあげてリード。選手たちは最後まで集中力を切らすことなく戦い抜いた。今季2勝目をマークし、交流戦でさらなる勝ち星を目指す。
スターカンファレンス ・ ・
スターカンファレンスは上位3チームが2敗で並ぶなか、JTマーヴェラスがポイントで上回り、交流戦を前にして首位に立った。
連勝を4に伸ばした16日のKUROBEアクアフェアリーズ戦では、コンスタントに出場機会を得ている若手アウトサイドヒッターのヒックマン,ジャスティスがチーム最多16得点をあげ、同じくアウトサイドヒッターの田中瑞稀が10得点と続いた。
外国籍選手のオポジット、ドルーズ,アンドレアだけに比重を置かないチームづくりがなされている印象で、攻守のバランスが高いレベルにある。NEC、そしてデンソーとの対戦が控える交流戦開幕週でその力をぶつける。
2位のトヨタ車体クインシーズは開幕7連勝をあげたがやや足踏み。
とりわけ先週17日には同カンファレンスの東レにストレート負けを喫したが、交流戦で再スタートを切る。
3位の東レは先週16日の埼玉上尾メディックス戦でエース黒後愛がケガから復活。シーズン開幕から攻撃面でリードしてきたクラン,ヤナと石川真佑に、さらなる得点源が加わったことはチームにとって好材料といえるだろう。
岡山そして久光製薬と対戦する今週は激戦必至だ。
4位の埼玉上尾は先週17日のPFUブルーキャッツ戦で、セッターの冨永こよみが通算230試合出場を果たし、「Vリーグ栄誉賞」の表彰基準に到達。経験を生かし、今後さらなる活躍が期待される。
5位のKUROBEは現在4連敗中、同6位のPFUは9連敗中と苦しい戦いが続くが、交流戦初戦でKUROBEはデンソー、PFUは久光製薬と対戦する。これまでの戦いぶりを見れば、やや苦しい見方もやむをえないが、予想をくつがえす大金星をあげれば、浮上のきっかけになることは間違いないだろう。
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