Press Release

【レポート】パナソニックが惜敗で準優勝!~2019アジアクラブ男子選手権大会 最終日~

 「2019アジアクラブ男子選手権大会」は大会最終日の4月26日(金)、ファイナルラウンド(決勝戦)が行われ、日本代表チームのパナソニックパンサーズは、イラン代表のヴァラーミーンミュニシパリティと対戦しました。
 ヴァラーミーンミュニシパリティとは22日(月)の順位決定予備戦で対戦しており、その際はパナソニックがフルセットの大逆転勝利を収めました。今日の試合ではヴァラーミーンミュニシパリティがフルセットの末、大逆転で優勝をつかみ取り、奇しくも前回の対戦と真逆の展開となりました。
 準優勝で大会を終えたパナソニック。会場に詰めかけたファンの方々からは惜しみない拍手が送られました。



<決勝戦>4月26日(金) 

 パナソニックパンサーズ 2(25-20,25-16,22-25,20-25,14-16)3 ヴァラーミーンミュニシパリティ(イラン)


 戦 評 


第1セット 〔1清水、2深津、6白澤、7久原、10山内、13クビアク、L17永野 <途中出場>19陳
 会場の応援を味方につけ、ホームゲームさながらの雰囲気で試合開始。立ち上がりはサイドアウトが続いたが、パナソニックは深津英臣のブロックでブレイク。クビアク・ミハウの気迫のこもったスパイク、ブロック、サーブでパナソニックが得点を重ねていく。ヴァラーミーンミュニシパリティもファヤジ・ダムナニ・プーリャの攻撃で応戦するが、クビアクの勢いを止めることができない。24点目を久原翼のブロックポイントで奪うと、最後はクビアクのバックアタックが決まり、パナソニックがセットを先取した。

第2セット
 〔1清水、2深津、6白澤、7久原、10山内、13クビアク、L16伊賀、L17永野 <途中出場>19陳
 序盤に、ファヤジ・ダムナニ・プーリャにブロックが決まり、ヴァラーミーンミュニシパリティに流れが傾きかけたが、パナソニックはサイド陣が果敢に攻め、すぐに逆転する。特に久原の攻守にわたる活躍が光った。後半は山内晶大、白澤健児の両ミドルブロッカーがブロックを決め、リードを広げる。クビアクのサービスエースで24点目を取り、最後は清水邦広のスパイクでパナソニックがセットを連取。アジアチャンピオンまで残り1セットとした。

第3セット 〔1清水、2深津、6白澤、7久原、10山内、13クビアク、L17永野 <途中出場>19陳
 ヴァラーミーンミュニシパリティはファヤジ・ダムナニ・プーリャとタガビ・セイエド・アラシュのサービスエースでファーストテクニカルタイムアウトまでに3点のリードを奪う。パナソニックもサイド陣が冷静に得点を重ね、清水のサービスエースで12-12と同点に追いつく。終盤まで1点を争う緊迫した展開となったが、22-22からヴァラーミーンミュニシパリティが抜け出す。最後はラジプアー・モハンマドが山内をブロックし、ヴァラーミーンミュニシパリティがセットを取り返した。

第4セット 〔1清水、2深津、6白澤、7久原、10山内、13クビアク、L17永野 <途中出場>4大竹、15福澤、19陳〕
 パナソニックはクビアク、ヴァラーミーンミュニシパリティはファヤジ・ダムナニ・プーリャの打ち合いとなる。ファーストテクニカルタイムアウト明けからパナソニックにミスが続き、リードを許す。パナソニックはクビアクに代えて福澤達哉を投入するが、ヴァラーミーンミュニシパリティのサーブとブロックに押され、点差を縮めることができない。終盤、パナソニックは陳建禎を投入すると、スパイクにブロックに活躍を見せ、会場のボルテージは最高潮に。怒涛の追い上げを見せたパナソニックであったが、ヴァラーミーンミュニシパリティが逃げ切り、試合はフルセットにもつれ込む。

第5セット 〔2深津、4大竹、6白澤、7久原、10山内、13クビアク、L17永野 <途中出場>19陳〕
 パナソニックはオポジットに大竹壱青を起用。期待に応えた大竹が活躍を見せ、スタートからパナソニックがリードする。ヴァラーミーンミュニシパリティも連続でブロックポイントを奪い、すぐさま同点に追いついたが、コートチェンジを挟んでパナソニックが抜け出し9-6とする。久原のブロックポイントでパナソニックが11-8としたところから、ヴァラーミーンミュニシパリティが猛追し、3枚ブロックで久原を仕留め、11-11と再び同点に。最後はファヤジ・ダムナニ・プーリャのサービスエースが決まり、ヴァラーミーンミュニシパリティが大逆転でアジアチャンピオンに輝いた。

 終盤にクビアクのプッシュがキャッチの反則を取られたところで風向きが変わり、パナソニックは悔やんでも悔やみきれない敗戦となった。


 大会後コメント 

川村慎二監督
「アジアクラブ選手権は準優勝という結果で終わりました。日本から台湾まで応援に来ていただいたファンの皆様、地元台湾のファンの皆様、日本で応援してくださったファンの皆様、本当にありがとうございました。選手も最後の最後まで諦めず、全員で良く戦ってくれました。あと少しのところで負けてしまいましたが、この“あと少し”を追求し、更なる高みを目指したいと思います。今後ともご声援をよろしくお願いいたします。」


深津英臣キャプテン
「優勝して世界クラブ選手権に出場するという目標を達成できなかったことがとにかく悔しいです。ただ、チーム全員で戦うことができた大会でした。チームとしても個人としても課題が見つかったので、これを今後に生かし、強くなったパナソニックパンサーズをお見せできるように頑張ります。たくさんの応援ありがとうございました。」


 最終順位 

優勝   ヴァラーミーンミュニシパリティ(イラン)
準優勝  パナソニックパンサーズ(日本)
3位   アルライヤンクラブ(カタール)
4位   チェンナイスパルタンズ(インド)
5位   ポーツオーソリティスポーツクラブ(スリランカ)
6位   台中銀行(チャイニーズタイペイ)
7位   ホーチミンシティ(ベトナム)
8位   クイーンズランドパイレーツ(オーストラリア)
9位   ポリーシーサマトールインドネシア(インドネシア)
10位  エスコーラ(タイ)
11位  TNCカズクロムVC(カザフスタン)
12位  ガルケン(トルクメニスタン)
13位  ドラゴンチーム(香港)
14位  クラブシンガポール(シンガポール)


 個人賞 
最優秀選手:ジャラーリー・アリレザ(ヴァラーミーンミュニシパリティ)

ベストアウトサイドヒッター:クビアク・ミハウ(パナソニックパンサーズ)
ベストアウトサイドヒッター:コスタ・マーカス(アルライヤンクラブ)
ベストミドルブロッカー:ラジプアー・モハンマド(ヴァラーミーンミュニシパリティ)
ベストミドルブロッカー:アシュワル・レイ(チェンナイスパルタンズ)
ベストオポジット:清水邦広(パナソニックパンサーズ)
ベストセッター:ペゼシキ・パルヴィーズ(ヴァラーミーンミュニシパリティ)
ベストリベロ:永野健(パナソニックパンサーズ)


アジアクラブ選手権の試合情報は特設サイトをご覧ください。
https://www.vleague.jp/asiaclub2019/



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