【V2・V3】今週の見どころ(2/15-16)
V2女子 2019-20シーズン総括
11月9日(土)に開幕したV.LEAGUE DIVISION2 WOMEN(V2女子)は先週2月9日(日)に広島県猫田市で最終戦が行われ閉幕。群馬銀行グリーンウイングスがV2初優勝を飾った。
今シーズンの群馬銀行は、惜しくも3位に終わった18–19シーズンのリベンジに燃えていた。攻撃面では、スパイク賞を受賞した鈴木日葵がアタック決定率44.4%でリーグ1位、安福若菜は40.0%で2位に続き、チームをけん引。またサーブレシーブでは新井祥を筆頭に主力メンバーが安定感のあるプレーで多彩な攻撃へとつなぐ。全員バレーで挑んだ群馬銀行は、18勝3敗54ポイントと圧倒的な強さでV2初優勝を掴み取った。S1ライセンスを保有しているため、2月22日(土)、23日(日)にはV1昇格をかけた入替戦に臨む。
群馬銀行に続いたGSS東京サンビームズはリーグ終盤で着実に差を縮めていくと、最終週で2位に浮上。昨シーズンの6位を大きく上回る結果となった。なかでもパワーとキレのある攻撃でチームを支えた吉里遥は、総得点リーグトップの408得点で初の得点王に輝いた。S1ライセンスを保持しておらず入替戦には参加しないが、今後のさらなる飛躍に期待がかかる
11勝10敗33ポイントで3位となったJAぎふリオレーナは、山本裕香が攻撃面で存在感を放った。さらに、宮井遥も9日(日)の最終戦でチーム最多の24得点をあげ躍動した。
ルートインホテルズブリリアントアリーズは、11勝10敗31ポイントと3位のJAぎふにわずか2ポイント差で力及ばず4位に。しかし、キャプテン高橋愛未の攻めたサーブなど、V.LEAGUE初参戦ながらに健闘した。
プレステージ・インターナショナルアランマーレは、柳沢紫子や伊藤摩耶らミドルブロッカーが活躍。11勝10敗30ポイントと勝利数はJAぎふ、ルートインに並んだもののポイント差に涙をのんだ。
大野石油オイラーズと柏エンゼルクロスは勝利数、ポイント、勝率が同率だったため、得点率での順位となった。大野石油は、得点源である北川海育と斉藤有香が最終戦で共に18得点をあげチームけん引した。全チームから1度は白星をあげているため、フルセットを勝ちきれる力が勝利への鍵となるだろう。柏は、鶴ヶ崎佳寿葉の固い守りと鶴田佳菜、木村汐里の果敢な攻撃がチームの要となった。また、最終戦はJAぎふをフルセットで制すなど底力を見せた。
ブレス浜松は、なかなか白星をあげることができず結果は最下位。しかし、今シーズン加入した浅野奈菜もスターティングメンバーで試合に出場。得点をあげチームを勢いづけるなど役目を果たした。
V2 2/15-16週の見どころ
2019-20 V.LEAGUE DIVISION2 MEN(V2男子)が残り5週、V.LEAGUE DIVISION3 MEN(V3男子)は最終戦を迎える今週末。
今回は、直接得点をすることはできないものの試合中の“見えない努力”がチームの勝利のカギを握る『守護神=リベロ』に注目する。中でも、相手のサーブをもろともせず、チームにとって理想なゲーム展開を作り上げるために欠かせない、サーブレシーブ成功率の高いリベロ選手を紹介する。
まずV2男子は、先週末の試合を終えて3位に浮上した埼玉アザレアから。9日の兵庫デルフィーノ戦では、リベロ川崎翔太がサーブレシーブ成功率76.7%をマークし、堅実な守りでチームを勝利に導いた。さらに、リーグ戦を通して見てもサーブレシーブ成功率では個人ランキング上位に入る68.5%と、安定感のあるプレーでチームを支える。
今週16日(日)に亀山市会場で実施される富士通カワサキレッドスピリッツとヴィアティン三重との試合は注目したい。そのサーブレシーブ成功率72.5%で個人ランキング2位の小林慎平が所属する富士通カワサキレッドスピリッツは、ヴォレアス北海道を抑えて首位に返り咲き。リベロ小林はプレーだけでなく、後ろからの声がけでチームを鼓舞する熱さも魅力の選手だ。また、二段トスをオーバーハンドで積極的に上げるといったアグレッシブさも兼ね揃えている。富士通が今週16日に亀山市会場で対戦するのがヴィアティン三重だが、こちらもリベロ大浦坂健太がサーブレシーブ成功率69.9%で個人ランキング3位。大浦坂のていねいかつ対応力の高いレシーブは、チームの攻撃の起点を担っていると言っても過言ではないだろう。
サーブレシーブ成功率2位、3位どうしの直接対決は気になるところだ。
V3男子 2/15-16週の見どころ
続いてV3男子は、今週末の札幌市会場でシーズン最終戦を迎える。3位のサフィルヴァ北海道、4位のトヨタモビリティ東京スパークルは順位が決定した。
現在1位の奈良ドリーマーズと2位の近畿クラブスフィーダの優勝争いが今週末の焦点となる。
近畿の大原悠はサーブレシーブ成功率65.6%でリーグ1位の成績を残している。アウトサイドヒッターも兼任するなどオールラウンドに活躍する、在籍6シーズン目のベテランが力強くチームを支える。
対する奈良は、今シーズン復帰を果たした石渡瑛法が守護神。身長180cmとV3イチの高身長リベロだが、機動力と安定感のあるレシーブはもちろんのこと、チームを盛り立てる声かけはアタッカーを後ろから支える頼もしさも感じる。
16日(日)が運命の直接対決。どちらに勝利の女神が微笑むのか。
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