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【レポート】上尾、デンソーがチャレンジマッチ勝利!JT、FC東京は残留!~V・チャレンジマッチ(3/12)~

2016/17V・プレミアリーグ入替戦 チャレンジマッチは3月12日(日)、神奈川県大和市の大和スポーツセンターにて第2日目が行われました。

第1試合は、上尾メディックスが岡山シーガルズにストレートで勝利。第2試合はデンソーエアリビーズがPFUブルーキャッチをセットカウント3-0で破り、女子はチャレンジリーグⅠの2チームがプレミア勢に勝利しました。
第3試合は、JTサンダーズが富士通カワサキレッドスピリッツにセットカウント3-0で勝利。第4試合は、FC東京が大分三好ヴァイセアドラーをセットカウント3-1で破り、男子はプレミアリーグ2チームが残留を決めました。


<第1試合> 上尾メディックス 3 (26-24・26-24・25-17) 0 岡山シーガルズ
第1セットは、クイックや平行攻撃などトスを分散した上尾が主導権を握る展開へ。中盤15-12とリードを奪い、後半はカルデロンディアス,ロシルにトスを集めた上尾が26-24で第1セットを取りました。
第2セット序盤、岡山は泉夏子のサーブやコンビ攻撃で16-11と走ります。しかし、上尾は途中出場の青柳京古が機動力を発揮し、21-21と同点に追いつきます。波に乗った上尾は、岡山の組織的な守備を撃破。勝負所でカルデロンディアスが連続でスパイクを決め、26-24と上尾がセットを連取しました。
「昨日勝利したことで、今日の試合はメンタルが失速してしまった」(岡山・河本昭義監督)と語るように、第3セットも足が止まってしまった岡山に対して、上尾は12-8と先行します。中盤以降も、正確なサーブレシーブから近藤志歩や荒木夕貴にトスを分散。大事なところでカルデロンディアスが決めていった上尾が25-17と第3セットをもぎとり、V・チャレンジマッチを制しました。



■コメント
上尾メディックス 吉田敏明監督

「一滴も涙が出ない負けを一年前に味わいました。そこから一度チームを破壊して建て直し、今日というこの日を目指してやってきたことが、この結果につながったと思います。外国人選手に頼らない試合をしようと決め、全員が要所で決めてくれました。最後に望んでいたバレーボールができました」

冨永こよみ選手
「昨日は負けてしまったけれど、監督が記者会見で『3-0で勝つと宣言してきた』ということを聞き、試合前はいいイメージを持って臨みました。今日はどのアタッカーも決めるという気持ちが表れていて、どこにトスを上げても決めてくれたので、今まで一番よかったです」





<第2試合> PFUブルーキャッツ 0 (22-25・22-25・22-25) 3 デンソーエアリ―ビーズ
第1セットは、互角の立ち上がりとなります。デンソーはスタメンに抜擢された鍋谷友理枝が、昨日に続いてキレのいい動きを見せます。終盤、流れを引き寄せたデンソーが、第1セットを25-22と先取しました。
第2セットもデンソーの勢いは止まりません。クリスティアネ,フェルストがブロックを決め、攻撃面ではPFUの高いブロックを鍋谷が冷静に打ち分けていきます。一方のPFUは勝負所のミスが目立ち、第2セットはデンソーが25-22と競り合いの末、取りました。
第3セットは、「8点目までがカギになるとチームで共有していた」(石田瑞穂)というデンソーが、8-2と引き離します。「最初の悪い流れを切り替えられず、それを最後まで引きずってしまった」とPFU・狩野舞子。中盤以降、PFUはメンバーチェンジを試みますが、流れは変わらず。決定打を欠いたPFUの追撃を許さなかったデンソーが第3セットを25-22と取り、勝利。今大会2勝目をあげ、V・プレミアリーグ昇格の権利をつかみました。



■コメント
デンソーエアリービーズ 山口祐之監督

「1年前の入替戦のインタビューから、この2日間のためにやってきました。選手たちに要求することも多かったが、本当によくやってくれました。チームや個人で取り組んできた課題をすべてこの戦いで出してくれました」

鍋谷友理枝選手
「今日は、常にいい状態でスパイクを決めることができました。マッチポイントも、自信のあるスパイク、コースで絶対に決めようと自信を持って挑みました。今日の勝利は、今後につながる、デンソーの糧となる試合でした。これで終わりではないので、明日から気持ちを切り替えてまたがんばっていきたいです」





<第3試合> JT サンダーズ 3 (25-18・25-18・25-21) 0  富士通カワサキレッドスピリッツ
第1セットは、互角の立ち上がり。中盤以降、JTはリベロ・唐川大志の堅実なサーブレシーブを起点にスピーディーな攻撃を展開し、14-9とリードを奪います。富士通も、主将・中川剛がパワフルな攻撃を決めていきますが、第1セットはJTが25-18と先取しました。
第2セット、「相手チームの波にのまれてしまうと思ってサーブで攻めたが、精度が甘かった」と富士通・中川。富士通はこのセットだけで7本のサーブミスを献上し、リズムをつかめません。今日の試合が2016/17Vリーグ最終戦となる越川優が鋭いスパイクを決め、第2セットもJTが25-18と取りました。
第3セットは、富士通が食らいつきます。中盤以降、昨日同様、つなぎがかみ合わなくなったJTを17-15と富士通が引き離します。しかし、「今日はアタックは決まっていたが、相手の球際の強さとネット際の巧さに差が出てしまった」と富士通・岩井浩二。終盤以降、JTが圧力をかけ始め、3連続ブロック得点を決めるなど、25-21とストレートで勝利しました。



■コメント
JT ヴコヴィッチ,ヴェセリン監督

「昨日の試合の課題は、修正できました。第3セットで17-19とリードを奪われたところを除けば、自分たちで主導権を握ることができました。入替戦の収穫としては、入替戦を経験する状況に追い込まれたこと。私たちは決してそれを繰り返してはいけないと思っています。」

深津旭弘選手
「チーム一丸となって土日、勝てたことはよかったです。こういう状況になっても、応援してくれる方々がたくさんいて、本当に感謝しています。来季は、応援してくれた方々に僕たちが恩返ししなければいけないと思います。黒鷲旗まで1ヵ月ちょっと。最後はチーム全員で笑って終われるようにがんばります。」





<第4試合> FC東京  3 (25-21・25-22・21-25・25-20) 1 大分三好ヴァイセアドラー
第1セットは、1セットも落とせない大分三好が奮起し、20-21と終盤までFC東京と競り合います。しかし、勝負所でエースのヤカン,グマが止められ、FC東京が25-21と第1セットを制しました。
第2セットは両チームともに、スピードサーブが冴え、一進一退の攻防戦。しかし、1セット目同様、20点目以降の終盤において、FC東京のブロックが大分三好に立ち塞がります。一方の大分三好は、FC東京の速い攻撃についていけず、第2セットも25-22とFC東京が連取しました。
第3セットは、大分三好が意地を見せます。21-20の場面からヤカンが強烈なスパイクを決め、そこから大分三好はブロックポイントで踏ん張り、25-21と初めてセットを取りました。第4セットは「セットは取ったが、プレミアで戦ってきたチームとの差を感じた。サーブのスピードに慣れるのが難しかった」と大分三好・小川貴史監督。手塚大のジャンプサーブを機に、FC東京が12-9とリードを奪います。リベロ・橘裕也の好レシーブでリズムを掴んだFC東京がそのまま逃げ切り、25-20とセットカウント3-1で勝利。V・プレミアリーグ残留を決めました。



■コメント
FC東京 坂本将康監督

「昨日ストレート勝ちをしたので今日1セット取れば、最低限のミッションはクリアできるという状況で、1セット目はコンセプトどおりに戦うことができました。来季に向けて、一つ一つのプレーの精度を高めていくことと、どのプレーも状況によってベストかベターな判断ができる思考も身に付けていきたいと思います」

手塚大選手
「収穫としては、サーブで崩してブロックにつなげるといういいカタチはありましたが、課題としては連続失点の部分。決めないといけない状況で決めきれないと、今日のような1セットを落とす展開になります。来季は、決められる状況を作れるように取り組んでいきたいと思います」




 
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