【男子大会】年内総括
【DIVISION1 MEN】
10月26日に開幕したV.LEAGUE MENも12月8日の試合を区切りに年内の戦いを終えた。
V.LEAGUE DIVISION1(以下、V1男子)は、サントリーサンバーズが34ポイントで首位に立った。
今季から新加入となった世界的アタッカー、ムセルスキー,ドミトリーは、アタック決定率、総得点、アタック決定本数で首位に立つ大活躍でチーム好調の原動力となっている。ムセルスキーのプレーに刺激されるように、そのほかの選手たちも躍動。対戦相手によってメンバーを入れ替えるなど層の厚さを見せつけ、勝ち星を重ねてきた。
そのサントリーにわずか1ポイント差で肉薄しているのが2位のパナソニックパンサーズだ。外国籍選手クビアク,ミハウ、福澤達哉のアウトサイド陣、ブロック決定本数で首位に立つ白澤健児、リベロの永野健らベテラン勢が若手を鼓舞。後半はケガで不出場となったが、アタック決定率で3位に食い込む大竹壱青やヤングエースの久原翼ら若手も刺激を受けて活躍するという“好循環”で連覇を狙う。
V1の戦いは、サントリーとパナソニックの2強が一歩リードし、そのほかのチームが追いかける展開。3位以下の第2グループは4ポイント差の中で、豊田合成トレフェルサ、JTサンダーズ、ジェイテクトSTINGSがひしめき合い、しのぎを削っている。
豊田合成は直近3大会でファイナルの舞台に立った磐石の布陣をセッター前田一誠が操り、アウトサイドヒッターの黒澤雄介が活躍するなど、計算できるメンバーにアクセントとなる選手が増えたことは中盤から後半の戦いに向けて頼もしい限り。
JTはエドガー,トーマスと劉賓の外国籍選手の存在感が際立っている。新人のミドルブロッカー、小野寺太志がブロック本数ランキングで2位につけるなど、若手の台頭も頼もしい限り。
ジェイテクトは、18歳の“怪物サウスポー”西田有志が大爆発。外国籍選手がズラリと並ぶ総得点ランキングで3位(245点)に付けるなど高い攻撃力でチームに貢献中だ。
トップ6入りをかけて戦う第3グループに付けている堺ブレイザーズと東レアローズは、開幕から主力のケガに苦しんだ。年明けからは戦力も整う見込み。前半戦の借りを一気に返したいところだ。
現在、下位に甘んじているFC東京、大分三好ヴァイセアドラー、VC長野トライデンツだが、FC東京は東レに、大分三好はジェイテクトにそれぞれ勝利するなど、大暴れの予感。大分三好に勝利し、待望のトップリーグ1勝目をマークしたVC長野も地元の暑い声援を受け、今後の活躍に期待したい。
【DIVISION2 MEN】
V.LEAGUE DIVISION2 MEN(以下、V2男子)では、開幕から好調のトヨタ自動車サンホークスが8戦全勝で駆け抜け、21ポイントと独走態勢。総得点ランキングで1、2位を争うアウトサイドヒッターの吉岡衛とオポジットの松下大悟のツートップがチームをリードしている。
2〜4位は大同特殊鋼レッドスター、警視庁フォートファイターズ、富士通カワサキレッドスピリッツが15ポイントで並んだ(2位と3位はセット率、3位と4位は勝敗)。
まだまだどのチームにも上位進出のチャンスがあり年明けからの勝敗がトップに立つキーポイントとなりそう。
【DIVISION3 MEN】
11月10日に開幕したV.LEAGUE DIVISION3 MEN(以下、V3男子)は、年内の戦いを終え首位となったヴォレアス北海道、2位の奈良ドリーマーズ、3位のヴィアティン三重の上位3チームがデッドヒートを繰り広げ、毎週トップが入れ替わる展開。この3チームを軸に、激しいバトルが繰り広げると予想される。
年明け、1月5日(V1)、1月12日(V2)、1月5日(V3)から再開するリーグ戦。新生V.LEAGUEの頂点に立つのは? 熱い戦いに注目だ。