【V1女子】今週の見どころ(12/4-12/5)
12/4-12/5 見どころ/V1女子
初勝利をかけた直接対決
先週土曜日、開幕11試合目でついに女王JTマーヴェラスの連勝がストップ。立役者はNECレッドロケッツだった。V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN(V1女子)は、ここから一気に混戦の度合いを増していくのか? 迎えるのは2021年最後の2連戦である。
NEC(2位)が勝利した翌日、11月28日(日)にはJT(1位)がしっかり取り返し、首位交代とはならなかった。年内最後のリーグ戦をいい形で終わりたいのは、どこも同じ思いだろう。今週末、JTは黒部市総合体育センター(富山県)で岡山シーガルズ(9位)と、NECはホームとどろきアリーナでPFUブルーキャッツ(7位)と連戦を行う。
目が離せないのは、これまで今季勝ち星のない2チームによる直接対決。黒部市会場で、トヨタ車体クインシーズ(11位)とKUROBEアクアフェアリーズ(12位)がぶつかり合う。両チームともこれまでの12戦において、2セットを獲得した試合がなく、ポイントは0のまま。したがって順位はセット率によっている。ここでいずれかが初勝利を手にするわけだが、来年に向けて弾みをつける意味でも、お互いに譲れない戦いとなるのは間違いないだろう。
いずれもサーブレシーブ成功率、アタック決定率やブロック決定本数(1セットあたり)といった技術統計でチーム別ランキングの下位に甘んじているが、サーブ効果率ではトヨタ車体が10.1%で現状1位をマーク。個人技術統計でも、サーブ効果率にはバムルンスック, ハッタヤの2位を筆頭に4人がベスト10圏内に名を連ねる健闘ぶりで、試合を占ううえでも一つのポイントとなりそうである。
9勝3敗どうし、3位の東レアローズと4位デンソーエアリービーズも、土日は岐阜メモリアルセンター で愛ドームでの直接対決が待っている。東レは現在4連勝、デンソーも3連勝中で調子は悪くないだけに、ともにここでの黒星、特に連敗だけは避けたいところ。いずれかが抜け出してファイナル3進出へと一歩踏み出すのか、それとも並んで来年へとつなげるのか――東レの主砲クラン,ヤナとデンソーの盾、横田真未の攻防や、成長著しいそれぞれのセッター対決も含めて興味深いカードである。
先週東レに2連敗を喫し3位から5位へ順位を下げてしまった久光はホームSAGAプラザ総合体育館で姫路(10位)を迎えうつ。ホームで戦う日立Astemo(8位)対埼玉上尾(6位)の試合では、230試合出場達成を控える渡邊彩の表彰を勝利で祝いたいところ。
<前試合の振り返り>
埼玉上尾 vs トヨタ車体 東レ vs 久光 JT vs NEC 岡山 vs 日立Astemo PFU vs 姫路 デンソー vs KUROBE
<11月28日現在の順位>
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【コラム】V1女子今週の見どころ(11/27-11/28)