【V3男子】2021-22 シーズン総括
V3男子 2021-22 展望
2021-22 V.LEAGUE DIVISION3 MEN(V3男子)は3月13日に閉幕し、最終順位と個人賞が確定した。一部の試合がコロナ禍のため中止となり、再試合開催の見通しが立たず「みなし開催」の試合結果を含めた決着となったものの、来年以上に拮抗した戦いが繰り広げられたのが今季のV3男子だった。
優勝はアイシンティルマーレ。V.LEAGUEには昨季から参戦したものの、コロナ禍の影響もあり、出場を辞退。今季が実質、初めてのシーズンであったものの、長野GaRonsとトヨタモビリティ東京スパークルからは全勝を収めるなど、13勝2敗で初優勝を手にした。勝因は何といっても若手選手たちの躍動だ。チーム最多209得点で最優秀新人賞に選出されたアウトサイドヒッターの岡森怜夢や164得点で続いたオポジットの新保遥己、アタック決定率52.5%でスパイク賞受賞のミドルブロッカーの水野将司が得点を重ね、その攻撃陣を操ったセッターの久保下航平が今季の最高殊勲選手賞に輝いた。アイシンは来シーズンのV2昇格を懸けて、4月9日、10日に小田原アリーナ(神奈川)で行われるV・チャレンジマッチ~2022-23 V.LEAGUE DIVISION2 MEN 出場決定戦~に挑む。快進撃は続くか、注目だ。
2位には9勝6敗の近畿クラブスフィーダが続いた。優勝した昨シーズンの主力だった中西武琉や江崎闘愛らが、今季はV2男子の奈良ドリーマーズにプレーの場所を移して不在だったが、ベテランミドルブロッカーの河戸俊亮が3年ぶりのブロック賞(1セットあたりのブロック決定本数0.77本)に輝く活躍を見せたほか、エースの後藤陸翔が総得点226得点でリーグ2番目の数字をマークするなど奮闘。後藤は敢闘賞に選ばれた。
3位は7勝8敗の長野GR。ライセンスダウンで今季は無念のV3降格となったが、選手の顔ぶれも大きく変えて心機一転。総得点236得点で得点王に輝いたルーキーの福池凌太が攻撃面でチームをリードした。1年でのV2返り咲きとはならなかったが、挑戦は続く。
最下位はトヨタモビリティで、1勝14敗と大きく負け越す結果に終わった。昨季はコロナ禍を鑑み出場を辞退し、これが2シーズンぶりのリーグ戦だった。それでも、リベロの新山駿がサーブレシーブ成功率79.6%とリーグでも唯一の70%台とずば抜けた成績を残し、堂々のサーブレシーブ賞。来季に逆襲を期す。
今季は4チームで争われたV3男子だが、来年はV2男子から降格する5チームに、新規参入予定の福岡ウイニングスピリッツを加えた計10チームで実施される。熱い戦いに期待したい。
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