日立大会 9-12位決定戦
出場チーム
日立大会 9-12位
日程表
TEAM PROFILES
トヨタ車体クインシーズ
(レギュラーラウンド・9位)
アタック 決定率 | バック アタック 決定率 | アタック 決定本数 | ブロック 決定本数 (1セットあたり) | サーブ 効果率 | サーブ レシーブ 成功率 |
---|---|---|---|---|---|
33.4% |
28.2% | 984本 | 2.15本 | 9.5% | 53.8% |
※レギュラーラウンド成績
荒木絵里香に渡邊彩という、日本代表にも名を連ねる実力派ミドルブロッカーがそろいながらも、今季は開幕から5連敗と立ち上がりで苦しんだ。
荒木や鴫原ひなたが効果の高いサーブを打ち込み、やはり荒木を軸としたブロックディフェンスも高いレベルを保ったが、成長段階の若いアウトサイドヒッター陣に攻守両面でかかる負担は大きく、特に経験豊富な上位チームに対しては安定感を欠き、思うように勝ち星を伸ばすことができなかった。
セッターは山上有紀、グーパート,ポーンプンそして山形理沙子らを場面に応じて使い分けるスタイル。1レグではアウェーでNECにストレート勝利を収めたこともあるように、インドレ,ソロカイテの強打を含めてハマった時の力は十分であり、ここからはセット率のわずかな差で9-12位決定戦に回った悔しさを一気に晴らしたい。
PFUブルーキャッツ
(レギュラーラウンド・10位)
アタック 決定率 | バック アタック 決定率 | アタック 決定本数 | ブロック 決定本数 (1セットあたり) | サーブ 効果率 | サーブ レシーブ 成功率 |
---|---|---|---|---|---|
32.6% |
27.4% | 767本 | 1.43本 | 6.7% | 55.2% |
※レギュラーラウンド成績
V・レギュラーラウンドでは昨季と同じ4勝を数えたが、中でもデンソーをストレートで下した1勝が光る。シーズン途中からは190㎝のアコスタ,ロスランディやユニバーシアード代表経験を持つ志摩美古都といったポテンシャルの高いメンバーが加入したこともあり、リズムをつかんだ時の爆発力は未知数。
チームの技術項目ランキングにおいて特別秀でた項目はないものの、V・ファイナルステージのような一発勝負でどんな戦いを展開するか楽しみなチームと言える。
シーズン当初から支えるのは髙相みな実や堀口あやか、サイズは大きくなくてもハードワークと気合いに満ちたアウトサイド陣に、村上華澄や綿引菜都美ら明るさを失わないミドルブロッカーたち。また森田茉莉は新人ながら唯一の本職リベロとしてコートを駆け回ってきた。一丸となって勢いに乗り、さらに順位を上げられるか。
KUROBE
アクアフェアリーズ
(レギュラーラウンド・11位)
アタック 決定率 | バック アタック 決定率 | アタック 決定本数 | ブロック 決定本数 (1セットあたり) | サーブ 効果率 | サーブ レシーブ 成功率 |
---|---|---|---|---|---|
33.4% |
34.8% | 1001本 | 1.71本 | 7.4% | 52.1% |
※レギュラーラウンド成績
1レグでは4勝とまずまずの滑り出しだったが、そこで勝利した相手にも2レグでは苦しみ、白星を重ねられないうちにV・レギュラーラウンドを終えた。攻撃の中心は昨季に続きリー,シモーンで、総得点ランキング4位、バックアタック成功率でも7位と健闘している。
しかしチームとしては全体的なアタック決定率のほか、ブロック、サーブ、サーブレシーブの各技術項目において苦しい戦いが続いた。リーや舛田紗淑、間橋香織や細沼綾ら攻撃陣を操る司令塔は173㎝の小西愛衣と、強気なトスワークの星加輝。当初リベロは新人の立石優華が務めていたが、ここ最近は経験があり安定感に優れる馬場ゆりかがディフェンス面の支えとなっている。昨季は苦しんだV・レギュラーラウンドの後で臨んだチャレンジ4で2勝をあげ、順位を押し上げることに成功した。今季も、ここからの巻き返しに注目。
ヴィクトリーナ姫路
(レギュラーラウンド・12位)
アタック 決定率 | バック アタック 決定率 | アタック 決定本数 | ブロック 決定本数 (1セットあたり) | サーブ 効果率 | サーブ レシーブ 成功率 |
---|---|---|---|---|---|
35.2% |
30.5% | 1219本 | 1.34本 |
9.1% | 55.0% |
※レギュラーラウンド成績
V1で挑む2シーズン目は、中谷宏大監督がコーチから昇格して指揮を執っている。V・レギュラーラウンドは最下位ながらもここまで4勝をあげ、セット率では10位のPFUを上回った。
メインセッターには、昨季故障に苦しんだ櫻井美樹を起用。サウスポー田中咲希に加え、新人の佐々木千紘やNECから移籍加入した荒谷栞ら攻撃力に長けたメンバーも躍動し、結果的にチームのアタック決定率は8位。9-12位決定戦に回った4チームの中では最上位につけたうえ、取り組んできたバックアタックでもある程度の成果を残した。サーブ効果率では6位と上位に食い込み、ルーキー松本愛希穂らが存在感を示しているが、その反面ブロックでは若干の課題が残った。ポイントを奪うキルブロックを連発することはできなくても、レシーブとの連係で切り返し、粘り強くラリーを制してジャンプアップを狙う。
上尾大会 5-8位決定戦
出場チーム
5-8位
日程表
TEAM PROFILES
埼玉上尾メディックス
(レギュラーラウンド・5位)
アタック 決定率 | バック アタック 決定率 | アタック 決定本数 | ブロック 決定本数 (1セットあたり) | サーブ 効果率 | サーブ レシーブ 成功率 |
---|---|---|---|---|---|
36.6% |
29.1% | 1143本 | 1.88本 | 8.5% | 57.8% |
※レギュラーラウンド成績
今季からバレーボール大国ブラジルが誇る名指導者、アントニオマルコス,レルバッキ氏が監督に就任した埼玉上尾。「選手たちの戦う気持ちをさらに高めたい」という新指揮官の元、新たな船出を切った。 攻守の要である吉野優理は頼もしさを増し、さらにサーブレシーブに定評ある内瀬戸真実が今季から新たに加入したことで、ディフェンス力は向上の兆しが見えた。その反面、昨季まで得点面でチームを牽引した外国籍オポジットが抜けた分、攻撃力の低下は否めず。それでもサンティアゴ,アライジャダフニや青柳京古の両ミドルブロッカーが積極的に攻撃へ参加し、勝機をたぐり寄せた。
V・レギュラーシーズンは5連勝で終え、デンソーと勝利数では並んだものの、勝率の差でセミファイナル進出を逃した。悔しさをバネに、最後まで戦い抜いてみせる。
岡山シーガルズ
(レギュラーラウンド・6位)
アタック 決定率 | バック アタック 決定率 | アタック 決定本数 | ブロック 決定本数 (1セットあたり) | サーブ 効果率 | サーブ レシーブ 成功率 |
---|---|---|---|---|---|
35.6% |
24.1% | 1229本 | 1.67本 | 6.8% | 57.2% |
※レギュラーラウンド成績
昨季はチーム史上最高成績に並ぶ準優勝を収めた岡山。だが、今季は連敗もあれば、連勝もあり…、とチーム全体としても波が大きく、V・レギュラーシーズンは悔しい3連敗でのフィニッシュとなった結果、セミファイナル進出を逃した。
メンバーを見ると、功労者だった佐々木萌が引退したポジションに吉岡美晴を起用。昨季、台頭したサウスポーの渡邊真恵や及川真夢らがレギュラーとしてコートに立った。また、昨季敢闘選手賞・ベスト6受賞の金田修佳は今季もポイントリーダーとしてチームを牽引した。
5-8位最終順位決定戦の初戦の相手は、今季の対戦成績を1勝1敗としている久光。高いブロック力を誇る相手に屈することなく、粘り強く戦うことができるかが勝利の鍵となるだろう。チーム全員の思いを結集させ、勝利をつかみとる。
久光スプリングス
(レギュラーラウンド・7位)
アタック 決定率 | バック アタック 決定率 | アタック 決定本数 | ブロック 決定本数 (1セットあたり) | サーブ 効果率 | サーブ レシーブ 成功率 |
---|---|---|---|---|---|
36.8% |
25.1% | 1118本 | 2.43本 | 8.7% | 57.6% |
※レギュラーラウンド成績
サーブレシーブをはじめ多くの面でチームを支えていた新鍋理沙が抜けたこともあり、V・レギュラーラウンドにおけるチームのサーブレシーブ成功率は6位に終わった久光。それでも今季キャプテンを務めるリベロの戸江真奈が安定したプレーで奮闘し、移籍加入のセッター井上美咲にボールをつないだ。
今季は下位チームを相手にフルセットで勝ちきれない展開もあったが、その分、上位チームと接戦を演じることも多かった。チーム全体としてのブロック力は高く、中でも2シーズンぶりに復帰したアキンラデウォ,フォルケがアタック、ブロック両面で躍動して勢いづけた。
日本一奪回を目指した今季だったが、ここからは石井優希や野本梨佳らベテラン勢の安定はもちろん、若手の爆発力にも期待がかかるところ。チーム再起の第一歩として、まずは5-8位決定戦で連勝し、締めくくりたい。
日立リヴァーレ
(レギュラーラウンド・8位)
アタック 決定率 | バック アタック 決定率 | アタック 決定本数 | ブロック 決定本数 (1セットあたり) | サーブ 効果率 | サーブ レシーブ 成功率 |
---|---|---|---|---|---|
35.1% |
24.0% | 1138本 | 2.19本 |
10.2% | 58.2% |
※レギュラーラウンド成績
開幕からホームでフルセット2連勝を上げ幸先のいいスタートをきったものの、そこから8連敗と苦しんだ。長年司令塔としてトスを上げていた佐藤美弥を今季は欠いたが、小野寺友香やルーキー雑賀恵斗らが支え、上坂瑠子、長内美和子らサイドアタッカー陣を操って、上位チームからもセットを奪取。
日本代表に登録された入澤まいが188㎝の長身を生かしてチームに貢献すれば、昨季ブロック賞を受賞したタップ,ハンナは攻撃面でも活躍を見せた。結果としては昨季のV・レギュラーラウンドと同じ6勝15敗だったが、セット率の差で5-8位決定戦に進出。さらに上位を目指せることになった。
上尾市会場で対戦する予定の相手には今季いずれも敗れているものの、窪田美侑を筆頭に安定したサーブで上位チームを崩し、ブロックからリズムをつかんで勝利を奪い取れるかに注目を。
20日チケット
セミファイナル(東京大会) 1-4位決定戦
出場チーム
1-4位
日程表
タイムスケジュール
・タイムスケジュールは予告なく変更する可能性がございます。最新情報はVリーグ公式サイト・SNSをご確認下さい。
TEAM PROFILES
東レアローズ
(レギュラーラウンド・1位)
アタック 決定率 | バック アタック 決定率 | アタック 決定本数 | ブロック 決定本数 (1セットあたり) | サーブ 効果率 | サーブ レシーブ 成功率 |
---|---|---|---|---|---|
42.7% |
34.9% | 1,186本 | 2.16本 | 10.0% | 58.6% |
※レギュラーラウンド成績
開幕から無傷の18連勝で、V・レギュラーラウンド優勝を決めた東レ。今季から新たに越谷章監督が就任した一方で、レギュラー陣の顔ぶれに大きな変化はない。それでも今季は特に攻撃陣の活躍が光る。在籍3季目のクラン,ヤナの高さとパワーを備えたスパイクを筆頭に、石川真佑もチーム2番目の得点をマーク。
また、今季からキャプテンを務める黒後愛も、ケガもあり不完全燃焼に終わった昨季とは対称的に全開のプレーを見せている。そのクラン、石川、黒後の“3本の矢”をセッターの関菜々巳が操る。
今季のスローガンである『氣迫』のごとく、選手たちが気持ちを押し出すのがスタイルでもあり、中でも白井美沙紀はアップゾーンでも途中交代でコートに入っても、メンバーたちを盛り上げる。昨年末の皇后杯で準優勝に終わった悔しさを糧に、9シーズンぶりの頂点を目指す。
JTマーヴェラス
(レギュラーラウンド・2位)
アタック 決定率 | バック アタック 決定率 | アタック 決定本数 | ブロック 決定本数 (1セットあたり) | サーブ 効果率 | サーブ レシーブ 成功率 |
---|---|---|---|---|---|
41.6% |
44.8% | 1194本 | 2.18本 | 9.6% | 61.6% |
※レギュラーラウンド成績
昨季女王のJTは昨年末に皇后杯を制してもなお、その強さにさらなる磨きをかけている。攻守の軸は変わらない。昨季、最高殊勲選手賞に輝いたドルーズ,アンドレアの得点力は健在。リベロの小幡真子は安定したレシーブ力で相手の攻撃を拾い上げると同時に、強力なキャプテンシーで仲間の闘志を押し上げる。
そしてドルーズと小幡だけでなく、個々が自身の役目をしっかりと果たすことが、JTの強さでもある。林琴奈は攻守両面で年々、貢献度が増す一方。セッター籾井あき、エース田中瑞稀、芥川愛加と小川杏奈の両ミドルブロッカーらコートに立つ面々以外に、リザーブの選手たちも出番がやってくれば活躍を見せる。
皇后杯の勝因は、万全の準備にあった。それは今回も変わらないだろう。試合を制すために自分たちは何をすべきか。それを実行した先に、連覇がある。
NECレッドロケッツ
(レギュラーラウンド・3位)
アタック 決定率 | バック アタック 決定率 | アタック 決定本数 | ブロック 決定本数 (1セットあたり) | サーブ 効果率 | サーブ レシーブ 成功率 |
---|---|---|---|---|---|
36.6% |
15.0% | 1259本 | 1.55本 |
7.3% | 63.2% |
※レギュラーラウンド成績
今季は開幕から勝ち星を先行させる戦いぶりでセミファイナル進出を決めたNEC。古賀紗理那は総得点、サーブレシーブ成功率両方でチームトップの成績を残し、エースとしてコートに立ち続けた。加えて、今季移籍加入のオズソイ,ネリマンが得点を量産。ミドルブロッカーの島村春世もシーズンを通して50%近くのアタック決定率をマークし、勝機を呼び込んできた。
その経験豊富な面々に加え、若手選手たちの存在感が増したのは、今季好調の要因でもある。ブロック決定本数チームトップの山田二千華や、弾けるようなプレーが魅力の曽我啓菜、小柄な体格を生かした機敏な動きから大胆なトスワークを繰り出す澤田由佳らは、試合を重ねるごとに成長を見せている。
スローガン『挑続』のとおり、頂点をつかむまで、彼女たちの挑戦は続いていく。
デンソーエアリービーズ
(レギュラーラウンド・4位)
アタック 決定率 | バック アタック 決定率 | アタック 決定本数 | ブロック 決定本数 (1セットあたり) | サーブ 効果率 | サーブ レシーブ 成功率 |
---|---|---|---|---|---|
37.4% |
33.0% | 1163本 | 1.93本 | 8.8% | 60.7% |
※レギュラーラウンド成績
守護神・井上琴絵、攻守の要・鍋谷友理枝が起点となり、セッターの田代佳奈美が多彩なトスワークを繰り出すデンソー。今季は身長198㎝の大型アタッカー、プラマー,キャサリンを加えたほか、シーズン序盤から新人ミドルブロッカーの横田真未を先発で起用する。両選手はシーズンを通してアタック決定率で高い数字を残すなど、チームの期待に応えてみせた。
コロナ禍の影響で、1月中旬には参加を辞退する期間もあり、その後、1月下旬からは3連敗を喫するなど苦しい状況に陥った。それでも最終週で、順位を争っていた岡山、久光からフルセットでの勝利を収め、セミファイナル進出を決めた。昨季は3位決定戦で敗れて悔しい思いをしただけに、今季こそは最後まで勝利を手にしたい。過去最高成績である2位(2007/08シーズン)を超える戦いに挑む。
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ファイナル 3位決定戦
3位決定戦
ファイナル
昨季8位からのジャンプアップを果たし、3位決定戦を制したNECレッドロケッツ。
エース古賀紗理那や自身初のスパイク賞に輝いた島村春世の活躍に象徴されるように、オフェンス面の強化が身を結んだ。
表彰式後の集合写真(2月21日撮影)
2020-21シーズンはJTが2年連続3度目の頂点に立った。JTはV・ファイナルステージの2試合で合計67得点をあげたドルーズ,アンドレアもさることながら、田中瑞稀やレシーブ賞に輝いた林琴奈が攻守にわたり活躍。
なにより、キャプテンの小幡真子が闘志をみなぎらせチームを優勝に導き、自身も堂々の最高殊勲選手賞に輝いた。
表彰式でブランデージトロフィーを掲げる様子(2月21日撮影)
優勝が決まった瞬間のJTマーヴェラス(2月21日撮影)