【V1女子】今週の見どころ(12/28-29)
<今週の見どころ>
2019-20 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN(V1女子)は今週末、12月28日(土)は3会場(ひたちなか市、姫路市、黒部市)で計6試合、29日(日)は2会場(姫路市、黒部市)で計4試合が行われる。
V・ファイナルステージ(ファイナル8、チャレンジ4)の動向も気になるところだが、佳境を迎えるもう一つの争い、個人表彰について今回は触れたい。なお、今シーズンのV1女子は『プレミア』『スター』の2つのカンファレンスに分けられてはいるものの表彰自体は区別なく、各項目の技術統計を元に選出される。
現在、総得点でトップを走るのはトヨタ車体クインシーズのオズソイ,ネリマンで468得点。2位は東レアローズのクラン,ヤナが420得点、3位はJTマーヴェラスのドルーズ,アンドレアが418得点と続いており、4位は埼玉上尾メディックスのシュシュニャル,カタリナが371得点、と大きく差があることから、得点王争いは上位3名に絞られていると言えるだろう。今週28日の黒部市会場ではJTと東レが直接対決を迎えるため、クランとドルーズが打ち合いを演じてフルセットにもつれ込むような展開になれば、彼女たちのいずれもが一気に30得点近く重ねる可能性もありうる。
JTは先週でV・レギュラーラウンド スターカンファレンス優勝を決めたわけだが、中でも今季加入のドルーズの貢献度は数字にも現れている。サーブ効果率17.3%は1位の数字であり、2位はトヨタ車体の荒木絵里香で14.4%、と差がある。また、アタック決定率(バックアタック含む)でも49.3%で全体2位の数字を残していることから、その左腕が幾度となく勝利を呼び込んできたかがわかるだろう。
アタック決定率(バックアタック決定率)におけるトップは、デンソーエアリービーズのシニアード,ジャックで52.0%。セッターの田代佳奈美の的確なチョイスがはまり、決定機をきちんとものにしている証しだ。チームもプレミアカンファレンス内で無敗を続けており、このまま最後まで突き抜けられるか。
デンソーと今週28日に対戦する日立リヴァーレは、先週末にNECレッドロケッツに敗れたことでチャレンジ4行きが決定した。ただその中でも、今季加入のタップ,ハンナがブロック決定本数(1セットあたり)で1.03本をマークしており、これは2位の数字。過去7度のブロック賞に輝いた実績を持つ、トヨタ車体の荒木は1.04本で現在ランキング1位だが、その差はわずか0.01本。最終戦でどれだけブロックポイントをあげることができるか。
なお日立が敗れ、ファイナル8進出を決めたのが現在3位のNECと4位の久光製薬スプリングス。久光製薬と2位の岡山シーガルズが対戦する28日は、両者のレシーブに注目してもらいたい。サーブレシーブ成功率は現在、1位が久光製薬の新鍋理沙で68.6%、2位が岡山の楢崎慈恵で67.4%となっている。守備の要そして攻撃の起点となる彼女たちのテクニックは必見だ。
今週末でV・レギュラーラウンドを終えるのは、プレミアカンファレンスの日立とヴィクトリーナ姫路。姫路はホームゲームで年内最後の2連戦を戦い、そのうち29日は岡山との“山陽ダービー”であることから盛り上がりは必至。
一方のスターカンファレンスではJT、トヨタ車体、KUROBEアクアフェアリーズ、PFUブルーキャッツが今週末で区切りをつけて、年明け1月11日(土)からのV・ファイナルステージへと臨む。
※文中の数字は12月22日終了時点
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