【SV男子 第2節見どころ】昨季王者サントリーサンバーズ大阪や東京グレートベアーズ、ヴォレアス北海道が今季初白星を目指す
「2024-25 大同生命SVリーグ」は10月11日に東京体育館で開催されたサントリーサンバーズ大阪と大阪ブルテオンによるオープニングマッチで華々しく幕を開けた。地上波ゴールデンタイム生中継に加えて、会場には6000人を超える観客が詰めかけた一戦は大阪Bが質の高い攻撃を繰り出してストレート勝ち。続く14日に行われた第2戦でも攻守で高い安定感を誇るトーマス・ジェスキーが活躍し、フルセットを制して開幕2連勝を飾っている。
SVリーグ初代王者を目指して好スタートをきった大阪Bは今週末にパナソニックアリーナで今季初めてのホームゲームを迎える。相手の広島サンダーズは東レアローズ静岡とのシーズン開幕戦で、ブラジル国籍の新加入オポジットであるフェリペ・モレイラ・ロケが32得点の大暴れで勝利に貢献。入団4季目のエース新井雄大や新加入のオレオル・カメホ・ドルーシーとともに強力な攻撃ユニットを形成している。大阪Bとしては山内晶大キャプテンやエバデダン ラリーのミドルブロッカー陣が最前線でいかに広島THの攻撃をはね返すかが鍵となりそうだ。
その大阪Bに連敗を喫して出鼻をくじかれた昨季王者のサントリーは敵地のリクルートスタッフィング リック&スー旭川体育館に乗り込んでの第2節。迎え撃つヴォレアス北海道ではサントリーからレンタル移籍中の鍬田憲伸が開幕から2試合連続でスタメンに抜擢されている。北の大地で研鑽を積む鍬田が噛みついてくるか。もちろんサントリーとて、早く今季初勝利をあげたいところだ。
同じく初白星をにらむのは東京グレートベアーズ。オープニングマッチに続いて東京体育館を舞台に実施したウルフドッグス名古屋との開幕週は、12日に6459人、13日に5828人の観客を動員し、今季の目標に掲げる「ホームゲームの観客数、合計10万人」へ力強く一歩を踏み出した。試合では13日にルーキーの後藤陸翔がチーム最多24得点と健闘。さらに新加入ミドルブロッカーの大竹壱青が2戦続けて3本のサービスエースを奪うなど活躍も。この週末は、このはなアリーナで東レ静岡と対戦する。その東レ静岡も今季初白星をあげた13日の広島TH戦ではオポジットのアラン・ソウザが26得点、アウトサイドヒッターのフランチェスコ・レチネが21得点と新外国籍選手が存在感を発揮。ホームで勝ち星をあげて勢いづくか。
そして、この週末をホームゲームで迎えるVC長野トライデンツもシーズン開幕戦こそ黒星も、13日にジェイテクトSTINGS愛知を下して今季初勝利をゲット。その試合では新加入オポジットのウルリック・ボ・ダールがチーム最多26得点をマークしたほか、チーム全体で12.9%と効果率の高いサーブで勝機を手繰り寄せた。なかでもサーブ効果率21.2%を叩き出したアウトサイドヒッターの樋口裕希にとって、この週末は昨季まで在籍していた日本製鉄堺ブレイザーズとの古巣対決となる。その日鉄堺BZは連勝を飾った開幕週の2試合で計25本のブロックシャットを記録。ANCアリーナで熱い火花が散りそうだ。
最後に、こちらも熱戦必至なのがエントリオで実施されるWD名古屋とSTINGS愛知の“愛知ダービー”。開幕から連勝スタートをきったWD名古屋としては王座奪還に向けて、さらに弾みをつけたいところ。対するSTINGS愛知は13日のシーズン初黒星が思わぬつまずきだったか。とはいえ、髙橋健太郎やリカルド・ルッカレリら強力な新加入メンバーが戦線に立てば、他チームにとって脅威の陣容となる。レギュラーシーズンはまだまだ始まったばかり、勢力図を図るのは早計だ。
■SVリーグ男子第2節試合日程・放送情報・配信情報
●ヴォレアス北海道vsサントリーサンバーズ大阪
●VC長野トライデンツvs日本製鉄堺ブレイザーズ
●東レアローズ静岡vs東京グレートベアーズ
●大阪ブルテオンvs広島サンダーズ
●ウルフドッグス名古屋vsジェイテクトSTINGS愛知
文:バレーボールキング(https://volleyballking.jp/)