【SV女子 第2節見どころ】最短はAstemoリヴァーレ茨城の中3日。ナイターゲームも含めた変則日程が見られる序盤戦の行方は
「2024-25 大同生命SVリーグ」の女子は10月12日に開幕。昨季リーグ女王のNECレッドロケッツ川崎はシーズン初戦で埼玉上尾メディックスにストレート負けを喫する船出となったが、翌13日には佐々木遥子がチーム最多17得点、佐藤淑乃が16得点と続くなど新人アタッカーの2人の活躍に加え、ミドルブロッカーの甲萌香が両チームを通して最多5本のブロックシャットを決めるなど攻守で相手を上回り、今季初白星をゲット。ベテランミドルブロッカー島村春世のリーグ通算300試合出場の記念日を勝利で飾った。
NEC川崎は今週末、敵地のプロシードアリーナHIKONEに乗り込んで、ホームの東レアローズ滋賀と対戦する。その東レ滋賀は開幕週で大阪マーヴェラスに屈して連敗スタート。それでも13日のシーズン初戦はフルセットの戦いを演じ、そこでは移籍加入のエース大川愛海がチーム最多18得点と気を吐く。また翌14日には、昨季得点王のシルビア・チネロ・ヌワカロールが途中出場ながらアタックで18得点、決定率60%と高い数字をマークしセット奪取に貢献している。東レ滋賀は地の利を活かして今季初勝利をつかみたいところだ。
同じく今季初白星を目指すKUROBEアクアフェアリーズは先週末、SAGA久光スプリングスに連敗。14日は2セット先取してからの逆転負けと悔しい結果に終わったものの、その試合ではアウトサイドヒッターのレーナ・シュティグロートがチーム最多28得点、対角に入った住田帆志乃が14得点をあげたほか、オポジットのアイリス・ショールテンが途中出場ながら20得点をマーク。力強い攻撃陣を武器に、今週末はホームのYKK体育館でデンソーエアリービーズを迎える。
そのデンソーはホームでの開幕週で連勝スタートをきった。在籍2季目のオポジット、ロザマリア・モンチベレルが12日は19得点、13日は28得点と持ち味の攻撃力を爆発。守ってはミドルブロッカーの麻野七奈未が2試合で計7本のブロックポイントをあげている。移籍加入のセッター山上有紀の安定したトスワークも光り、昨季最終5位からのジャンプアップへ勢いづく。
一方、デンソーに連敗を喫したアランマーレ山形は今週末、INPEX酒田アリーナにPFUブルーキャッツ石川かほくを迎えて今季初のホームゲームに臨む。18日(金)はナイターゲームとあって、“シップメイト”(ファンの愛称)の注目度も高いこと間違いなし。新外国籍選手のオレクサンドラ・ビチェンコとドンポーン・シンポーの攻撃力が試合を重ねるごとに高まれば、勝機もぐっと近づくだろう。
対するPFUは、ヴィクトリーナ姫路に勝利した12日のシーズン開幕戦でエースの大村季色がさっそくチーム最多23得点の活躍。ルーキーの川﨑鈴奈も途中出場で19得点と高い貢献度を示している。翌13日では川﨑が唯一の2桁得点(12)点とチーム全体が沈黙して敗れたのが気がかりだが、敗因となったサーブレシーブからまずは立て直したいところ。
最後に、18日のA山形vs PFUに先駆けて今季初、また多くの選手たちにとって初めてのナイターゲームとなった14日、15日にアウェーの群馬県桐生市で開幕週を迎えたAstemoリヴァーレ茨城は今週末、ホームのひたちなか市総合運動公園総合体育館で岡山シーガルズを迎える。Astemoは移動を伴う中3日での試合のため、コンディション調整が一つの鍵となりそう。一方の岡山はシーズン開幕戦でクインシーズ刈谷にフルセット負けを喫するも、翌13日はストレート勝ち。その試合では若手エースの中本柚朱が17得点とチームをリードした。ベテランアタッカーの金田修佳とともに攻撃面で、さらなる勝ち星を引き寄せる。
■SVリーグ女子第2節試合日程・放送情報・配信情報
●アランマーレ山形 vs PFUブルーキャッツかほく
●ヴィクトリーナ姫路 vs SAGA久光スプリングス
●Astemoリヴァーレ茨城 vs 岡山シーガルズ
●KUROBEアクアフェアリーズ vs デンソーエアリービーズ
●東レアローズ滋賀 vs NECレッドロケッツ川崎
文:バレーボールキング(https://volleyballking.jp/)