【V1男子】総括
総括/V1男子
白熱の2020-21シーズンが決着
2020-21シーズンを制したのはサントリーサンバーズ。実に14年ぶりの栄冠となり、前回の優勝は、今季より指揮を執った山村宏太監督が現役でプレーしていたころにさかのぼる。サントリーは4季ぶりにチームへと戻った柳田将洋が攻撃面やメンタル面で貢献し、新キャプテン大宅真樹のトスワークも幅が広がったことで勝利をたぐりよせた。ムセルスキー,ドミトリーはファイナルで圧巻の活躍を見せ、初の最高殊勲選手賞を手にした。
2年連続の準優勝、パナソニックパンサーズも新しい指揮官ティリ,ロランを迎えて奮闘。ポテンシャルを秘めた若手を積極的に交代出場させ、清水邦広らベテランとの相乗効果でこれまでにない戦いを演出し、チームの変化を印象付けた。
そのパナソニックを追い詰めながらも、最後はゴールデンセットで涙をのんだウルフドッグス名古屋が3位。ポーランドの大砲クレク,バルトシュに加え、小川智大や高梨健太らのパフォーマンスも光った。
国内最高峰のパフォーマンスを披露
V・ファイナルステージに進めなかったチームも、最後まで死力を尽くして戦った。惜しくも4位に終わったのは、昨季王者のジェイテクトSTINGS。エース西田有志の爆発力は健在で、宮浦健人ら期待の新人も多数加入して巻き返しを図る。
5位は東レアローズで、昨季よりワンランクアップしてのゴール。1年目の富田将馬が攻守に安定感を示したことが大きな収穫となった。なおここまでの5チームが勝率5割を上回った。
ともに17勝19敗で並んだJTサンダーズ広島と堺ブレイザーズがポイント差で6、7位。JT広島は小野寺太志が昨季に続き高いパフォーマンスを示したほか、リーグ終盤には新加入選手を含む多彩なメンバーをコートに送り込んだ。
堺は松本慶彦らベテラン勢が気を吐いたほか、鵜野幸也ら新戦力も台頭し、来シーズンへと希望をつないだ。
FC東京はフルセットでの敗戦が重なり、実に7季連続の8位。下位2チームとは水をあけているものの、上位勢には惜しくも届かない戦いが続いた。自身3度目のスパイク賞に輝いた栗山英之を筆頭にミドルブロッカーの高い決定力を生かし、次こそもう一歩を踏み出したい。
最下位を脱し、初の9位でフィニッシュしたVC長野トライデンツは最優秀新人賞のセッター河東祐大を軸に4勝をあげた。課題はあるが、ホームゲームでパナソニックを下すなど、これからの戦いぶりも興味深い。
10位に終わった大分三好ヴァイセアドラーは、コロナ禍において医療機関を母体とするチームゆえの苦難も乗り越えて奮闘。山田滉太や井口直紀らルーキーが着実に経験を積んでおり、再起は必至と言えるだろう。
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