V・ファイナルステージ、サントリーが14年ぶり優勝
船橋アリーナで4日行われたV・LEAGUE DIVISION1 MAN(V1男子)のファイナル(優勝決定戦)は、V・レギュラーラウンド優勝のサントリーパンサーズが、3日のファイナル3でゴールデンセットの末に勝利してファイナルに進出したパナソニックパンサーズをストレートで破り、14年ぶりの優勝を決めました。
優勝を決めたサントリーサンバーズの 表彰式
【優勝したサントリーサンバーズ】
山村宏太監督は優勝インタビューで、「チームからコロナ感染者が出るなど、いろいろなことがあったシーズンだったが、どう戦うかを体現し、最後まで実践してくれて、14シーズンぶりの優勝につながった。1人ひとり、成長しながら進んでいくチームづくりで、今日のファイナルでも成長することができた。選手時代の優勝は、プレイを通じて貢献することができたが、今は、何とか選手たちを勝たせてあげたいという思いでやってきた。ファンのみなさま、応援してくれてありがとうございました」
大宅真樹主将は「勝つことができて本当によかった。最後の1点を取るまで楽しもうと言ってやってきた。トス回しも手応えがあった。2連覇を目指し、全員でがんばっていきたい」
ムセルスキー,ドミトリー選手は「みんなが自分のベストを尽くし、優勝できた。ありがとうといいたい。自分も、プレイでチームを引っ張ることができた。コロナ禍の中で、無観客の試合は辛かったが、ファンのみなさま、これからもチームと一緒に戦って下さい」
今季限りで引退する塩田達也選手は「9年間、サンバーズでやってきた。気持ちとしては、いつものレギュラーラウンドのリーグ戦のつもりで臨んだ。けがをせずに、最後まで走り抜けようとやってきて、いろいろなことがあったが感謝している。学校の先生になるが、子供たちには、諦めずに最後までやっていくことを教えたい。バレーボール通じて学んだことを生かしてやっていく」
藤中謙也選手は「しっかり点数を取りたいとやってきた。それができてよかった」
柳田将洋選手は「4シーズンぶりに戻ったチームで優勝したいし、させたいという思いがかなって、うれしい。自分が戻ったことで、チームへの良い影響があったのならばうれしいし、自分も学ぶことが大きかった。帰ってきてよかった」
と語りました。
優勝を決め、喜びに沸くサントリーの選手(第3セット、対パナソニック)
【準優勝のパナソニックパンサーズ】
一方、敗れたパナソニックのティリ,ロラン監督は試合後の会見で、「サントリーは、ブロック、サーブでもしっかりとプレッシャーを与えてきた。残念な気持ちが大きいが、選手たちには疲れもあった。今季、サントリーだけには一度も勝てずに終わったが、まだまだ、始まったばかりだと思っている」
深津英臣主将は「流れが掴めずに、悔しい思いをした。サントリーはサーブもよく、対抗策として、しっかりといい選択ができなかった。ムセルスキー選手には、データ通りにストレートもクロスも両方決められてしまい、セッターとしても、同選手がブロッカーでいることで、ストレスが大きかった」
清水邦広選手は「サーブ力をはじめ、サントリーのレベルが上回り、ブレイクチャンスがものにできなかった。応援してくれる人がいるからこそ、気持ち乗ってくるし、熱い試合ができた。今日の結果を受け止め、下からの底上げ、層の厚さを出して、挑戦していきたい」
大竹壱青選手は「スパイク、ブロック、サーブ力ともに、サントリーが上回っていた。今季は、監督が積極的にメンバーチェンジをしていくので出場機会も増え、常に準備してきた。チームの流れを変える起用に応えようと、気持ちの面でも成長できた」
と、話しました。
一般社団法人日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)の嶋岡健治代表理事会長は表彰式後のあいさつで、「コロナ禍で苦しいシーズンだったが、昨日、今日とたくさんの人においでいただき、感謝しています。サントリーも大変な思いをされて、14シーズンぶり8回目の優勝を成し遂げた。パナソニックも昨日、今日のゲームと、準優勝にふさわしい戦いぶりだった」
と、ファンや関係者へのお礼を述べました。